当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

作評トップ

妖怪ウォッチ

 世の中でブームになることは伝わってきていましたが、ようかい体操やジバニャンは分かってもどんなゲームなのかが一向に伝わってこないわけです。
 なので、やってみたのです。余りに暇だったというのもあるんですが。
 私がやったのはあくまで1であり、2は一切触れていません。 

 基本的には、ポケモンやドラクエモンスターズみたいに、敵の妖怪を自分の仲間にして、妖怪同士で戦闘を行うRPGです。RPGの部分は、各妖怪が自動的に自分の行動を決定して勝手に戦ってくれます。種族や性格によって選びやすい行動というのはありますが、いざ戦闘に入ってしまえばあまりプレイヤー自身が介入する余地はありません。なので、ポケモンやドラクエモンスターズよりは戦略性が低いわけです。そういう意味では、子供向きです。
 妖怪は、レベルを上げると進化するやつがいます。ここは、ポケモンと一緒です。「進化」という言葉づかいまでポケモンと一緒です。もうほとんど一般名詞化したからいいんだろうかね。大体「ジバニャン」っていう名前自体「ピカチュウ」と言葉の作り(イ段+ア段+鳴き声)がほとんど一緒ですからね。
 あと、妖怪同士を合成すると別の妖怪になる場合があります。これは、ドラクエモンスターズの配合に似ていると思いました。
 ただどっちのシステムも、過去の似たようなゲームのいいとこどりで、余り深みがありません。ドラクエモンスターズみたいに全ての組み合わせで合成ができるわけでもなく、合成可能な妖怪の組み合わせはごく一部に限られています。
 ストーリーは、ほとんどないに等しいです。悪い妖怪が出てきたから戦う、という程度のもので、この点も良くも悪くも子供向きです。
 主要キャラは、ドラえもん的であって、主人公とヒロイン(どっちでゲームをやるかは開始時に選べる)、ジャイアン的なポジションの子、スネ夫的なポジション(若干キテレツも入っている)の子、というのがいます。
 
 なんというか、レベルファイブが、子供向けにヒットするように過去のヒット作のいいところを色々と取り入れて、メディア展開も含めて周到に周到にマーケティングと準備をしてきたのがひしひしと伝わってくる作品です。逆に言うと、そういう営利的な狙いはスケスケに透けて見えるんですが、作り手の作家性みたいなものはあまり見えません。まあ、売れりゃあいいんだな。
 筆者はこういうゲームでは完璧主義であり、ポケモンでもドラクエモンスターズでも図鑑を全部埋めたわけですが、すれ違い通信をしないと手に入らない妖怪がいたり、キャンペーンで限定的に配信される妖怪がいたりと、ぼっちには辛い環境が整っています。そこも、できるだけ金を巻き上げるための仕組みが整っている格好になるんですが。

作評トップ

管理人/副管理人のみ編集できます