毎度どうも。2018年のTHE MANZAIであります。
出演メンバーが大体固定されているので毎回書くことをひねり出すのが苦しくなってきています。どの漫才師も、好きな人は好き、嫌いな人は嫌い、ってことでいいと思います。私も、そういう境地に段々と達していっています。みんな違ってみんないい、ということですね。
だから、あんまり真面目な話はしません。
<過去記事>
→2017.12.17THE MANZAI 2017
→2016.12.18THE MANZAI 2016
1.霜降り明星
M-1優勝を受けての出演です。
M-1から見続けてようやく気付きましたが、粗品って自信のあるワンフレーズでツッコむ時のポーズがいっつも一緒ですね。掌を上に向けて人差し指を前に出しています。
わざとなのかな? わざとだとしたらちょっとムカつきますね。私はもっと弱めに緩くツッコむ方が好きですが、ここは好みの問題です。
「野党」みたいな 時間差の天丼が入っていたのはいいことだと思います。
2.ビートたけし
27時間テレビのたけし中継みたいなことをやっていました。博物館レベルに古臭い爆発オチであんなにもののあはれが醸し出せるのはたけしならではですが、嫌いな人は嫌いなんだと思います。私は好きです。
ただ、たけしがテレビでよく見せるフリップ芸の大喜利力はそんなに高くないと思います。「前ヅラ社長」とか「剛毛彩芽」とかはこの低空飛行の大喜利力の産物です。ナイナイも含めて周りは気を遣い過ぎだと思うので、もっと冷たくあしらってやれば、もののあはれは倍加します。
3.NON STYLE
石田がうるさく騒ぎながらボケていくいつものスタイルでした。
ただ直近の「岡村隆史のオールナイトニッポン」(2018年12月7日OA)でゲスト出演した石田のマジメな漫才論を聞いた身としては、ガチャガチャ動くひょうきんな「演者」の背後に素のマジメな石田が見え隠れてしてしまい、ちょっと白けてしまいました。あの、真面目でストイックに漫才と向き合う人物が素の石田であれば、漫才で演じているひょうきんキャラは「わざと」だということになります。わざとなのであれば、天然モノよりおもしろさが減退するのは自明の理です。「ウケねらい」になってしまうからです。
だから、公共の電波で自分の素を出しすぎるのも考え物ですね。たまに演じているように見えないほどキャラに徹しきれる化け物もいるのですが、それはごく少数の例外で、少なくとも石田にそこまでの力はないので、カメラが回っているうちは常にキャラに徹した方がいいと思います。それはそれでストレスが溜まるんですけどね。それができないから、M-1で優勝した後のNON STYLEがイマイチ売れきれなかったのではないかという気もしてきました。
4.チュートリアル
福田の怪談の細かいツッコミどころに突っかかる変な人を徳井が演じ切っていました。あの演技力は圧巻です。石田と違って「素」が見えません。
徳井が化け物ということではなくて、普段の素の状態でああいう変人チックな部分があるのが徳井なんだと思います。私がそう思い込まされているのであれば、化け物で間違いありません。
5.トレンディエンジェル
単なるハゲネタであれば見ている方はあっという間に飽きてしまうので、そうならないように時事ネタ等を細かく取り込むという工夫をしているのはいつもの通りです。
ただ根本にハゲがあるので私はどうしてもしょうもなく感じてしまいます。
6.流れ星
去年より、
おもしろく、
ありませんでした。
ちゅうえいがギャグをこれでもかと連発していましたが、去年のバカらしさを出すのであればもっとアドリブ感を出して欲しいですね。なんか「どういう順番でどのギャグを出していくか」というのが台本で固められている感は拭えませんでした。去年みたいにボケが渋滞して構わないので、もっと自由にポンポンと思いついたことをやっていって欲しいです。ちゅうえいにそこまで自由に暴れられると瀧上のツッコミが対応できないのかな? よく分かりません。
7.海原やすよ ともこ
姉妹だからか、「普通に会話してるのがおもしろい感じが出てしまう」感を出すのはウマいです。ハイヒールに次ぐと思います。
ハイヒールに並ぶには、ボケとツッコミを入れ換えた方パターンを出したりするのがいいんじゃないですかね。
8.タカアンドトシ
タカがガッチガチなんですよね。トシなら対応できますから、もっとアドリブで色々ボケてみたらどうですか?
9.サンドウィッチマン
好感度と2人の演技力で持っているコンビです。富澤の迫真のボケと伊達の迫真のツッコミが、無理くり笑いを引き出しているんです。ネタ中の一つ一つのボケはしょうもないんです。今回披露されたのは警察24時がテーマのネタでしたが、出てくるボケは「こんな警察24時は嫌だ」というお題の大喜利の形式で出したらどっちらけの物ばかりのはずです。
1回水曜日のダウンタウンとかで検証して欲しいんですけどね。「サンドウィッチマンのネタのボケ、大喜利形式で出したらしょうもない説」とかで。このコンビの本質的な問題点を浮き彫りにしてしまうので、こんな仕事を受けるはずないと思いますけどね。
10.ミキ
ウマいです。亜生は真顔でボケられるし、昴生は真顔でボケられるんです。
ボケの一つ一つがしょうもないというかなんというか、「事前にウケ狙いで考えた」感が強いものばかりで、結果「台本を守っている感」も強くなっています。せっかく兄弟なんだから、もっと中川家ややすともみたいにアドリブで自然に会話してる感が出せたらいいと思います。
11.インディアンス
このコンビも、ウマいです。
ツッコミの木村の発言の些細な粗を探してそれをボケの田渕がノリながら広げていくという形式の漫才でした。田渕がザキヤマっぽいというのもよく分かります。
個人的にそういうボケ方があんまり好きじゃありません。はい、すみません。なんか、一個一個が長いんですよね。分かんないと、置いてけぼりになっちゃうんです。今回のネタだと機関車トーマスのクダリとかは、分かんない人は全然分かんないと思います。
12.テンダラー
最後の、感動のご対面を繰り返すクダリは、同じコンビの暴れん坊将軍ネタっぽかったです。個人的には暴れん坊将軍の方が好きです。
13.銀シャリ
10回クイズは、もうボケのパターンが出尽くしている感はあります。
14.パンクブーブー
「パンはパンでも」というなぞなぞも、もうボケのパターンが出尽くしている感はあります。佐藤が黒瀬のツッコミを小馬鹿した感じでモノマネにしたところが一番おもしろかったです。
15.博多華丸・大吉
「舟歌の歌詞を変えていく」といういつも通りのオッサン受けしそうな漫才でした。大吉がネタを書いているのに華丸はきちんとボケ役を演じ切れているし、大吉もそんな華丸をおかしく思ってツッコむ人を演じ切れています。普段のキャラにマッチしているんですね。
16.千鳥
「街一体を支配している怪しい一族」という怖めのネタでした。
ボケのテイストは千鳥っぽいんですが、私の好みには合わないんですね。いつぞやのTHE MANZAIみたいに大悟にはアドリブで暴れて欲しいですね。ノブなら対応できますから。
あとどうせなら「クセがすごい」も聞きたかったです。
17.ナイツ
前半はいつもの細かいボケを重ねるスタイルで、後半は小道具を使ったモノボケをしていました。
土屋はどんどんウマくなっているんですが、塙はもうちょい演技力を磨けると思うんですけどね。半笑いにならない方がいいと思います。
18.笑い飯
Wボケはいいんですけど、ちょっと時間をかけすぎのクダリがありました。もっとボケの数を増やしていいと思います。
19.おぎやはぎ
2人とも演技力はあるんですね。
ただ、漫才って2人のアドリブ力とかが活きる手法ではないんですよねえ。
20.ウーマンラッシュアワー
去年と一緒で社会問題を題材にしていました。村本が一人でまくし立てるクダリが中心で、上岡龍太郎っぽいなとちょっと思いました。ほんのちょっと、です。アドリブでこれができるようになれば本物です。
それをやるには、普段から世に氾濫する様々な情報を仕入れて物を考え、色々なことに対する持論を持っておく必要があります。もうやっているとは思いますが。
21.ハマカーン
「おこげが恩着せがましい」っというどうでもいい話題からコンビの大喧嘩が始まるブラマヨっぽい漫才でした。ただ、早い段階でこの話題に対して浜谷が「興味ない」と言ってしまっていたので、以降の喧嘩に無理を感じてしまいました。ハッキリ言わずに喧嘩を続けてみたらどうでしょうか。
22.矢野・兵動
兵動の、すべらない、話。
23.とろサーモン
ボケの一個一個が長めなので、ボケの総量が少なかったです。
24.中川家
番組の最後で大部分がアドリブだと言っていました。アドリブに全く見えなかったのは流石なんですが、それではアドリブでやる意味がないと思います。アドリブの利点はしょうもない内容であっても「今急いで考えたんならそんなもんか」とお客さんが勝手に思ってハードルを下げてくれることです。この利点を十分に享受するには、多少は「今急いで考えた」感を出さないといけません。一拍だけ間を長くしたり、焦っている感を出したり、という演出が必要です。
25.爆笑問題
同じことは言ってもしょうがないですよね。
出演メンバーが大体固定されているので毎回書くことをひねり出すのが苦しくなってきています。どの漫才師も、好きな人は好き、嫌いな人は嫌い、ってことでいいと思います。私も、そういう境地に段々と達していっています。みんな違ってみんないい、ということですね。
だから、あんまり真面目な話はしません。
<過去記事>
→2017.12.17THE MANZAI 2017
→2016.12.18THE MANZAI 2016
1.霜降り明星
M-1優勝を受けての出演です。
M-1から見続けてようやく気付きましたが、粗品って自信のあるワンフレーズでツッコむ時のポーズがいっつも一緒ですね。掌を上に向けて人差し指を前に出しています。
わざとなのかな? わざとだとしたらちょっとムカつきますね。私はもっと弱めに緩くツッコむ方が好きですが、ここは好みの問題です。
「野党」みたいな 時間差の天丼が入っていたのはいいことだと思います。
2.ビートたけし
27時間テレビのたけし中継みたいなことをやっていました。博物館レベルに古臭い爆発オチであんなにもののあはれが醸し出せるのはたけしならではですが、嫌いな人は嫌いなんだと思います。私は好きです。
ただ、たけしがテレビでよく見せるフリップ芸の大喜利力はそんなに高くないと思います。「前ヅラ社長」とか「剛毛彩芽」とかはこの低空飛行の大喜利力の産物です。ナイナイも含めて周りは気を遣い過ぎだと思うので、もっと冷たくあしらってやれば、もののあはれは倍加します。
3.NON STYLE
石田がうるさく騒ぎながらボケていくいつものスタイルでした。
ただ直近の「岡村隆史のオールナイトニッポン」(2018年12月7日OA)でゲスト出演した石田のマジメな漫才論を聞いた身としては、ガチャガチャ動くひょうきんな「演者」の背後に素のマジメな石田が見え隠れてしてしまい、ちょっと白けてしまいました。あの、真面目でストイックに漫才と向き合う人物が素の石田であれば、漫才で演じているひょうきんキャラは「わざと」だということになります。わざとなのであれば、天然モノよりおもしろさが減退するのは自明の理です。「ウケねらい」になってしまうからです。
だから、公共の電波で自分の素を出しすぎるのも考え物ですね。たまに演じているように見えないほどキャラに徹しきれる化け物もいるのですが、それはごく少数の例外で、少なくとも石田にそこまでの力はないので、カメラが回っているうちは常にキャラに徹した方がいいと思います。それはそれでストレスが溜まるんですけどね。それができないから、M-1で優勝した後のNON STYLEがイマイチ売れきれなかったのではないかという気もしてきました。
4.チュートリアル
福田の怪談の細かいツッコミどころに突っかかる変な人を徳井が演じ切っていました。あの演技力は圧巻です。石田と違って「素」が見えません。
徳井が化け物ということではなくて、普段の素の状態でああいう変人チックな部分があるのが徳井なんだと思います。私がそう思い込まされているのであれば、化け物で間違いありません。
5.トレンディエンジェル
単なるハゲネタであれば見ている方はあっという間に飽きてしまうので、そうならないように時事ネタ等を細かく取り込むという工夫をしているのはいつもの通りです。
ただ根本にハゲがあるので私はどうしてもしょうもなく感じてしまいます。
6.流れ星
去年より、
おもしろく、
ありませんでした。
ちゅうえいがギャグをこれでもかと連発していましたが、去年のバカらしさを出すのであればもっとアドリブ感を出して欲しいですね。なんか「どういう順番でどのギャグを出していくか」というのが台本で固められている感は拭えませんでした。去年みたいにボケが渋滞して構わないので、もっと自由にポンポンと思いついたことをやっていって欲しいです。ちゅうえいにそこまで自由に暴れられると瀧上のツッコミが対応できないのかな? よく分かりません。
7.海原やすよ ともこ
姉妹だからか、「普通に会話してるのがおもしろい感じが出てしまう」感を出すのはウマいです。ハイヒールに次ぐと思います。
ハイヒールに並ぶには、ボケとツッコミを入れ換えた方パターンを出したりするのがいいんじゃないですかね。
8.タカアンドトシ
タカがガッチガチなんですよね。トシなら対応できますから、もっとアドリブで色々ボケてみたらどうですか?
9.サンドウィッチマン
好感度と2人の演技力で持っているコンビです。富澤の迫真のボケと伊達の迫真のツッコミが、無理くり笑いを引き出しているんです。ネタ中の一つ一つのボケはしょうもないんです。今回披露されたのは警察24時がテーマのネタでしたが、出てくるボケは「こんな警察24時は嫌だ」というお題の大喜利の形式で出したらどっちらけの物ばかりのはずです。
1回水曜日のダウンタウンとかで検証して欲しいんですけどね。「サンドウィッチマンのネタのボケ、大喜利形式で出したらしょうもない説」とかで。このコンビの本質的な問題点を浮き彫りにしてしまうので、こんな仕事を受けるはずないと思いますけどね。
10.ミキ
ウマいです。亜生は真顔でボケられるし、昴生は真顔でボケられるんです。
ボケの一つ一つがしょうもないというかなんというか、「事前にウケ狙いで考えた」感が強いものばかりで、結果「台本を守っている感」も強くなっています。せっかく兄弟なんだから、もっと中川家ややすともみたいにアドリブで自然に会話してる感が出せたらいいと思います。
11.インディアンス
このコンビも、ウマいです。
ツッコミの木村の発言の些細な粗を探してそれをボケの田渕がノリながら広げていくという形式の漫才でした。田渕がザキヤマっぽいというのもよく分かります。
個人的にそういうボケ方があんまり好きじゃありません。はい、すみません。なんか、一個一個が長いんですよね。分かんないと、置いてけぼりになっちゃうんです。今回のネタだと機関車トーマスのクダリとかは、分かんない人は全然分かんないと思います。
12.テンダラー
最後の、感動のご対面を繰り返すクダリは、同じコンビの暴れん坊将軍ネタっぽかったです。個人的には暴れん坊将軍の方が好きです。
13.銀シャリ
10回クイズは、もうボケのパターンが出尽くしている感はあります。
14.パンクブーブー
「パンはパンでも」というなぞなぞも、もうボケのパターンが出尽くしている感はあります。佐藤が黒瀬のツッコミを小馬鹿した感じでモノマネにしたところが一番おもしろかったです。
15.博多華丸・大吉
「舟歌の歌詞を変えていく」といういつも通りのオッサン受けしそうな漫才でした。大吉がネタを書いているのに華丸はきちんとボケ役を演じ切れているし、大吉もそんな華丸をおかしく思ってツッコむ人を演じ切れています。普段のキャラにマッチしているんですね。
16.千鳥
「街一体を支配している怪しい一族」という怖めのネタでした。
ボケのテイストは千鳥っぽいんですが、私の好みには合わないんですね。いつぞやのTHE MANZAIみたいに大悟にはアドリブで暴れて欲しいですね。ノブなら対応できますから。
あとどうせなら「クセがすごい」も聞きたかったです。
17.ナイツ
前半はいつもの細かいボケを重ねるスタイルで、後半は小道具を使ったモノボケをしていました。
土屋はどんどんウマくなっているんですが、塙はもうちょい演技力を磨けると思うんですけどね。半笑いにならない方がいいと思います。
18.笑い飯
Wボケはいいんですけど、ちょっと時間をかけすぎのクダリがありました。もっとボケの数を増やしていいと思います。
19.おぎやはぎ
2人とも演技力はあるんですね。
ただ、漫才って2人のアドリブ力とかが活きる手法ではないんですよねえ。
20.ウーマンラッシュアワー
去年と一緒で社会問題を題材にしていました。村本が一人でまくし立てるクダリが中心で、上岡龍太郎っぽいなとちょっと思いました。ほんのちょっと、です。アドリブでこれができるようになれば本物です。
それをやるには、普段から世に氾濫する様々な情報を仕入れて物を考え、色々なことに対する持論を持っておく必要があります。もうやっているとは思いますが。
21.ハマカーン
「おこげが恩着せがましい」っというどうでもいい話題からコンビの大喧嘩が始まるブラマヨっぽい漫才でした。ただ、早い段階でこの話題に対して浜谷が「興味ない」と言ってしまっていたので、以降の喧嘩に無理を感じてしまいました。ハッキリ言わずに喧嘩を続けてみたらどうでしょうか。
22.矢野・兵動
兵動の、すべらない、話。
23.とろサーモン
ボケの一個一個が長めなので、ボケの総量が少なかったです。
24.中川家
番組の最後で大部分がアドリブだと言っていました。アドリブに全く見えなかったのは流石なんですが、それではアドリブでやる意味がないと思います。アドリブの利点はしょうもない内容であっても「今急いで考えたんならそんなもんか」とお客さんが勝手に思ってハードルを下げてくれることです。この利点を十分に享受するには、多少は「今急いで考えた」感を出さないといけません。一拍だけ間を長くしたり、焦っている感を出したり、という演出が必要です。
25.爆笑問題
同じことは言ってもしょうがないですよね。
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