当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2018年3月17日放映のめちゃイケを見た。今回はめちゃ日本女子プロレスのファイナルであった。

 プロレスは、めちゃイケと相性がいい。台本ありきのお芝居を台本があることを隠してドキュメンタリーのように見せるという手法が同じだからである。まあ、だからなんだということではないが。

 今回はいつものめちゃイケの悪い癖で、全体的に「感動」寄りの演出がされていたことがいただけない。冒頭、久しぶりのプロレスに挑むためにトレーニングに身を投じる光浦の映像が流されており、そこから最後まで光浦の努力に泣いてもらうための画作りがされていた。中居くんの日本一周ファイナルの時みたいに、せめてこの冒頭の映像をフリにして笑いをとって欲しかったものである。「あんなに努力をしていたはずの光浦が、リングの上では(シンクロのアメリカ代表みたいに)理不尽な文句をつけまくって周囲を振り回す」というようなコントを撮って欲しかった。

 とはいえ、今回のオンエアにも笑いどころはあった。ただ、既視感のあるものばかりだった。プロレス技をかけられる女芸人たちのリアクション、不公平なジャッジばかりの岡村四郎、それに怒って制裁を加えるAKBの面々、大久保扮するJR新大久保、などなどである。往年のファンへのサービスという側面もあるだろうから、昔と同じ内容になってしまうのはある程度はしょうがないのだが、プロレスというフォーマットに乗っけることで見ている方が「プロレスみたいに台本通りなんだろうな」と疑いやすくなってしまうのはやっぱり良くないと思う。「ドキュメンタリーだと思って油断している視聴者に奇襲をかけられる」というめちゃイケの強みが後退してしまうのである。まあもう、気にしなくてもいいな。

 あと、極楽はどこに行ったんだろうね。
※追記。2018.3.31放映の最終回で極楽とんぼがプロレスをしていたので、多分同じ日にまとめて撮ったのでしょう。

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