2021年のキングオブコントです。
「お笑いの日」の他のコンテンツは見ていません。去年のがあんまりおもしろくなかったからです。見ていないので、今年のがおもしろかったかどうかは分かりません。
1.蛙亭
ホムンクルスという人造生命体(中野)とその研究員(岩倉)という設定のコントでした。
前にも書きましたが、中野が芝居ができるのに対して、岩倉はできません。はっきり言いますが、ヘタです。素の彼女に近いキャラ(中野が演じる変人にマンキンでツッコミを入れるのではなく、戸惑いながら相手をする人)を演じるのであれば見ていてさほど違和感はないのですが、このネタみたいに驚き・恐怖・母性といったような様々な芝居が必要になるキャラクターをやらせると、見ていて恥ずかしい仕上がりになってしまいます。隣で奔放に跳ねまわる中野と対比することでそれが一層際立ってしまうのが哀しいところです。
中野は股間まで隠れる長い白シャツを着て全身ずぶ濡れという出で立ちでした。あんまり化物に見えなかったので、もっとガッツリ扮装(ごっつで言えば、それこそリアルガチャピンや「産ませてよ」レベルのやつ)をした方がいいのではないかと思います。ただ、あの白シャツにも最初に吐き出した緑の液体を分かりやすくするという演出上の理由があると思われるので、突き詰めて考えていくと好みの問題です。
2.ジェラードン
かみちぃと西本はしっかり自分のキャラができていました。海野もちゃんとツッコめていました。
小峠も言っていましたが、海野はあんまりツッコミを入れていませんでした。ボケの2人のキャラが強く、この2人がボケてるだけでかなり成立している(=笑いが起きている)ので、それはそれでいいと思います(どうせ舞台上にいるならもっとツッコんだ方がいいという意見もあると思いますが、この点も残念ながら最終的には好みの問題です)。ただ2人のキャラが笑いの中心であるということは、繰り出されるボケの種類がずっと似たようなものになるということなので、それがハマらない人には辛いと思います。短いネタ時間の中で違う種類のボケを入れても中途半端になることも多く、バランスは難しいですから、ボケの種類を統一するというのも一つの合理的な選択です。
ボケの2人はしゃべり方がかなり芝居がかっており、洋画の吹き替えみたいでした。つまり、ネタが友近となだぎのやっていたやつに結構似ていたと思います。パクったんだと言いたいわけではありません。私は、どうせ見るなら今までに見たことがないものを見たいというだけです。
西本(角刈りの男性芸人)は、女性を演じていたのですが、あの手の男っぽい女性を笑うのはもう地上波ではできなくなるんだと思います。今年ですらよくできたなあと思いました。
3.男性ブランコ
2人とも自分のキャラがきちんとできています。芝居はできると思います。
笑いどころのほとんどが平井が演じる女性のキャラクター(千原ジュニアみたいな関西弁でしゃべっていました)から生まれるものなので、メリットもデメリットもジェラードンのネタと一緒です。ただこちらには「あの女性を好む浦井」という違う種類のボケが入っており、それが隠し味のように効いていました。
ああいう女性を笑うのももう地上波では厳しいんですかねえ。ちょっとは大目に見てほしいですけどねえ。
4.うるとらブギーズ
この2人も芝居ができています。
最初は佐々木がひたすらまくしたてるしゃべくり漫才みたいなネタだったのですが、後半違う展開になり、私はそこで笑ってしまいました。
キングオブコントの短いネタ時間の中で前半を丸々フリにするのも勇気の要ることだと思います。本人たちはフリに止めたつもりはないのかもしれませんが、前半にお父さん役の佐々木が与えてくれた情報だけを切り取って「こんな迷子は嫌だ」という大喜利への回答として見てみると、やっぱりそこまでクオリティの高いものではないわけです。ここで若干スベっているからこそ、後半の「それをそのままアナウンスするのが恥ずかしい」という展開に説得力が生まれるわけです。
前半から爆発力があればもっと点数が入ったんでしょう。
5.ニッポンの社長
このネタもケツが演じる変なおっさんのキャラが笑いどころの中心でした。キャラで笑わせるネタのメリットとデメリットはジェラードン・男性ブランコと一緒です。
ケツはこのキャラをきちんと演じられていました。球が頭に当たった芝居を最初にする時にきちんとかぶっている帽子を落とせたのはすごいなあと思いました。一方の辻は、「変な人に現実に絡まれた時の一般人」に静かに徹していたので、演技力のほどは定かではありません。
本当のバッティングセンターで本当に球を出しながらこのネタをやって欲しいなあと思いました。
6.そいつどいつ
・パックをつけた市川刺身がホラーっぽい動きをするというネタでした。刺身が序盤で急に見せた敏捷な動きには声を出して笑いました。ただ、何個かこちらが白けるほどに「そうはならんやろ」というボケがあったので(私が特に嫌だったのは包丁を研ぐとホラーっぽいBGMが出るやつです)、数ある「ホラーあるある」の中からもう少し現実的なやつを引っ張ってこれるような気はしました。
・パックの顔が白塗りのくっきーに見えてしまいました。若干集中力を削がれてしまいました。
・松本竹馬がネタ中に何回か言った「ったく…」がクサかったです。
・最後のオチは、現実的なネタバラシじゃなくて本当にホラーで終わらせてもいいとは思いましたが、それこそ完全な好みです。ただ、このネタのネタバラシは笑いにはなっていなかったとは思います(多分、ベタすぎて意外性がないんだと思います)。ホラーオチも笑いオチが思いつかない時の逃げではあるんですけどね。
7.ニューヨーク
嶋佐のキャラが立っているコントではあったのですが、キャラクターに重きを置いていた他の出場者のキャラコントと違い、一応「こんな結婚式は嫌だ」という大喜利をクオリティ高く乗っけようとしていた志が窺えました。それが奏功していたと言えるかどうかの判断はやっぱり好みによるものですが、私は中途半端なクオリティだったと思います。ギャンブルとか、食器が割れるとかっていうのは、笑いの要素としてはこすられすぎの古臭いやつだと思うんですけどねえ。
嶋佐のしゃべり方(というか、「ます」の発音)がピスタチオみたいだなあと思いました。これもパクったんだと言いたいわけではありません。世にこれだけおもしろいことを考える人がいると、どうしても意識していないところでカブリは出てくるものです。後でカブリが分かったのであれば、避けた方がいいだけという話です。
8.ザ・マミィ
山内が言っていましたが、酒井の演じていたヤバイおじさんは本人がテレビで出しているキャラに合っているんです。その酒井が冒頭から何かをまくし立てているので、他の出場者たちがやっていたようなキャラコントかと思ってしまうのですが、ボケは実は林田の方なんです。そこで一つ裏切られて笑いが起きます。
ただ林田がやっていたのは「見た目で判断せずに他人を信じる人」なので、そういう意味ではやっぱりキャラコントでした。ボケがずっと同じ種類だったというのも他のキャラコントと一緒です。
最後のオチをミュージカルにするのは、私は好みません。歌というのは、芸人が即興で作れるものではないので、どうしても「台本があるんだろうな」感が出てしまうからです。まあ他の部分にも台本はあるんですが、きちんと演じきれば台本を感じさせません。ただ、歌はそういうわけにはいきません。事前に考えてる感が出てしまうと、見る方のハードルも上がってしまいます。
9.空気階段
最初「お店で縛られているM客」という設定のかたまりが板付きで登場し、もぐらが扮する女王様が出てくるのかと思ったら、もぐらもまさかの客で、その裏切りが非常におもしろかったです。
ただピークがもぐらの見てくれだけで、コント中に出てくるボケは、「こんなMはMらしくない」という大喜利への回答として見たときに全体的にベッタベタであまり褒められたものではありませんでした。このネタにあんなに点が入るのは納得がいきません。
あの2人に「高いところにあるバナナをとる」みたいなチャレンジを色々やらせてみたいと思いました。
10.マヂカルラブリー
松本のコメントが全てです。前半やっていることがM-1の吊り革のネタと一緒だったので、既視感ありありで、爆発力が今一つでした。後半の野田が死んでしまう展開は意外でおもしろかったので、全編これで良かったんじゃないでしょうかねえ。
<ファイナルステージ>
1.男性ブランコ
1本目と同じく平井のキャラで笑わせるコントでしたが、まず単純に1本目のキャラより仕上がりが甘いと思います。設定も、「お菓子が好きでレジ袋もなしに大量に買う」という要素と、「友達がほとんどいない」という要素がうまく結びつかず、見ている方に理解がしづらいキャラだったと思いました。一応2人が旧友だったことが判明するという展開があったのですが、これも1本目の隠し味ほど利いておらず、結局キャラ付けにしか使われていませんでした(審査員のコメントもだいたい似たような感じでした)。
2.ザ・マミィ
なんか、なんとも言いようがないです。
純粋におもしろくなかったです。どこをどう直せという話も難しいのですが、シリアスなシーンで「ドラマー」ってふざけるボケが純粋におもしろくないんだと思います。
3.空気階段
メガトンパンチマンという架空のキャラのコンセプトカフェを題材にしたネタでした。 もぐらの風貌や喋り方で笑わせてくるのは1本目と一緒です。というか空気階段のネタは全部そんな感じです。よくよく見ると、一つ一つのボケは大喜利としてはそこまでクオリティが高くないわけです。メガトンパンチマンが架空のキャラだというのも空気階段のネタに慣れていると予想がついてしまうわけです。
ただ、もぐらが扮していたのはメガトンパンチマンじゃなかったというのはベタながらおもしろかったです。
<総評>
空気階段はちょっと贔屓されすぎじゃないかとは思いました。特にファイナルステージで前の2組が同点になり、この後ネタをやる空気階段が仮にやらかして3位になったら優勝をどうするのかということで審査員が少しうろたえていたので、より「(そのような事態を避けて)空気階段を1位にした」感が出てしまっていました。番組としてはあまり好ましくなかったと思います。
「お笑いの日」の他のコンテンツは見ていません。去年のがあんまりおもしろくなかったからです。見ていないので、今年のがおもしろかったかどうかは分かりません。
1.蛙亭
ホムンクルスという人造生命体(中野)とその研究員(岩倉)という設定のコントでした。
前にも書きましたが、中野が芝居ができるのに対して、岩倉はできません。はっきり言いますが、ヘタです。素の彼女に近いキャラ(中野が演じる変人にマンキンでツッコミを入れるのではなく、戸惑いながら相手をする人)を演じるのであれば見ていてさほど違和感はないのですが、このネタみたいに驚き・恐怖・母性といったような様々な芝居が必要になるキャラクターをやらせると、見ていて恥ずかしい仕上がりになってしまいます。隣で奔放に跳ねまわる中野と対比することでそれが一層際立ってしまうのが哀しいところです。
中野は股間まで隠れる長い白シャツを着て全身ずぶ濡れという出で立ちでした。あんまり化物に見えなかったので、もっとガッツリ扮装(ごっつで言えば、それこそリアルガチャピンや「産ませてよ」レベルのやつ)をした方がいいのではないかと思います。ただ、あの白シャツにも最初に吐き出した緑の液体を分かりやすくするという演出上の理由があると思われるので、突き詰めて考えていくと好みの問題です。
2.ジェラードン
かみちぃと西本はしっかり自分のキャラができていました。海野もちゃんとツッコめていました。
小峠も言っていましたが、海野はあんまりツッコミを入れていませんでした。ボケの2人のキャラが強く、この2人がボケてるだけでかなり成立している(=笑いが起きている)ので、それはそれでいいと思います(どうせ舞台上にいるならもっとツッコんだ方がいいという意見もあると思いますが、この点も残念ながら最終的には好みの問題です)。ただ2人のキャラが笑いの中心であるということは、繰り出されるボケの種類がずっと似たようなものになるということなので、それがハマらない人には辛いと思います。短いネタ時間の中で違う種類のボケを入れても中途半端になることも多く、バランスは難しいですから、ボケの種類を統一するというのも一つの合理的な選択です。
ボケの2人はしゃべり方がかなり芝居がかっており、洋画の吹き替えみたいでした。つまり、ネタが友近となだぎのやっていたやつに結構似ていたと思います。パクったんだと言いたいわけではありません。私は、どうせ見るなら今までに見たことがないものを見たいというだけです。
西本(角刈りの男性芸人)は、女性を演じていたのですが、あの手の男っぽい女性を笑うのはもう地上波ではできなくなるんだと思います。今年ですらよくできたなあと思いました。
3.男性ブランコ
2人とも自分のキャラがきちんとできています。芝居はできると思います。
笑いどころのほとんどが平井が演じる女性のキャラクター(千原ジュニアみたいな関西弁でしゃべっていました)から生まれるものなので、メリットもデメリットもジェラードンのネタと一緒です。ただこちらには「あの女性を好む浦井」という違う種類のボケが入っており、それが隠し味のように効いていました。
ああいう女性を笑うのももう地上波では厳しいんですかねえ。ちょっとは大目に見てほしいですけどねえ。
4.うるとらブギーズ
この2人も芝居ができています。
最初は佐々木がひたすらまくしたてるしゃべくり漫才みたいなネタだったのですが、後半違う展開になり、私はそこで笑ってしまいました。
キングオブコントの短いネタ時間の中で前半を丸々フリにするのも勇気の要ることだと思います。本人たちはフリに止めたつもりはないのかもしれませんが、前半にお父さん役の佐々木が与えてくれた情報だけを切り取って「こんな迷子は嫌だ」という大喜利への回答として見てみると、やっぱりそこまでクオリティの高いものではないわけです。ここで若干スベっているからこそ、後半の「それをそのままアナウンスするのが恥ずかしい」という展開に説得力が生まれるわけです。
前半から爆発力があればもっと点数が入ったんでしょう。
5.ニッポンの社長
このネタもケツが演じる変なおっさんのキャラが笑いどころの中心でした。キャラで笑わせるネタのメリットとデメリットはジェラードン・男性ブランコと一緒です。
ケツはこのキャラをきちんと演じられていました。球が頭に当たった芝居を最初にする時にきちんとかぶっている帽子を落とせたのはすごいなあと思いました。一方の辻は、「変な人に現実に絡まれた時の一般人」に静かに徹していたので、演技力のほどは定かではありません。
本当のバッティングセンターで本当に球を出しながらこのネタをやって欲しいなあと思いました。
6.そいつどいつ
・パックをつけた市川刺身がホラーっぽい動きをするというネタでした。刺身が序盤で急に見せた敏捷な動きには声を出して笑いました。ただ、何個かこちらが白けるほどに「そうはならんやろ」というボケがあったので(私が特に嫌だったのは包丁を研ぐとホラーっぽいBGMが出るやつです)、数ある「ホラーあるある」の中からもう少し現実的なやつを引っ張ってこれるような気はしました。
・パックの顔が白塗りのくっきーに見えてしまいました。若干集中力を削がれてしまいました。
・松本竹馬がネタ中に何回か言った「ったく…」がクサかったです。
・最後のオチは、現実的なネタバラシじゃなくて本当にホラーで終わらせてもいいとは思いましたが、それこそ完全な好みです。ただ、このネタのネタバラシは笑いにはなっていなかったとは思います(多分、ベタすぎて意外性がないんだと思います)。ホラーオチも笑いオチが思いつかない時の逃げではあるんですけどね。
7.ニューヨーク
嶋佐のキャラが立っているコントではあったのですが、キャラクターに重きを置いていた他の出場者のキャラコントと違い、一応「こんな結婚式は嫌だ」という大喜利をクオリティ高く乗っけようとしていた志が窺えました。それが奏功していたと言えるかどうかの判断はやっぱり好みによるものですが、私は中途半端なクオリティだったと思います。ギャンブルとか、食器が割れるとかっていうのは、笑いの要素としてはこすられすぎの古臭いやつだと思うんですけどねえ。
嶋佐のしゃべり方(というか、「ます」の発音)がピスタチオみたいだなあと思いました。これもパクったんだと言いたいわけではありません。世にこれだけおもしろいことを考える人がいると、どうしても意識していないところでカブリは出てくるものです。後でカブリが分かったのであれば、避けた方がいいだけという話です。
8.ザ・マミィ
山内が言っていましたが、酒井の演じていたヤバイおじさんは本人がテレビで出しているキャラに合っているんです。その酒井が冒頭から何かをまくし立てているので、他の出場者たちがやっていたようなキャラコントかと思ってしまうのですが、ボケは実は林田の方なんです。そこで一つ裏切られて笑いが起きます。
ただ林田がやっていたのは「見た目で判断せずに他人を信じる人」なので、そういう意味ではやっぱりキャラコントでした。ボケがずっと同じ種類だったというのも他のキャラコントと一緒です。
最後のオチをミュージカルにするのは、私は好みません。歌というのは、芸人が即興で作れるものではないので、どうしても「台本があるんだろうな」感が出てしまうからです。まあ他の部分にも台本はあるんですが、きちんと演じきれば台本を感じさせません。ただ、歌はそういうわけにはいきません。事前に考えてる感が出てしまうと、見る方のハードルも上がってしまいます。
9.空気階段
最初「お店で縛られているM客」という設定のかたまりが板付きで登場し、もぐらが扮する女王様が出てくるのかと思ったら、もぐらもまさかの客で、その裏切りが非常におもしろかったです。
ただピークがもぐらの見てくれだけで、コント中に出てくるボケは、「こんなMはMらしくない」という大喜利への回答として見たときに全体的にベッタベタであまり褒められたものではありませんでした。このネタにあんなに点が入るのは納得がいきません。
あの2人に「高いところにあるバナナをとる」みたいなチャレンジを色々やらせてみたいと思いました。
10.マヂカルラブリー
松本のコメントが全てです。前半やっていることがM-1の吊り革のネタと一緒だったので、既視感ありありで、爆発力が今一つでした。後半の野田が死んでしまう展開は意外でおもしろかったので、全編これで良かったんじゃないでしょうかねえ。
<ファイナルステージ>
1.男性ブランコ
1本目と同じく平井のキャラで笑わせるコントでしたが、まず単純に1本目のキャラより仕上がりが甘いと思います。設定も、「お菓子が好きでレジ袋もなしに大量に買う」という要素と、「友達がほとんどいない」という要素がうまく結びつかず、見ている方に理解がしづらいキャラだったと思いました。一応2人が旧友だったことが判明するという展開があったのですが、これも1本目の隠し味ほど利いておらず、結局キャラ付けにしか使われていませんでした(審査員のコメントもだいたい似たような感じでした)。
2.ザ・マミィ
なんか、なんとも言いようがないです。
純粋におもしろくなかったです。どこをどう直せという話も難しいのですが、シリアスなシーンで「ドラマー」ってふざけるボケが純粋におもしろくないんだと思います。
3.空気階段
メガトンパンチマンという架空のキャラのコンセプトカフェを題材にしたネタでした。 もぐらの風貌や喋り方で笑わせてくるのは1本目と一緒です。というか空気階段のネタは全部そんな感じです。よくよく見ると、一つ一つのボケは大喜利としてはそこまでクオリティが高くないわけです。メガトンパンチマンが架空のキャラだというのも空気階段のネタに慣れていると予想がついてしまうわけです。
ただ、もぐらが扮していたのはメガトンパンチマンじゃなかったというのはベタながらおもしろかったです。
<総評>
空気階段はちょっと贔屓されすぎじゃないかとは思いました。特にファイナルステージで前の2組が同点になり、この後ネタをやる空気階段が仮にやらかして3位になったら優勝をどうするのかということで審査員が少しうろたえていたので、より「(そのような事態を避けて)空気階段を1位にした」感が出てしまっていました。番組としてはあまり好ましくなかったと思います。
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