2025年のキングオブコントです。
1.ロングコートダディ
山内にほぼ言いたいことを言われてしまいました。
地底人を出しておいて、「SFコントかな」と思わせておいてから、実際はもっとずっと卑近な嫌な奴（東京03のコントでよく見られるタイプ）をボケの中心に据えるという構造のコントでした。地球人同士という設定でも、なおかつ漫才でもできるタイプのコントなのに、地底人という大仰な設定の上でそれをやることが大きなズレになっています。地底人という設定それ自体を丸々フリにするアイディアは、見事でした。ただ、キングオブコントの短い時間の中ではフリが少々長くなってしまうのが残念ではあります。
そして兎の演技力は、毎度のことながらもっと磨けます。堂前から何がダメなのかを指摘された後の表情とかは、もっと玄妙な調整ができればもっと良くなると思います。
2.や団
演技力に進歩がありません。
本間のツッコミについては、うるささは慣れと好みの問題です。ただ、どうにも台本を頑張って読んでいる感が拭いきれません。自分の感情に従って自然と言葉が出てきた人には見えないのです。それは、演技力が必要な水準に達していないからです。
伊藤も変な人を全然演じ切れていません。落ち着いてしゃべっている時は台本を頑張って読んでいる感が拭いきれないですし、自分の策が成功した後の表情もアイドルの変顔ぐらいのものにしか見えません。
伊藤が最初に勝負から降りたのは、彼が「餃子を食べたい人」だと視聴者に思わせてからの展開であり、意外だったのでおもしろかったです。ただその後は結局「タダで物を喰いたいだけの人だ」というのが見えてしまったので、展開に意外性も感じられませんでした。
3.ファイヤーサンダー
「不祥事で謹慎していたタレント（��山）の復帰1発目の番組収録」という設定のコントでしたが、その不祥事が人殺しだったというネタバラシが一番の笑いどころでした。
人殺し役をやっていた��山の「やってそうでやってなさそうでやってそう」な顔が絶妙で、それが大いなる説得力をもたらしていました。
ただ、一応2人とも「テレビ慣れしているタレント」という設定なのに、不祥事イジりのクダリがあんまり様になっていませんでした。それは、経験と演技力が今一つ足りないということであります。
あと、��山の隣に別のタレントもいる設定でしたが、プロレスラーはともかく、女性インフルエンサーはあんまりいる意味がなかったので、フリの際に紹介する時間も無駄になってしまっていたと思います。
それから、人殺しが本当に怖いことをし始めるという最後の展開は以外でも何でもないので、もうちょいひねった方がいいと思います。
4.青色1号
榎本の後輩ムーブの演技は非常に巧かったです。あれがあってこそ成り立つネタです。あとの2人も、演技力は水準に達していたと思います（仮屋の役はそこまで演技力が求められるものではありませんが）。
部長や石井さんについての話が全然噛み合わないので、ホラーやSFチック的な展開が訪れるのかなあということも期待してしまうのですが、ロングコートダディのネタと同じく卑近な人間関係の話のままネタは終わっていきました。それはよい意味で期待を裏切られたので、良かったと思います。仮屋が最後に言い残した「石井さん？」というセリフは象徴的であり、私はここで笑いました。
小峠は別の展開が欲しかったと言っていましたが、私はそれを期待して裏切られたので、このネタに関してはこれで良かったと思います。
5.レインボー
女芸人と合コンをするという設定のネタでした。池田の女芸人キャラは、完成度がものすごく高かったです。演技力も申し分ないです。あのキャラのまんまひな壇に座る仕事が増えてもおかしくないと思います。
合コンに芸人が来るという設定なので、どんな変な奴が来るのだろうと予想をするのですが、この予想に反して無茶苦茶合コンに馴染んでいる芸人が出てくるので、いい意味で裏切られて非常におもしろかったです。ジャンボが終始名前を呼ばずに「女芸人」と呼びかけ続けるのもおもしろかったです。
漫才でもできるネタではあったので、あんまりコントっぽくはなかったですが、そもそもコントと漫才に大した違いはないので、そこは気にしなくていいと思います。
6.元祖いちごちゃん
向かい合っての立ち話が続くネタだったので、漫才でも可能でした。ただそこは問題視したいわけではありません。長い間も何度も入っていましたが、そこも好みでしょう。
ハイパーペロちゃんが淡々とボケをし続けるわけですが、植村のツッコミは少し演技がクサかったです。声が大きいことは別にどっちでも構わないのですが、先ほども使った表現を再び使うと、台本を頑張って読んでいる感が拭いきれていないということですね。伊達ちゃんやアンタ柴田のツッコミは参考になると思います。
7.うるとらブギーズ
言い間違いで言い合うコントでしたが、言い間違いというものは天然モノが一番おもしろいのです。そして、2人とも天然モノに聞こえるような言い間違いをする技術は持っていませんでした。
つまり、何一つおもしろくありませんでした。山内の言っていたように、ネタバラシ前にツッコミ側のお父さんが噛んでしまっていたのも致命的でした。
事前のアオリVTRで「コントしかない」と言っていたのにこんな掛け合い漫才っぽいネタをやっていたのが一番おもしろかったぐらいです。
8.しずる
LOVE PHANTOMの歌詞に合わせて口パクで会話しながらヤクザの劇を見せるコントでした。ボケがずっとそれ一辺倒だったので、最初に笑えたところで、すぐに飽きが来ます。秋山がフォローはしていましたが、「なんか変化があるのかな」と思わせておいて何も変化がない、というのを裏切りだと考えてはいけません。最初の方だけを一発ギャグで見せるならまだいいですが、それを長尺のコントに延長するにあたって展開を思い付かなったとしか思えません。
最後は予想を裏切ろうとした展開がありますが、あれはヤクザ劇として裏切りに過ぎず、笑いを生むものでもありません。そもそも、ヤクザ劇である以上裏切りの内容が予想の範疇を出ていません。
9.トム・ブラウン
みちおが犬のケツにできたおできを演じていました。
狂気的なネタではありましたが、あくまで狂気「的」の域を出ておらず、狂気にはなっていませんでした。みちおは腰のあたりの犬の顔を乗せており、犬を演じる時は両膝と両手をついてみちおのケツをこちらに向けていました。ただ、全然それが犬に見えません。犬の鳴き声もみちおが出していたのですが、みちおが口を動かしているところが見えてしまっているという不徹底ぶりでした。犬ではなくおできが鳴いていたというクダリもあったので、本当に犬が鳴いているのだったらそういうところは隠さないといけません。設定を思い付いたところで思考が止まってしまっているようであり、狂気をきちんと作り出すためディテールへのこだわりが不足しています。
展開にも特におもしろいものはなく、設定の素っ頓狂度合いを超えてはきませんでした。
10.ベルナルド
ハギノリザードマンお得意の工作を活かして、彼が人間とカメラのハーフである「カメラマン」を演じていました。
ここは個人差があるでしょうが、カメラマンがきちんと身の上話をしたのに「化物」と大声でツッコむのは、可哀想に感じてしまいました。その後もカメラマンが可哀想に思えてしまい、あんまり笑えませんでした。もっとちゃんと、「カメラと人間のハーフが現実世界にいたらどんなことが起きるか」という大喜利を練って、笑えるレベルに落とし込む必要があると思います。
カメラマンという「異分子」を前にして、例えていうならば狩猟採集民族が裸で踊っていることを笑っているレベルの（＝1周目の）笑いしかなく、キチンと大喜利ができていません。
<ファイナルステージ>
1.レインボー
ジャンボが演じていたのは、彼がよく披露する「何で稼いでいるか分からない六本木の薄着の金持ち」でした。対して池田が演じていたのは、それにギャンブルを挑んでいくカイジ的な港区女子だったのですが、女芸人と違って全然キャラが仕上がっていませんでした。演技が、できていません。ジャンボも最後は港区女子の方を案じて普通にツッコミをしてしまっていたのですが、こちらはキャラを演じ切ってくれた方が良かったと思います。
あと審査員に盛んに指摘していましたが、カイジ的な展開としての盛り上がりはあったものの、笑えるものではありませんでした。
2.や団
本間が設定を台詞で説明しすぎで、白けます。冒頭の「あの大将、口は悪いけど愛があるんだろうな」とかは、その前の伊藤と中嶋のやりとりを見れば分かりますし、「ナスの煮びたし頼みたくなってきた」も中嶋の動きを見れば分かります。ツッコミですらないので、このあたりの台詞は要らないと思います。
本間のツッコミの演技力が今一つなのは相変わらずです。伊藤の嫌な大将の演技はなかなかのクオリティだったので、それと対比される形で本間のヘタさが際立っていました。あんな怖い大将がいる店であんなに大声でマンキンのツッコミを入れる人は、普通はいません。その普通じゃない状況をお客さんに納得してもらうためには、もっと演技力が必要です。あるいはツッコミのボリュームを下げてリアリティを出すのも一つの手かもしれません。
3.ロングコートダディ
いかにもコントキャラっぽい「サトミ」という人物（兎）がまず登場します。ロングコートダディのネタの傾向を踏まえると、サトミのおかしなところを堂前が一発で言語化してくれるんだろうなあと期待したのですが、それは最後までないままコントが終わってしまいました。サトミの口癖が「言語化」だったのにもかかわらず、です。サトミのキャラクターは兎にしては無茶苦茶仕上がっていたので、それが惜しかったです。
「警官泣いてる」とか「白いぞうさんの話を知ってる警官」とか「何かしらの罪でしょ」とか、堂前の大喜利力の高さを感じさせるクダリはところどころあったのですが、全部バラバラで、掻き集めて1本のネタに詰め込んだだけであり、ネタとしても一貫性みたいなものが感じられませんでした。
総じて、何で2本目をこれで勝負しようと思ったのかが分かりませんでした。まあ、優勝したからいいのか。
1.ロングコートダディ
山内にほぼ言いたいことを言われてしまいました。
地底人を出しておいて、「SFコントかな」と思わせておいてから、実際はもっとずっと卑近な嫌な奴（東京03のコントでよく見られるタイプ）をボケの中心に据えるという構造のコントでした。地球人同士という設定でも、なおかつ漫才でもできるタイプのコントなのに、地底人という大仰な設定の上でそれをやることが大きなズレになっています。地底人という設定それ自体を丸々フリにするアイディアは、見事でした。ただ、キングオブコントの短い時間の中ではフリが少々長くなってしまうのが残念ではあります。
そして兎の演技力は、毎度のことながらもっと磨けます。堂前から何がダメなのかを指摘された後の表情とかは、もっと玄妙な調整ができればもっと良くなると思います。
2.や団
演技力に進歩がありません。
本間のツッコミについては、うるささは慣れと好みの問題です。ただ、どうにも台本を頑張って読んでいる感が拭いきれません。自分の感情に従って自然と言葉が出てきた人には見えないのです。それは、演技力が必要な水準に達していないからです。
伊藤も変な人を全然演じ切れていません。落ち着いてしゃべっている時は台本を頑張って読んでいる感が拭いきれないですし、自分の策が成功した後の表情もアイドルの変顔ぐらいのものにしか見えません。
伊藤が最初に勝負から降りたのは、彼が「餃子を食べたい人」だと視聴者に思わせてからの展開であり、意外だったのでおもしろかったです。ただその後は結局「タダで物を喰いたいだけの人だ」というのが見えてしまったので、展開に意外性も感じられませんでした。
3.ファイヤーサンダー
「不祥事で謹慎していたタレント（��山）の復帰1発目の番組収録」という設定のコントでしたが、その不祥事が人殺しだったというネタバラシが一番の笑いどころでした。
人殺し役をやっていた��山の「やってそうでやってなさそうでやってそう」な顔が絶妙で、それが大いなる説得力をもたらしていました。
ただ、一応2人とも「テレビ慣れしているタレント」という設定なのに、不祥事イジりのクダリがあんまり様になっていませんでした。それは、経験と演技力が今一つ足りないということであります。
あと、��山の隣に別のタレントもいる設定でしたが、プロレスラーはともかく、女性インフルエンサーはあんまりいる意味がなかったので、フリの際に紹介する時間も無駄になってしまっていたと思います。
それから、人殺しが本当に怖いことをし始めるという最後の展開は以外でも何でもないので、もうちょいひねった方がいいと思います。
4.青色1号
榎本の後輩ムーブの演技は非常に巧かったです。あれがあってこそ成り立つネタです。あとの2人も、演技力は水準に達していたと思います（仮屋の役はそこまで演技力が求められるものではありませんが）。
部長や石井さんについての話が全然噛み合わないので、ホラーやSFチック的な展開が訪れるのかなあということも期待してしまうのですが、ロングコートダディのネタと同じく卑近な人間関係の話のままネタは終わっていきました。それはよい意味で期待を裏切られたので、良かったと思います。仮屋が最後に言い残した「石井さん？」というセリフは象徴的であり、私はここで笑いました。
小峠は別の展開が欲しかったと言っていましたが、私はそれを期待して裏切られたので、このネタに関してはこれで良かったと思います。
5.レインボー
女芸人と合コンをするという設定のネタでした。池田の女芸人キャラは、完成度がものすごく高かったです。演技力も申し分ないです。あのキャラのまんまひな壇に座る仕事が増えてもおかしくないと思います。
合コンに芸人が来るという設定なので、どんな変な奴が来るのだろうと予想をするのですが、この予想に反して無茶苦茶合コンに馴染んでいる芸人が出てくるので、いい意味で裏切られて非常におもしろかったです。ジャンボが終始名前を呼ばずに「女芸人」と呼びかけ続けるのもおもしろかったです。
漫才でもできるネタではあったので、あんまりコントっぽくはなかったですが、そもそもコントと漫才に大した違いはないので、そこは気にしなくていいと思います。
6.元祖いちごちゃん
向かい合っての立ち話が続くネタだったので、漫才でも可能でした。ただそこは問題視したいわけではありません。長い間も何度も入っていましたが、そこも好みでしょう。
ハイパーペロちゃんが淡々とボケをし続けるわけですが、植村のツッコミは少し演技がクサかったです。声が大きいことは別にどっちでも構わないのですが、先ほども使った表現を再び使うと、台本を頑張って読んでいる感が拭いきれていないということですね。伊達ちゃんやアンタ柴田のツッコミは参考になると思います。
7.うるとらブギーズ
言い間違いで言い合うコントでしたが、言い間違いというものは天然モノが一番おもしろいのです。そして、2人とも天然モノに聞こえるような言い間違いをする技術は持っていませんでした。
つまり、何一つおもしろくありませんでした。山内の言っていたように、ネタバラシ前にツッコミ側のお父さんが噛んでしまっていたのも致命的でした。
事前のアオリVTRで「コントしかない」と言っていたのにこんな掛け合い漫才っぽいネタをやっていたのが一番おもしろかったぐらいです。
8.しずる
LOVE PHANTOMの歌詞に合わせて口パクで会話しながらヤクザの劇を見せるコントでした。ボケがずっとそれ一辺倒だったので、最初に笑えたところで、すぐに飽きが来ます。秋山がフォローはしていましたが、「なんか変化があるのかな」と思わせておいて何も変化がない、というのを裏切りだと考えてはいけません。最初の方だけを一発ギャグで見せるならまだいいですが、それを長尺のコントに延長するにあたって展開を思い付かなったとしか思えません。
最後は予想を裏切ろうとした展開がありますが、あれはヤクザ劇として裏切りに過ぎず、笑いを生むものでもありません。そもそも、ヤクザ劇である以上裏切りの内容が予想の範疇を出ていません。
9.トム・ブラウン
みちおが犬のケツにできたおできを演じていました。
狂気的なネタではありましたが、あくまで狂気「的」の域を出ておらず、狂気にはなっていませんでした。みちおは腰のあたりの犬の顔を乗せており、犬を演じる時は両膝と両手をついてみちおのケツをこちらに向けていました。ただ、全然それが犬に見えません。犬の鳴き声もみちおが出していたのですが、みちおが口を動かしているところが見えてしまっているという不徹底ぶりでした。犬ではなくおできが鳴いていたというクダリもあったので、本当に犬が鳴いているのだったらそういうところは隠さないといけません。設定を思い付いたところで思考が止まってしまっているようであり、狂気をきちんと作り出すためディテールへのこだわりが不足しています。
展開にも特におもしろいものはなく、設定の素っ頓狂度合いを超えてはきませんでした。
10.ベルナルド
ハギノリザードマンお得意の工作を活かして、彼が人間とカメラのハーフである「カメラマン」を演じていました。
ここは個人差があるでしょうが、カメラマンがきちんと身の上話をしたのに「化物」と大声でツッコむのは、可哀想に感じてしまいました。その後もカメラマンが可哀想に思えてしまい、あんまり笑えませんでした。もっとちゃんと、「カメラと人間のハーフが現実世界にいたらどんなことが起きるか」という大喜利を練って、笑えるレベルに落とし込む必要があると思います。
カメラマンという「異分子」を前にして、例えていうならば狩猟採集民族が裸で踊っていることを笑っているレベルの（＝1周目の）笑いしかなく、キチンと大喜利ができていません。
<ファイナルステージ>
1.レインボー
ジャンボが演じていたのは、彼がよく披露する「何で稼いでいるか分からない六本木の薄着の金持ち」でした。対して池田が演じていたのは、それにギャンブルを挑んでいくカイジ的な港区女子だったのですが、女芸人と違って全然キャラが仕上がっていませんでした。演技が、できていません。ジャンボも最後は港区女子の方を案じて普通にツッコミをしてしまっていたのですが、こちらはキャラを演じ切ってくれた方が良かったと思います。
あと審査員に盛んに指摘していましたが、カイジ的な展開としての盛り上がりはあったものの、笑えるものではありませんでした。
2.や団
本間が設定を台詞で説明しすぎで、白けます。冒頭の「あの大将、口は悪いけど愛があるんだろうな」とかは、その前の伊藤と中嶋のやりとりを見れば分かりますし、「ナスの煮びたし頼みたくなってきた」も中嶋の動きを見れば分かります。ツッコミですらないので、このあたりの台詞は要らないと思います。
本間のツッコミの演技力が今一つなのは相変わらずです。伊藤の嫌な大将の演技はなかなかのクオリティだったので、それと対比される形で本間のヘタさが際立っていました。あんな怖い大将がいる店であんなに大声でマンキンのツッコミを入れる人は、普通はいません。その普通じゃない状況をお客さんに納得してもらうためには、もっと演技力が必要です。あるいはツッコミのボリュームを下げてリアリティを出すのも一つの手かもしれません。
3.ロングコートダディ
いかにもコントキャラっぽい「サトミ」という人物（兎）がまず登場します。ロングコートダディのネタの傾向を踏まえると、サトミのおかしなところを堂前が一発で言語化してくれるんだろうなあと期待したのですが、それは最後までないままコントが終わってしまいました。サトミの口癖が「言語化」だったのにもかかわらず、です。サトミのキャラクターは兎にしては無茶苦茶仕上がっていたので、それが惜しかったです。
「警官泣いてる」とか「白いぞうさんの話を知ってる警官」とか「何かしらの罪でしょ」とか、堂前の大喜利力の高さを感じさせるクダリはところどころあったのですが、全部バラバラで、掻き集めて1本のネタに詰め込んだだけであり、ネタとしても一貫性みたいなものが感じられませんでした。
総じて、何で2本目をこれで勝負しようと思ったのかが分かりませんでした。まあ、優勝したからいいのか。
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