当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2018年4月11日放映の「水曜日のダウンタウン」を見ました。ちょこちょこ見たことはありましたが、オンエアをちゃんと見るのは初めてです。

 めちゃイケもみなさんも終わったので、観念してこの番組を毎週見ることにしました。感想は毎週書かないとは思いますけど。なんでこの番組を選んだかというと、多分ネット民には今一番人気のあるバラエティだからです。「ネット民」という抽象的な存在が何なのかは自分でもよく分かっていませんが。

 やっていることは、「トリビアの種」と一緒だと思います。下らないことをテレビの金を使って調査・検証する番組なんです。内容の下らなさは、トリビアより一回りも二回りも上ですが。番組を盛り上げるのは、調査・検証に駆り出される天然のタレントたちと、その過程で藤井演出により徹底的にこき下ろされる1.5流〜2流の芸能人たちです。山田勝己はいい歳なのにほぼプータローのような状態でSASUKEに挑み続けるイタさを嘲笑われます。ジャイアント白田もフードファイターのくせに全然食べないことを強調されます。クロちゃんや西村みたいなサイコパス気質の芸人は、そのサイコパスの部分を切り取ってオンエアがされます。売れそうでイマイチ売れていない芸人・一発屋の芸人・「じゃない方」芸人みたいなこき下ろせる要素を持った芸人ほど登場頻度が高いです。それは、肉体的・精神的に辛い調査・検証に従事させたうえで、そのこき下ろせる要素をこき下ろすためです。時にガチでテレビに出せなさそうな一般人(今回のオンエアに出てきた中だと、どう見てもゴミにしか見えない物を商品だと言い張るゴミ屋敷の主や、駄菓子屋で駄菓子を大量に買い込む前歯のないオッサンなど)をも笑いにかかるのがこの番組の(というより藤井健太郎氏の)意地の悪さです。筆者はこの徹底的な悪意の演出が正直少し苦手なのですが、そこは好みの問題です。
 調査・検証それ自体はやってみないとおもしろくなるかどうかが分からないので、正直当たりハズレはかなりあります。今回は「こち亀スペシャル」と題してこち亀で取り扱われていた諸々を現実にやってみたらどうなるかというコンセプトでしたが、「ハズレ」が多かった印象を受けました。この手の番組は、調査・検証のネタが切れたら終わらざるを得ないので、本当にネタ切れになったらスパッと通常放送をやめる潔さが必要だと思います。トリビアはネタが切れてゴールデンに移ってから3年ちょいで終わりました。トリビアの種の対決シリーズを発展させた「ほこ×たて」という番組も、ネタが切れてヤラセ色が強くなった結果、2年9ヶ月ほどで終わってしまいました。
 3年が賞味期限だと言うつもりはありません。この番組は2014年4月の放送開始からもう丸4年が経とうとしていますが、いまだネタ切れの気配がないのは喜ばしい限りです。ナイトスクープだってやっていることは一緒でしょうけど、こっちは30年続いていますからね。ただ、調査・検証に駆り出されるタレントたちは面子が固定され気味(クロちゃん・バイきんぐ・春日・マテンロウ・山田勝己・ジャイアント白田など)で視聴者に飽きが来ているような気もするので、どんどんと新しいスターを発掘していく必要があるでしょう。筆者なんかに言われなくても分かっていますね。そうですね。

<その他>
・デヴィ夫人にはドッキリのネタばらしをしていませんでしたが、リアクションがおもしろくなかったからかキレられたからか。それとも、敢えてか。
・たむけんと小宮は手カンペ読みすぎ。もっと顔を上げましょう。
・松本の隣にいたのはユッキーナだったんですね。顔が変わりすぎで分かりませんでした。個人的には、今の方がいいと思います。
・没記事に回ってきたのは、この<その他>に書いたことをノーカットで載せたかったからです。

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