2016年2月11日放映のテレビ朝日「アメトーーク」、テーマは「ついついダラしなくなっちゃう芸人」だった。
日常生活がダラしない芸人が自分のダラしなさを自虐的に語る「ケナシ回」である。基本的には、2015年10月15日に放映された「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」と同根の回であると考えてよい。どちらにも出ていた小杉竜一(ブラックマヨネーズ)が、いずれにおいても中心的な活躍をしていた。ただ、ダラしない芸人のダラしないエピソードは、夜中にラーメンを食べてしまうとか、ゴミを出せないとか、部屋が片付けられないとかいったよくある内容のものが多く、さほど面白味がなかった。
他方でオリジナリティのあるエピソードは、視聴者を引かせてしまうレベルに達していた。特に渡辺直美の話は、盛っているのではないかという疑いも消えなかったところである。
例を挙げれば、以下のようなものである。
・ 自ら申し込んだ自動車学校に途中で行かなくなり、結局免許もとれなかった。買おうとした車も手付30万円を払ってキープしておいたが、買わなくなったので30万円も返ってこなかった(渡辺直美)
・ 全60回の英会話教室に10回前後で行かなくなる。申込の時点で「サボると思うから来なくなったらしつこいぐらいに電話をかけてください」と教室側にお願いしているのに、しつこくかかってくる電話を無視する(渡辺直美)
・平和島競艇場で有り金を全てスり、帰りの電車賃もなくなったので、偶然出くわした人のよさそうな兄ちゃんに頼んで1000円をもらったが、そこから競艇場に戻りかけた(大悟)。
・住んでいるアパートのドアノブがとれたのに大家に連絡をせず、そのアパートを出るまでとれたドアノブを持ち歩いて鍵代わりに使っていた(向井慧)
・ 太りすぎでへそヘルニアになった(小杉竜一)
というわけで、「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」よりはおもしろくなかったというのが正直なところである。
「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」がおもしろかったのは、小杉や伊達が無茶苦茶な理屈を振りかざして自分たちの暴飲暴食を肯定しようとするとともに、ツッコミを入れる渡部と喧嘩をしていたからである。
今回も渡部は同じ役回りでMCの横に座っていたのだが、ひな壇の芸人たちが上記のようなエピソードを出してスタジオの客を引かせてしまった後も、キレたり屁理屈をつけたりするシーンがあまりなかったので、さほど力を発揮できていなかった。ひな壇の面々はもっと喧嘩腰で行った方がハネただろう。今回一番おもしろかったのは、なぜか咳が止まらなくなって周りのトークを邪魔しまくる小杉だった。これは、テーマとは関係のない笑いに過ぎない。
日常生活がダラしない芸人が自分のダラしなさを自虐的に語る「ケナシ回」である。基本的には、2015年10月15日に放映された「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」と同根の回であると考えてよい。どちらにも出ていた小杉竜一(ブラックマヨネーズ)が、いずれにおいても中心的な活躍をしていた。ただ、ダラしない芸人のダラしないエピソードは、夜中にラーメンを食べてしまうとか、ゴミを出せないとか、部屋が片付けられないとかいったよくある内容のものが多く、さほど面白味がなかった。
他方でオリジナリティのあるエピソードは、視聴者を引かせてしまうレベルに達していた。特に渡辺直美の話は、盛っているのではないかという疑いも消えなかったところである。
例を挙げれば、以下のようなものである。
・ 自ら申し込んだ自動車学校に途中で行かなくなり、結局免許もとれなかった。買おうとした車も手付30万円を払ってキープしておいたが、買わなくなったので30万円も返ってこなかった(渡辺直美)
・ 全60回の英会話教室に10回前後で行かなくなる。申込の時点で「サボると思うから来なくなったらしつこいぐらいに電話をかけてください」と教室側にお願いしているのに、しつこくかかってくる電話を無視する(渡辺直美)
・平和島競艇場で有り金を全てスり、帰りの電車賃もなくなったので、偶然出くわした人のよさそうな兄ちゃんに頼んで1000円をもらったが、そこから競艇場に戻りかけた(大悟)。
・住んでいるアパートのドアノブがとれたのに大家に連絡をせず、そのアパートを出るまでとれたドアノブを持ち歩いて鍵代わりに使っていた(向井慧)
・ 太りすぎでへそヘルニアになった(小杉竜一)
というわけで、「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」よりはおもしろくなかったというのが正直なところである。
「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」がおもしろかったのは、小杉や伊達が無茶苦茶な理屈を振りかざして自分たちの暴飲暴食を肯定しようとするとともに、ツッコミを入れる渡部と喧嘩をしていたからである。
今回も渡部は同じ役回りでMCの横に座っていたのだが、ひな壇の芸人たちが上記のようなエピソードを出してスタジオの客を引かせてしまった後も、キレたり屁理屈をつけたりするシーンがあまりなかったので、さほど力を発揮できていなかった。ひな壇の面々はもっと喧嘩腰で行った方がハネただろう。今回一番おもしろかったのは、なぜか咳が止まらなくなって周りのトークを邪魔しまくる小杉だった。これは、テーマとは関係のない笑いに過ぎない。
最新コメント