高橋維新のページ

　2023年4月27日放映のアメトーークを見ました。今回は「チャンス大城芸人」という企画でした。

　ほぼ、チャンス大城のギャグ（ネタ）とエピソードトークが披露されているだけの回でした。とはいえ、ギャグもエピソードも本人にしかできないオンリーワンのものではありました。本人がおもしろいと思うことのツボが独特であるため、ギャグは本人にしか思いつかないような内容のものばかりですし、エピソードも本人が幼少期から現在に至るまで散々苦杯を舐めてきた結果、エグい内容のものが多いです（私は、2mの大男の話が好きです）。そういう意味では、今回の放送はチャンス本人を呼ばなければできない内容にはなっていました。
　ただ、ギャグもエピソードも他の番組で既出のものが多く、あまり新鮮味はありませんでした。

　チャンス本人の問題点は、ギャグが独特過ぎて普通にスベり倒す場合があることと、エピソードトークで必要な情報を端折る癖があり、聞き手をよく迷子にさせてしまうことです。前者に関しては、スベったことをツッコむ役回りの芸人がいれば笑いに変えられます。後者に対しては、道を見失った聞き手を救い出すために、チャンスが端折った情報を補足してやる裏回し役の人間を同席させることが対策になります。今回雛壇にいた面々はこの二つの役割を十全に果たしていたので、良いキャスティングだったとは思います。ただ、仕事がそれだけなのであればあんなに人数は要らなかったでしょう。