当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2019年9月5日放映のアメトーークを見た。今回は「こち亀芸人」であった。

 表現作品をテーマにするとホメ回に堕してしまうためダメだというのは何回も言っていることである。今回も「こち亀」という漫画を持ち上げつつ、おもしろいシーンを紹介することに終始していた。これで紹介されているシーンが実際におもしろければまだ救いがあるのだが、ギャグ漫画として見た時のこち亀は大して笑えるものではない(=打率が低い)ので、どうにもなっていなかった。

 光明が見えたのは、三日月マンハッタン・仲嶺がしつこくやっていた「こち亀でやってます」というやりとりと、最後にきっちりコスプレをしてきた濱家である。
 仲嶺のやりとりは「○○はこち亀でやっていたか」と聞くというフリから入るのだが、OAでは実際にありそうなものしか聞かれていなかったので、構造が全く同じ渡部の明太マヨのやりとりと同じように、もっと荒唐無稽なものを聞いて欲しかった。そこをアドリブでどこまでこじつけてくるかが仲嶺の力量であり芸そのものである。仲嶺に投げかけられていたのは無難なフリばっかりだったので、宮迫と蛍原の実力差が如実に表れていたようで少し悲しくなった。まあ、大抵のことはこち亀でやっているだろうから、難しいフリではあるのだが。

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