＜総論＞
1.中居の参加について
常々述べている通りである。出演者は、人じゃなくて話で選ぶべきである。おもしろい話さえ持っていれば、芸人でなくていい。芸能人ですらなくていい。だから中居の参戦は、それだけではいいとも悪いとも言えない。おもしろい話を持っているのなら歓迎すべきであるし、そうでないなら忌避すべきである。中居だからとか、ジャニーズだからとかでいい悪いが決まるわけではない。
今回の中居は、これまでに参加した「芸人でない出演者」の中では一番おもしろかった。
2.視覚的な補助
今回は、視覚的な補助を入れた方がいいのではないかと思われる話が結構な数あった。例えば中居の2本目の話などは、マネージャーがゴルフウェアを着ていることがオチになっているので、ゴルフウェアを着ている人の絵を出した方がオチとしても伝わりやすい。トーク番組では、こういう視覚的な補助は比較的見られる演出なのだが、「すべらない話」では一切ない。
もしかしたら、スタッフがこだわっているのかもしれない。「そういう演出を入れずともおもしろい話だけを聞かせたい」という部分にこだわっているのかもしれない。でも、そういう演出を入れればおもしろくなる話を、おもしろくする努力を放棄してまでこの点にこだわるのは全く間違っているだろう。スタッフが、画像を作ったり編集で入れ込んだりするのが面倒だから「こだわりだ」という言い訳をしているだけではないかと邪推してしまう。
現に、出演者自らが写真や物を持ち込んだ時は、それがそのまま放映されている。過去には、松本が鶴瓶の写真を出した例や、設楽が日村が髪に書いた文章そのものを持ってきたことがあったと記憶している。出演者が自分でやれば許されるのであるから、ますますスタッフがこだわりに託けてサボっているのではないかと疑ってしまう。本当にこだわっているのなら、松本や設楽に「その話は視覚的な補助がないとおもしろくないのでやめてください」と言うべきだからである。
＜各論＞
四段階評価である。
◎：爆笑
○：声を出して笑った
△：おもしろいとは思ったが声を出しては笑わなかった
×：おもしろくない
ス：スベリ枠としておもしろかった
今回も◎評価の話はなく、オンエアされた24本のうち実に半分以上の14本が×評価である。常連は、もう完全に出涸らしである。人じゃなくて、話で出演者を選ぶべきなのである。話かにまずい点があれば、スタッフが事前に聞いたうえで改善できる。それぐらいのことをやってやらないとスタッフがいる意味がない。
[春日1「原付バイク」：×]
押し掛けじゃないとエンジンがかからなくなっていたボロい原付でコンビニに行こうとしたら、なかなかかからずに押しているうちにコンビニに着いてしまったという話。
コンビニまで500メートルだったということなので、それぐらいならあり得るかなという気になってしまう。もっと盛って距離を長くするか、数字じゃなくて「○○ぐらいの距離」という例えでおもしろいものを入れられれば良くなるはず。
[小籔1「西川きよし師匠」：×]
西川きよしの変な人っぷりを笑う話なので、題材として新鮮味がない。
あと、小籔が冒頭に喋った「きよしが真面目な吉本の重鎮」というフリがオチに生きていなかった。きよしが三点倒立の際に売れない頃の小籔と同じケダモノのような顔をしていたというのがオチのポイントなので、きよしの人物像よりも小籔の売れない頃の表情をもっと重点的にフるべきである。現にあまりウケなかったので、顔芸でごり押していた。
[中居1「マネジャー」：×]
マネージャーの聞き間違いの話。
�〇┿錢�梨と��炭酸の缶ジュース→単三の乾電池という聞き間違いが紹介されていたが、�△呂錣蠅箸茲�あるので、�，鮴茲暴个靴討靴泙Δ肇ぅ鵐僖�トで負けてしまう。
中居によるマネージャーのモノマネはなかなか堂に入っていたが、最後の最後には稲垣にはそのマネージャーがハマったというオチで締められていたので、稲垣の変人っぷりについてもっとフリがあったら良かったかもしれない。
[ジュニア1「写真週刊誌」：×]
写真週刊誌に松本との合コンの模様を記事にされたが、その記事でジュニアとして紹介されていたのが中居だったというオチの話。ジュニアは「間違えようがないだろう」と写真週刊誌のボケをツッコむスタンスで話していたので、現物を見せてくれないとピンと来ない。これこそ視覚的補助が必要な話である。まあ、大人の事情の関係で難しそうではあるが。
あと、この話の前に別の合コンの話をしていたが、関連性があまりなくフリとして機能していなかった。単に軽くウケをとって場を暖めるためのツカミだとしたら余計である。
[村本1「相方の嫁さん」：×]
村本の相方が、厳しい嫁さんに隠れて工夫して女の子のいる店に行くという話。なので、その工夫のばれ方におもしろみがないとおもしろくないだろう。
オチも、中川と一緒に店に行ったNON STYLEの井上が中川の嫁に軽くあしらわれたというものだったので、もっと井上についてフっておかないとダメである。
[宮川1「サービスエリアのトイレ」：×]
下ネタである。オチが少し分かりにくかった。宮川がトイレにいた別のオッサンに自分の陰茎そのものをこすったのか、それとも小便を引っ掛けたのかが分からず、おじさんが気付いていないことの異常さがピンと来なかった。
[中居2「マネジャー�◆廖А�]
前述の通りオチがマネージャーがゴルフウェアを着ていることであるため、イラストのような視覚的補助があった方が笑いが生じやすいと思われる。
[小籔2「ズームイン朝」：△]
生放送で情報番組に出ている時にマイケル・ジャクソンの訃報が報道され、それを受けての浅野ゆう子の「スリラーを2時間踊った」というコメントに死ぬほど笑いそうになったという話。小籔は浅野のコメントを聞いて想像したことをその後延々しゃべっていたが、ネタばらしの時点であまりウケなかったからごり押したのだろうか。あまり挽回にはなっていなかったが、この話自体がその程度のものであるということだろう。
[大吉1「映画の発表会見」：○]
オチの意外性のみで勝負できる話である。こういうのは芸人だからたくさん持っているというものではないので、それこそ話のおもしろさで出演者は決めるべきなのである。
[兵動1「タクシー運転手」：×]
優秀なタクシー運転手の失敗がオチになっている話。そのタクシー運転手がいかに優秀かというフリが存分に入っているので、好きな人は好きだろう。ただオチが想定の範囲内にキレイに収まっているのが問題である。
[松本1「サウナにて…」：○]
「ガキの使い」で同じ話をしていた。仮にも「すべらない話」なんだからネタをかぶらせてはいかんだろう。ただまあ、松本のモノマネで何とか笑えるものになってはいた。
[宮川2「ウォーキング」：×]
オチで笑わせる話ではなく、途中にサビがある話である。
まあ、どうということはないが。
[ジュニア2「ツーナッカン 中本」：×]
後背芸人・中本の失敗談だが、予想できるオチなのが問題である。
[バカリズム1「夢」：○]
特に文句はない。
[春日2「父とゴルフ」：×]
父とゴルフに行ったらカートを運転している父が場内で迷って国道に出てしまい、助けに来た従業員に怒られたという話。フリとして、この怒ってきた従業員に父親がキレ気味に息子との写真の撮影を頼んでいたというくだりが入っていたのだが、特にウケにつながっていなかったので再考の必要あり。
[兵動2「ラーメン屋さんにて…」：○]
文句なし。
[中居3「ジャニーさんの誕生日会」：○]
今回のMVSである。これも特に言うべきことはない優秀な話である。
[井戸田1「父親」：△]
改善点は見つからないが△評価なので、この程度だろう。
[春日3「ゆるキャラ ポテぽん」：×]
オチが、倒れたポテぽんの着ぐるみから大量の台本とペンライトが出てきたというものである。なかなかインパクトのある画だと思うので、これも視覚的な補助が欲しい。
[松本2「アッコさんとメール」：○]
文句なし。
[井戸田2「バイクツーリングにて…」：△]
井戸田が跨るバイクの後ろに何百台もバイクが連なったことがオチなので、これも視覚的な補助が欲しい。
[バカリズム2「タクシー」：○]
キレイなフリと、予想しづらいオチが優秀である。
[ジュニア3「祝儀」：×]
中居くんが結婚したジュニアへの祝儀として1000円札の分厚い束を渡してきたが、結構分厚いので1000円でも結構な額になってしまい、ボケとして弱かったという話。やっぱり額を言ってもらわないとどれぐらい弱いのかと言うのはピンと来ない。
まあ実際に額を言うのはマナー違反の部分もあるだろうが、だとすればジュニアなのだから「○○ぐらい買える額」という例えを入れてもらわないとダメである。
[春日4「そっくりさん」：×]
春日がキャディのおばちゃんから「森末慎二さんですか」と聞かれたという趣旨の話。何でそこと間違うのかというトーンの話なので、森末の画像という視覚的補助が出てこないとやっぱりピンと来ない。
1.中居の参加について
常々述べている通りである。出演者は、人じゃなくて話で選ぶべきである。おもしろい話さえ持っていれば、芸人でなくていい。芸能人ですらなくていい。だから中居の参戦は、それだけではいいとも悪いとも言えない。おもしろい話を持っているのなら歓迎すべきであるし、そうでないなら忌避すべきである。中居だからとか、ジャニーズだからとかでいい悪いが決まるわけではない。
今回の中居は、これまでに参加した「芸人でない出演者」の中では一番おもしろかった。
2.視覚的な補助
今回は、視覚的な補助を入れた方がいいのではないかと思われる話が結構な数あった。例えば中居の2本目の話などは、マネージャーがゴルフウェアを着ていることがオチになっているので、ゴルフウェアを着ている人の絵を出した方がオチとしても伝わりやすい。トーク番組では、こういう視覚的な補助は比較的見られる演出なのだが、「すべらない話」では一切ない。
もしかしたら、スタッフがこだわっているのかもしれない。「そういう演出を入れずともおもしろい話だけを聞かせたい」という部分にこだわっているのかもしれない。でも、そういう演出を入れればおもしろくなる話を、おもしろくする努力を放棄してまでこの点にこだわるのは全く間違っているだろう。スタッフが、画像を作ったり編集で入れ込んだりするのが面倒だから「こだわりだ」という言い訳をしているだけではないかと邪推してしまう。
現に、出演者自らが写真や物を持ち込んだ時は、それがそのまま放映されている。過去には、松本が鶴瓶の写真を出した例や、設楽が日村が髪に書いた文章そのものを持ってきたことがあったと記憶している。出演者が自分でやれば許されるのであるから、ますますスタッフがこだわりに託けてサボっているのではないかと疑ってしまう。本当にこだわっているのなら、松本や設楽に「その話は視覚的な補助がないとおもしろくないのでやめてください」と言うべきだからである。
＜各論＞
四段階評価である。
◎：爆笑
○：声を出して笑った
△：おもしろいとは思ったが声を出しては笑わなかった
×：おもしろくない
ス：スベリ枠としておもしろかった
今回も◎評価の話はなく、オンエアされた24本のうち実に半分以上の14本が×評価である。常連は、もう完全に出涸らしである。人じゃなくて、話で出演者を選ぶべきなのである。話かにまずい点があれば、スタッフが事前に聞いたうえで改善できる。それぐらいのことをやってやらないとスタッフがいる意味がない。
[春日1「原付バイク」：×]
押し掛けじゃないとエンジンがかからなくなっていたボロい原付でコンビニに行こうとしたら、なかなかかからずに押しているうちにコンビニに着いてしまったという話。
コンビニまで500メートルだったということなので、それぐらいならあり得るかなという気になってしまう。もっと盛って距離を長くするか、数字じゃなくて「○○ぐらいの距離」という例えでおもしろいものを入れられれば良くなるはず。
[小籔1「西川きよし師匠」：×]
西川きよしの変な人っぷりを笑う話なので、題材として新鮮味がない。
あと、小籔が冒頭に喋った「きよしが真面目な吉本の重鎮」というフリがオチに生きていなかった。きよしが三点倒立の際に売れない頃の小籔と同じケダモノのような顔をしていたというのがオチのポイントなので、きよしの人物像よりも小籔の売れない頃の表情をもっと重点的にフるべきである。現にあまりウケなかったので、顔芸でごり押していた。
[中居1「マネジャー」：×]
マネージャーの聞き間違いの話。
�〇┿錢�梨と��炭酸の缶ジュース→単三の乾電池という聞き間違いが紹介されていたが、�△呂錣蠅箸茲�あるので、�，鮴茲暴个靴討靴泙Δ肇ぅ鵐僖�トで負けてしまう。
中居によるマネージャーのモノマネはなかなか堂に入っていたが、最後の最後には稲垣にはそのマネージャーがハマったというオチで締められていたので、稲垣の変人っぷりについてもっとフリがあったら良かったかもしれない。
[ジュニア1「写真週刊誌」：×]
写真週刊誌に松本との合コンの模様を記事にされたが、その記事でジュニアとして紹介されていたのが中居だったというオチの話。ジュニアは「間違えようがないだろう」と写真週刊誌のボケをツッコむスタンスで話していたので、現物を見せてくれないとピンと来ない。これこそ視覚的補助が必要な話である。まあ、大人の事情の関係で難しそうではあるが。
あと、この話の前に別の合コンの話をしていたが、関連性があまりなくフリとして機能していなかった。単に軽くウケをとって場を暖めるためのツカミだとしたら余計である。
[村本1「相方の嫁さん」：×]
村本の相方が、厳しい嫁さんに隠れて工夫して女の子のいる店に行くという話。なので、その工夫のばれ方におもしろみがないとおもしろくないだろう。
オチも、中川と一緒に店に行ったNON STYLEの井上が中川の嫁に軽くあしらわれたというものだったので、もっと井上についてフっておかないとダメである。
[宮川1「サービスエリアのトイレ」：×]
下ネタである。オチが少し分かりにくかった。宮川がトイレにいた別のオッサンに自分の陰茎そのものをこすったのか、それとも小便を引っ掛けたのかが分からず、おじさんが気付いていないことの異常さがピンと来なかった。
[中居2「マネジャー�◆廖А�]
前述の通りオチがマネージャーがゴルフウェアを着ていることであるため、イラストのような視覚的補助があった方が笑いが生じやすいと思われる。
[小籔2「ズームイン朝」：△]
生放送で情報番組に出ている時にマイケル・ジャクソンの訃報が報道され、それを受けての浅野ゆう子の「スリラーを2時間踊った」というコメントに死ぬほど笑いそうになったという話。小籔は浅野のコメントを聞いて想像したことをその後延々しゃべっていたが、ネタばらしの時点であまりウケなかったからごり押したのだろうか。あまり挽回にはなっていなかったが、この話自体がその程度のものであるということだろう。
[大吉1「映画の発表会見」：○]
オチの意外性のみで勝負できる話である。こういうのは芸人だからたくさん持っているというものではないので、それこそ話のおもしろさで出演者は決めるべきなのである。
[兵動1「タクシー運転手」：×]
優秀なタクシー運転手の失敗がオチになっている話。そのタクシー運転手がいかに優秀かというフリが存分に入っているので、好きな人は好きだろう。ただオチが想定の範囲内にキレイに収まっているのが問題である。
[松本1「サウナにて…」：○]
「ガキの使い」で同じ話をしていた。仮にも「すべらない話」なんだからネタをかぶらせてはいかんだろう。ただまあ、松本のモノマネで何とか笑えるものになってはいた。
[宮川2「ウォーキング」：×]
オチで笑わせる話ではなく、途中にサビがある話である。
まあ、どうということはないが。
[ジュニア2「ツーナッカン 中本」：×]
後背芸人・中本の失敗談だが、予想できるオチなのが問題である。
[バカリズム1「夢」：○]
特に文句はない。
[春日2「父とゴルフ」：×]
父とゴルフに行ったらカートを運転している父が場内で迷って国道に出てしまい、助けに来た従業員に怒られたという話。フリとして、この怒ってきた従業員に父親がキレ気味に息子との写真の撮影を頼んでいたというくだりが入っていたのだが、特にウケにつながっていなかったので再考の必要あり。
[兵動2「ラーメン屋さんにて…」：○]
文句なし。
[中居3「ジャニーさんの誕生日会」：○]
今回のMVSである。これも特に言うべきことはない優秀な話である。
[井戸田1「父親」：△]
改善点は見つからないが△評価なので、この程度だろう。
[春日3「ゆるキャラ ポテぽん」：×]
オチが、倒れたポテぽんの着ぐるみから大量の台本とペンライトが出てきたというものである。なかなかインパクトのある画だと思うので、これも視覚的な補助が欲しい。
[松本2「アッコさんとメール」：○]
文句なし。
[井戸田2「バイクツーリングにて…」：△]
井戸田が跨るバイクの後ろに何百台もバイクが連なったことがオチなので、これも視覚的な補助が欲しい。
[バカリズム2「タクシー」：○]
キレイなフリと、予想しづらいオチが優秀である。
[ジュニア3「祝儀」：×]
中居くんが結婚したジュニアへの祝儀として1000円札の分厚い束を渡してきたが、結構分厚いので1000円でも結構な額になってしまい、ボケとして弱かったという話。やっぱり額を言ってもらわないとどれぐらい弱いのかと言うのはピンと来ない。
まあ実際に額を言うのはマナー違反の部分もあるだろうが、だとすればジュニアなのだから「○○ぐらい買える額」という例えを入れてもらわないとダメである。
[春日4「そっくりさん」：×]
春日がキャディのおばちゃんから「森末慎二さんですか」と聞かれたという趣旨の話。何でそこと間違うのかというトーンの話なので、森末の画像という視覚的補助が出てこないとやっぱりピンと来ない。
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