2020年5月23日放映のENGEIグランドスラムを見た。コロナ禍の影響下での収録だったため、タイトルに「リモート」とあるとおり、スタジオに観客はおらず(リモート観覧しているお客の顔はモニターで表示されていた)、演者たちも3密を徹底的に避けて撮影に臨んでいた。MCの3人は物理的には離れた位置におり、映像を合成していた。漫才はコンビをライブのチャゲアス並みに離して間にアクリル板を置いていた。コントも、ピンネタかメンバーが離れた状態で進められるネタばかりだった。
そのせいで笑い声がかなりまばらになっていたが、連鎖力(笑いが近くにいる他人の笑いを誘発する作用のこと)の強さを痛感しているところである。笑いがまばらなせいで、おもしろいはずのものがあんまりおもしろくなく見えてしまっていたのは可哀想であった。だからあんまり今回の感想は参考にならないと思う。
あとは各ネタの寸評であるが、どうせなら普段とは違うリモート収録やアクリル板のことをイジって笑いに変えて欲しいと思いながら見ていた。
1.ナイツ
メインのカラオケネタは見たことがあるやつだった。冒頭にアクリル板を話題にしておぼん・こぼんをイジっていたのは良かった。
2.ロッチ
いつもはヘタなコカドの芝居がうまかった。役者に演技指導をする演出家の役であったが、普段から見慣れているから演技がウマくなるのだろうか。
思えば違うネタで同じような役回りをやっていたジャルジャルの後藤も普段より芝居がウマく見えた。
ネタ自体は……「ジュンコ」オチ一辺倒ではなくちょいちょい変化も入るので上々だろう。
3.NON STYLE
タイムマシーン3号がしくじり先生かなんかで「客ウケ漫才の頂点」と言っていたが、それを痛感した。笑い声を出してくれる客がいないので、終始空回りしていた印象である。石田はいつもひょうきんに動き回っているが、どことなくクラスのお調子者感が抜けず、玄人ウケには今一歩足りない感じなのである。
4.EXIT
兼近がカんだところが一番おもしろかった。台本でなかったとすれば対応できたりんたろー。は流石。
私が前に見たことがあるチャラ男漫才は2人でちゃらけ合って明確なツッコミがなかったのだが、今回のはりんたろー。がしっかりツッコミを入れるネタになっていた。ただ、ツッコミの演技はまだ磨ける。
あと相撲とリモート収録はあんまり合っていないと思う。行司と力士の距離が離れていると何をやっているのかよく分からなくなることがある。
5.チョコレートプラネット
2018年のキングオブコントでやっていたネタに変化を加えていた。ネタ自体がおもしろいので、良かった。リモート収録にも合っている。
6.アインシュタイン
稲田のブサイクに頼りすぎである。古来よりの専門用語を使うと「ネタがおもしろくない」となる。私は、稲田の顔にはもう飽きている。個人的に「ネタでおもしろかった」のは「なんでカフェラテあんねん」というツッコミだけであった。
7.バイきんぐ
うーん! 特に言うことなし!
なんかネタだと小峠の芝居が上滑って見える。ただよく考えてみると、ネタじゃない局面でも上滑っているような気がしてきた。
8.霜降り明星
何か全体的にしょうもなかった。シンデレラを題材にせいやがガチャガチャ動きながらボケていくいつものスタイルであったが、「こんなシンデレラは嫌だ」という大喜利にあまり良い回答が出せていなかったということである。
9.ロバート
構造が分かったときが一番おもしろかった。やっぱり山本にはもっとウマくなってほしい。ツッコミという重役を担っているので。
10.ぺこぱ
なんかあんまりおもしろくなかったのはなぜだろうか。このスタイルに飽きてしまったのだろうか。まあ、M-1で見たときとあんまり変わりがなかったので、もうちょっと色々な「ツッコまない」のパターンを考えて欲しい。あと、シュウペイが若干ウマくなってしまっていることも原因かもしれない。
あ、あとここで言うことではないかもしれないが、ロンハーで松陰寺相手にやっていたドッキリは確かにあんまりおもしろくなかった。ただ、別に他の人がやってもあんなもんだと私は思っている。まあ、ドッキリの撮れ高なんてものは最終的にかけてみないと誰にも分らないものなので、あてが外れていたということでしかない。女癖が悪い噂があるなら、色恋のドッキリも仕掛けてみて欲しい。
11.陣内智則
やっぱネタになるとヘタクソである。ツッコミの演技ができていない。
12.アンジャッシュ
すれ違いコントだった。これこそ、事前に台本を練らないとできない。そこまでやってもたまにアドリブ色の強いネタに笑いの量で完全に負けてしまうことがあるのはご愛敬である。
13.野田クリスタル
R-1と同じテイストのゲームネタだった。
野田の芝居は、わざとヘタにやっているのだろうか。ちゃんとできないから敢えてヘタさを増した芝居をしている感じがする。ちゃんとできた方がいいと思う。
14.ジャルジャル
「歌い方が40代」というたとえが正直ピンと来なかった。福徳の歌い方は1回目はおもしろい。1回で飽きるものではあるが、それだけでなく他の種類のボケを入れてきていたので悪くはなかった。
最後の「ヒゲがある人の歌い方」っていうのは、尾崎紀世彦みたいな歌い方ということではないだろうか。
15.ゆりやんレトリィバァ
先輩役のゆりやんが、後輩に「気ぃ遣われるのがいっちゃん嫌いやねん」と言うところから始まる一人コントだった。そう言っておいてその実むちゃくちゃ気を遣わせるような振る舞いをし始めたら、柳原可奈子や横澤夏子がやっているような嫌な女のネタになると思う。
ただゆりやんのネタなので、そういう流れには行かずにどんどん脇道に逸れていった。私は、正直よく分からなかった。そういうことは間々ある。
16.ハナコ
岡部のキャラが一番立っていた。あと秋山のツッコミがヘタで演じきれていなかった。
17.和牛
漫才が老成している。「こんなもんでいいか」感が出ちゃっていた。あんなもんでよくはない。あんまりおもしろいことが言えていない。
18.東京03
今回のネタで一番おもしろかった。
トヨミと飯塚が裏でつながっているネタかと予想していたら全然違う方向だったから、意表を突かれたのだと思う。角田はやっぱりウマい。芸人はみんなあれぐらいの水準になって欲しい。
19.爆笑問題
はい。うん。はい。
そのせいで笑い声がかなりまばらになっていたが、連鎖力(笑いが近くにいる他人の笑いを誘発する作用のこと)の強さを痛感しているところである。笑いがまばらなせいで、おもしろいはずのものがあんまりおもしろくなく見えてしまっていたのは可哀想であった。だからあんまり今回の感想は参考にならないと思う。
あとは各ネタの寸評であるが、どうせなら普段とは違うリモート収録やアクリル板のことをイジって笑いに変えて欲しいと思いながら見ていた。
1.ナイツ
メインのカラオケネタは見たことがあるやつだった。冒頭にアクリル板を話題にしておぼん・こぼんをイジっていたのは良かった。
2.ロッチ
いつもはヘタなコカドの芝居がうまかった。役者に演技指導をする演出家の役であったが、普段から見慣れているから演技がウマくなるのだろうか。
思えば違うネタで同じような役回りをやっていたジャルジャルの後藤も普段より芝居がウマく見えた。
ネタ自体は……「ジュンコ」オチ一辺倒ではなくちょいちょい変化も入るので上々だろう。
3.NON STYLE
タイムマシーン3号がしくじり先生かなんかで「客ウケ漫才の頂点」と言っていたが、それを痛感した。笑い声を出してくれる客がいないので、終始空回りしていた印象である。石田はいつもひょうきんに動き回っているが、どことなくクラスのお調子者感が抜けず、玄人ウケには今一歩足りない感じなのである。
4.EXIT
兼近がカんだところが一番おもしろかった。台本でなかったとすれば対応できたりんたろー。は流石。
私が前に見たことがあるチャラ男漫才は2人でちゃらけ合って明確なツッコミがなかったのだが、今回のはりんたろー。がしっかりツッコミを入れるネタになっていた。ただ、ツッコミの演技はまだ磨ける。
あと相撲とリモート収録はあんまり合っていないと思う。行司と力士の距離が離れていると何をやっているのかよく分からなくなることがある。
5.チョコレートプラネット
2018年のキングオブコントでやっていたネタに変化を加えていた。ネタ自体がおもしろいので、良かった。リモート収録にも合っている。
6.アインシュタイン
稲田のブサイクに頼りすぎである。古来よりの専門用語を使うと「ネタがおもしろくない」となる。私は、稲田の顔にはもう飽きている。個人的に「ネタでおもしろかった」のは「なんでカフェラテあんねん」というツッコミだけであった。
7.バイきんぐ
うーん! 特に言うことなし!
なんかネタだと小峠の芝居が上滑って見える。ただよく考えてみると、ネタじゃない局面でも上滑っているような気がしてきた。
8.霜降り明星
何か全体的にしょうもなかった。シンデレラを題材にせいやがガチャガチャ動きながらボケていくいつものスタイルであったが、「こんなシンデレラは嫌だ」という大喜利にあまり良い回答が出せていなかったということである。
9.ロバート
構造が分かったときが一番おもしろかった。やっぱり山本にはもっとウマくなってほしい。ツッコミという重役を担っているので。
10.ぺこぱ
なんかあんまりおもしろくなかったのはなぜだろうか。このスタイルに飽きてしまったのだろうか。まあ、M-1で見たときとあんまり変わりがなかったので、もうちょっと色々な「ツッコまない」のパターンを考えて欲しい。あと、シュウペイが若干ウマくなってしまっていることも原因かもしれない。
あ、あとここで言うことではないかもしれないが、ロンハーで松陰寺相手にやっていたドッキリは確かにあんまりおもしろくなかった。ただ、別に他の人がやってもあんなもんだと私は思っている。まあ、ドッキリの撮れ高なんてものは最終的にかけてみないと誰にも分らないものなので、あてが外れていたということでしかない。女癖が悪い噂があるなら、色恋のドッキリも仕掛けてみて欲しい。
11.陣内智則
やっぱネタになるとヘタクソである。ツッコミの演技ができていない。
12.アンジャッシュ
すれ違いコントだった。これこそ、事前に台本を練らないとできない。そこまでやってもたまにアドリブ色の強いネタに笑いの量で完全に負けてしまうことがあるのはご愛敬である。
13.野田クリスタル
R-1と同じテイストのゲームネタだった。
野田の芝居は、わざとヘタにやっているのだろうか。ちゃんとできないから敢えてヘタさを増した芝居をしている感じがする。ちゃんとできた方がいいと思う。
14.ジャルジャル
「歌い方が40代」というたとえが正直ピンと来なかった。福徳の歌い方は1回目はおもしろい。1回で飽きるものではあるが、それだけでなく他の種類のボケを入れてきていたので悪くはなかった。
最後の「ヒゲがある人の歌い方」っていうのは、尾崎紀世彦みたいな歌い方ということではないだろうか。
15.ゆりやんレトリィバァ
先輩役のゆりやんが、後輩に「気ぃ遣われるのがいっちゃん嫌いやねん」と言うところから始まる一人コントだった。そう言っておいてその実むちゃくちゃ気を遣わせるような振る舞いをし始めたら、柳原可奈子や横澤夏子がやっているような嫌な女のネタになると思う。
ただゆりやんのネタなので、そういう流れには行かずにどんどん脇道に逸れていった。私は、正直よく分からなかった。そういうことは間々ある。
16.ハナコ
岡部のキャラが一番立っていた。あと秋山のツッコミがヘタで演じきれていなかった。
17.和牛
漫才が老成している。「こんなもんでいいか」感が出ちゃっていた。あんなもんでよくはない。あんまりおもしろいことが言えていない。
18.東京03
今回のネタで一番おもしろかった。
トヨミと飯塚が裏でつながっているネタかと予想していたら全然違う方向だったから、意表を突かれたのだと思う。角田はやっぱりウマい。芸人はみんなあれぐらいの水準になって欲しい。
19.爆笑問題
はい。うん。はい。
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