2026年のTHE SECONDです。
1.金属バット
ツッコミの友保の演技力は、去年に引き続き改善されていると思います。特に今回のネタでは自然体でツッコミが入れられていました。ボケの小林の演技力も、過去のTHE SECONDで披露したネタの中では一番良かったと思います。小林が10年続けてきたという焼き鳥屋のバイトをベースにしたネタっぽいので、素に近い感じで喋れるのかもしれません。
ネタそれ自体は、金属バットらしさがそんなに出ていなかったと思います。ボケの中核を為していたのは「小林が鶏肉の部位にだけは異様に詳しい」という点でしたが、それをズレとするのは極めて真っ当な(悪く言えば、異様なまでに普通な)大喜利だったと思います。ただ、これまで彼らが見せてきた素っ頓狂な大喜利がフリの役割を果たしており、「金属バットにしては意外と普通のことを話している」というのが面白味になっていました。
そんなわけで、全体的に爆発力は欠けていたと思います。
2.ヤング
ボケの嶋仲が「『る』は五十音の何に付けても動詞になる」ということを言い出して漫才が始まります。実際に「はる(貼る)」まではこの法則は成り立つのですが、前半はこれを利用してひたすら「ある」「いる」「うる(売る)」と動詞を五十音順に使った寸劇を見せてくれていました。ただ、最初に「『る』は五十音の何に付けても動詞になる」というテーゼをぶち上げているので、お笑いファンはその後の流れを自分で予想してしまっています。この予想通りにネタが進んでも、そこまで大きな笑いは起きません。ここからどう外してくるかが、漫才師の腕の見せ所です。
私も五十音の動詞を全部紹介するだけで終わったら期待外れだなあという不安に駆られたのですが、「ひる」でこの不安は払拭されます。「ひる」という動詞は現代語にはないからです。そして、ここから最初のテーゼは音を立てて瓦解します。「まる」「むる」「める」と例外が山のように出てくるからです。
きちんと外しを入れて見る側の不意を突いてくれたのは良かったですが、動詞が存在しないパターンの進行がほとんど一緒だったので飽きが早めに来てしまいました。「白鶴まる」みたいな変化球をもっとどんどん入れ込んで欲しかったです。
あと、ネタ中ではツッコミの寺田がこのテーゼに熱狂するシーンがありましたが、キャラがブレるので最初から最後までシニカルなスタンスでいてくれた方が私は好きです。ただ、多分に好みの問題ではあります。
そして、2人とも演技力は申し分なかったと思います。
3.タモンズ
極楽とんぼの喧嘩コントやブラマヨのネタやみたいな喧嘩漫才をしていました。大喜利力の高さを感じさせるようなセンス溢れるボケや喩えツッコミは僅かであり、変な声で暴れる安部がおもしろさのほとんどを担っていました。大喜利をしなくても賞レースで勝負できるネタになるのは安部のキャラの強さゆえですが、他方で大波のツッコミは若干棒読み感があったので、もう少し演技力を磨いて欲しいと思います。マンキンのツッコミはなかったので演技力の不十分さが隠せてはいましたが、今回のネタで見せたシニカルな感じのツッコミでもそれが滲み出てしまうのは問題です。
4.黒帯
ボケの大西が引っかけクイズを出して、ツッコミのてらうちがそれに引っかかって間違うと「ギリギリ炎上しそうなこと」を言うという構造のネタでした。大喜利は引っかけクイズと「ギリギリ炎上しそうなこと」のを考える際に求められます。
1問目の引っかけクイズは、こちらが引っかけクイズだと思っていない段階でネタバラシをされるのでおもしろかったですが、それ以降は特に大喜利力の高さを感じさせるものはありませんでした。「引っかけクイズでよくある引っかけ方だな」という印象しかなかったです。「ギリギリ炎上しそうなこと」も芸人であればよく言うことであるため、そもそもお題としての新規性がなく、実際披露されたものの中にも特に目新しいもの(=大喜利力の高さを感じさせるもの)はなかったです。そして引っかけクイズも「ギリギリ炎上しそうなこと」も全部がぶつ切りで相互の関連性はほとんどなく、ただ並べ立てて尺を埋めただけの「足し算の漫才」にしかなっていませんでした。賞レースで上を目指すのであれば改善が必要なところです。
演技力は2人とも申し分なかったと思います。
5.シャンプーハット
話題は二転三転していたのですが、ずっと大根おろしが伏線として利いていたのは良かったです。ただ、一番おもしろかったのはド頭の大根おろしでした。そのうえどうにも二転三転が甚だしくてとっ散らかっている印象を受けました。英語のボケも全体的に悪い意味でしょうもなかったです。ただ、ベテランがあそこまでしょうもないことをマンキンでやっているとザ・ぼんちみたいなおもしろさが出るのは確かです。
おぎやはぎみたいにツッコミがボケの発言を否定せずに進めていくのがシャンプーハットのネタの特徴だとは言われており、確かにその特徴は出ていました。ツッコミが強めの漫才師の中に混ざっていると輝くのだとは思います。
てつじの声は、若干口跡が怪しくなっている印象を受けました。ちょっと聞き取りにくかったです。
6.リニア
ボケのしょうへいが坊主頭の大男であり、ダイダラボッチみたいな風貌をしているので、煽りVTRでアンタッチャブルの柴田が言っていた通り、天然っぽい印象を受けます。実際にネタ中もそれっぽい朴訥なしゃべり方をしていたのですが、全然芝居ができていないのですぐに作り物だと分かります。酒井のツッコミも、「うまいツッコミをしようとしている人」を脱し切れていません。真似事のレベルに止まっています。
ネタは、前半はしょうへいの検索のヘタさをズレの中核に据えており、中盤でボケとツッコミが入れ替わって、酒井のエゴサーチの徹底っぷりを笑ってもらう構成になっていました。終盤でまたしょうへいがボケに回るクダリもあり、冒頭で触れた寿司の話題が伏線になっていたのは良かったと思います。ただ「こんな検索はイヤだ」という大喜利も「こんなエゴサーチはイヤだ」という大喜利もそこまでハイレベルにはできておらず、2人の芝居のクサさばかりが鼻につきました。
7.ザ・パンチ
パンチ浜崎が自由奔放に暴れていたのはいつもの感じと一緒だったと思います。良く言うと「小アンタッチャブル」ですが、悪く言っても「小アンタッチャブル」です。浜崎のキャラのキレも松尾のツッコミのキレも本家に及びません。キレがない以上大喜利力の高さ等を見せて違いを作っていかないと本家と渡り合えない(本家のネタが大喜利力の不足をボケキャラとツッコミのキレで補う構造だからです)のですが、それもありませんでした。これなら、「アンタッチャブルでいいや」となってしまいます。
8.トット
現金しか使わないというツッコミの多田にボケの桑原がひたすら電子マネーを使うよう言い続けるというネタでした。喧嘩漫才の範疇には属するネタだったので、全体を通した大喜利テーマのようなものはなく、如何にレスバ中におもしろいことが言えるかという部分で勝負をしていました。残念ながら、特に印象に残ったものはなかったです。
桑原は、若干声が聞き取りにくかったです。多田の演技力ももう少し磨けます。
<準決勝>
1.タモンズ
やっぱり全体的に大喜利はそんなにできていないんです。象徴的な部分を挙げれば、今更「10代の時から酒を飲んでいた」なんてボケはそれだけでは通用しません。安部のキャラのキレで、大喜利力の不足を覆い隠し、お客さんを強引に撫で切りにしていくタイプの漫才です。そういう意味ではアンタッチャブルやザ・パンチと系統は一緒ですが、ザ・パンチよりもちゃんとキレがあり、アンタッチャブルのザキヤマともキャラが違うので、独自の立ち位置を確保できていました。
2.金属バット
祝日をランク付けするというネタでした。となると、祝日に対するツッコミの入れ方に大喜利力が求められます。
ボケの小林が右翼的な思想の持ち主なのではないかというボケを何度も擦って伏線を回収していたのは良かったです。他方で、右翼イジりも祝日イジりも大喜利としては弱かったです。右翼に関してはもっと徹底的にやってくれないとおもしろく思えません。テレビゆえの限界があったのではないかと思います。せっかくキリストの誕生日やお彼岸という話題もネタ中に出ていたので、「12月25日は大正天皇の命日なんだぞ!」くらいは言って欲しかったです。
小林の演技力が物足りないのは相変わらずです。急に思想強めの右翼に豹変して芝居をしないといけないのですが、全然自然には見えませんでした。
3.リニア
前半はしょうへいがボケを務め、ツッコミだった酒井が中盤で感情を爆発させてボケに回るという構成は1本目と同じでした。
ただ題材が「見た目が特にいいわけでもない男のうぬぼれ」という古典的にも程があるものであり、大喜利も出尽くしている感があるので、面白味を感じられませんでした。
4.トット
喫煙者の多田に禁煙成功者の桑原がマウントをとって煙草をやめさせようとするネタ(=1本目とほぼ同じ構造のネタ)かと思いきや、全然未練を断ち切れていない桑原が感情を爆発させるという展開になっていました。タバコを辞める辞めないの話はもう芸人界では散々擦られている題材なので、新規性のある大喜利はやりようがないと思います。
桑原は、意図的に声を小さくしたときに聞き取りにくくなるのは相変わらずでした。多田の演技力の物足りなさも、1本目より目立っていました。桑原の感情の起伏が大きい分、多田にも1本目より芝居が求められるからだと思います。
<決勝>
1.トット
独身の2人が想像で親子喧嘩や夫婦喧嘩をしばらくした後、子どもや妻はいないことに気付くというのを何度か繰り返すネタでした。思春期の娘との喧嘩のクダリでそれ以前のクダリが伏線として回収されたのはおもしろかったですが、同じことを繰り返している以上展開が読めてしまうのが問題でした。
そのうえ、やっぱり多田の芝居が下手でした。特に家族が実在しないことに気付いて「おらへんおらへん」と言いながらバタバタするのはクサくて見ていられませんでした(なおこの部分の芝居は、桑原もそこまで上手かいわけではなかったです)。
2.金属バット
観客が不安になるほど長くて笑いどころもない(そのうえネタバラシがあった後に振り返って考えると、ネタバラシに活きてこない不要な情報も山ほどありました)フリの話の後に、たったひとつの笑いどころで勝負するというクセの強いネタでした。唯一の笑いどころでのウケが弱いと悲惨なことになるのですが、客席ではちゃんと大きな笑いが起きていました。私はややウケぐらいだったのですが、そのままネタが終わってしまったことが今大会の白眉ではありました。
長々と話を聞かされたことにキレる友保の芝居はイマイチでしたし、キレる友保に小林が笑ってしまっていたのもいただけません。ただ金属バットらしさは出ていたので、賞レースの決勝でやりたいことができたんならそれで良かったんじゃないでしょうか。
1.金属バット
ツッコミの友保の演技力は、去年に引き続き改善されていると思います。特に今回のネタでは自然体でツッコミが入れられていました。ボケの小林の演技力も、過去のTHE SECONDで披露したネタの中では一番良かったと思います。小林が10年続けてきたという焼き鳥屋のバイトをベースにしたネタっぽいので、素に近い感じで喋れるのかもしれません。
ネタそれ自体は、金属バットらしさがそんなに出ていなかったと思います。ボケの中核を為していたのは「小林が鶏肉の部位にだけは異様に詳しい」という点でしたが、それをズレとするのは極めて真っ当な(悪く言えば、異様なまでに普通な)大喜利だったと思います。ただ、これまで彼らが見せてきた素っ頓狂な大喜利がフリの役割を果たしており、「金属バットにしては意外と普通のことを話している」というのが面白味になっていました。
そんなわけで、全体的に爆発力は欠けていたと思います。
2.ヤング
ボケの嶋仲が「『る』は五十音の何に付けても動詞になる」ということを言い出して漫才が始まります。実際に「はる(貼る)」まではこの法則は成り立つのですが、前半はこれを利用してひたすら「ある」「いる」「うる(売る)」と動詞を五十音順に使った寸劇を見せてくれていました。ただ、最初に「『る』は五十音の何に付けても動詞になる」というテーゼをぶち上げているので、お笑いファンはその後の流れを自分で予想してしまっています。この予想通りにネタが進んでも、そこまで大きな笑いは起きません。ここからどう外してくるかが、漫才師の腕の見せ所です。
私も五十音の動詞を全部紹介するだけで終わったら期待外れだなあという不安に駆られたのですが、「ひる」でこの不安は払拭されます。「ひる」という動詞は現代語にはないからです。そして、ここから最初のテーゼは音を立てて瓦解します。「まる」「むる」「める」と例外が山のように出てくるからです。
きちんと外しを入れて見る側の不意を突いてくれたのは良かったですが、動詞が存在しないパターンの進行がほとんど一緒だったので飽きが早めに来てしまいました。「白鶴まる」みたいな変化球をもっとどんどん入れ込んで欲しかったです。
あと、ネタ中ではツッコミの寺田がこのテーゼに熱狂するシーンがありましたが、キャラがブレるので最初から最後までシニカルなスタンスでいてくれた方が私は好きです。ただ、多分に好みの問題ではあります。
そして、2人とも演技力は申し分なかったと思います。
3.タモンズ
極楽とんぼの喧嘩コントやブラマヨのネタやみたいな喧嘩漫才をしていました。大喜利力の高さを感じさせるようなセンス溢れるボケや喩えツッコミは僅かであり、変な声で暴れる安部がおもしろさのほとんどを担っていました。大喜利をしなくても賞レースで勝負できるネタになるのは安部のキャラの強さゆえですが、他方で大波のツッコミは若干棒読み感があったので、もう少し演技力を磨いて欲しいと思います。マンキンのツッコミはなかったので演技力の不十分さが隠せてはいましたが、今回のネタで見せたシニカルな感じのツッコミでもそれが滲み出てしまうのは問題です。
4.黒帯
ボケの大西が引っかけクイズを出して、ツッコミのてらうちがそれに引っかかって間違うと「ギリギリ炎上しそうなこと」を言うという構造のネタでした。大喜利は引っかけクイズと「ギリギリ炎上しそうなこと」のを考える際に求められます。
1問目の引っかけクイズは、こちらが引っかけクイズだと思っていない段階でネタバラシをされるのでおもしろかったですが、それ以降は特に大喜利力の高さを感じさせるものはありませんでした。「引っかけクイズでよくある引っかけ方だな」という印象しかなかったです。「ギリギリ炎上しそうなこと」も芸人であればよく言うことであるため、そもそもお題としての新規性がなく、実際披露されたものの中にも特に目新しいもの(=大喜利力の高さを感じさせるもの)はなかったです。そして引っかけクイズも「ギリギリ炎上しそうなこと」も全部がぶつ切りで相互の関連性はほとんどなく、ただ並べ立てて尺を埋めただけの「足し算の漫才」にしかなっていませんでした。賞レースで上を目指すのであれば改善が必要なところです。
演技力は2人とも申し分なかったと思います。
5.シャンプーハット
話題は二転三転していたのですが、ずっと大根おろしが伏線として利いていたのは良かったです。ただ、一番おもしろかったのはド頭の大根おろしでした。そのうえどうにも二転三転が甚だしくてとっ散らかっている印象を受けました。英語のボケも全体的に悪い意味でしょうもなかったです。ただ、ベテランがあそこまでしょうもないことをマンキンでやっているとザ・ぼんちみたいなおもしろさが出るのは確かです。
おぎやはぎみたいにツッコミがボケの発言を否定せずに進めていくのがシャンプーハットのネタの特徴だとは言われており、確かにその特徴は出ていました。ツッコミが強めの漫才師の中に混ざっていると輝くのだとは思います。
てつじの声は、若干口跡が怪しくなっている印象を受けました。ちょっと聞き取りにくかったです。
6.リニア
ボケのしょうへいが坊主頭の大男であり、ダイダラボッチみたいな風貌をしているので、煽りVTRでアンタッチャブルの柴田が言っていた通り、天然っぽい印象を受けます。実際にネタ中もそれっぽい朴訥なしゃべり方をしていたのですが、全然芝居ができていないのですぐに作り物だと分かります。酒井のツッコミも、「うまいツッコミをしようとしている人」を脱し切れていません。真似事のレベルに止まっています。
ネタは、前半はしょうへいの検索のヘタさをズレの中核に据えており、中盤でボケとツッコミが入れ替わって、酒井のエゴサーチの徹底っぷりを笑ってもらう構成になっていました。終盤でまたしょうへいがボケに回るクダリもあり、冒頭で触れた寿司の話題が伏線になっていたのは良かったと思います。ただ「こんな検索はイヤだ」という大喜利も「こんなエゴサーチはイヤだ」という大喜利もそこまでハイレベルにはできておらず、2人の芝居のクサさばかりが鼻につきました。
7.ザ・パンチ
パンチ浜崎が自由奔放に暴れていたのはいつもの感じと一緒だったと思います。良く言うと「小アンタッチャブル」ですが、悪く言っても「小アンタッチャブル」です。浜崎のキャラのキレも松尾のツッコミのキレも本家に及びません。キレがない以上大喜利力の高さ等を見せて違いを作っていかないと本家と渡り合えない(本家のネタが大喜利力の不足をボケキャラとツッコミのキレで補う構造だからです)のですが、それもありませんでした。これなら、「アンタッチャブルでいいや」となってしまいます。
8.トット
現金しか使わないというツッコミの多田にボケの桑原がひたすら電子マネーを使うよう言い続けるというネタでした。喧嘩漫才の範疇には属するネタだったので、全体を通した大喜利テーマのようなものはなく、如何にレスバ中におもしろいことが言えるかという部分で勝負をしていました。残念ながら、特に印象に残ったものはなかったです。
桑原は、若干声が聞き取りにくかったです。多田の演技力ももう少し磨けます。
<準決勝>
1.タモンズ
やっぱり全体的に大喜利はそんなにできていないんです。象徴的な部分を挙げれば、今更「10代の時から酒を飲んでいた」なんてボケはそれだけでは通用しません。安部のキャラのキレで、大喜利力の不足を覆い隠し、お客さんを強引に撫で切りにしていくタイプの漫才です。そういう意味ではアンタッチャブルやザ・パンチと系統は一緒ですが、ザ・パンチよりもちゃんとキレがあり、アンタッチャブルのザキヤマともキャラが違うので、独自の立ち位置を確保できていました。
2.金属バット
祝日をランク付けするというネタでした。となると、祝日に対するツッコミの入れ方に大喜利力が求められます。
ボケの小林が右翼的な思想の持ち主なのではないかというボケを何度も擦って伏線を回収していたのは良かったです。他方で、右翼イジりも祝日イジりも大喜利としては弱かったです。右翼に関してはもっと徹底的にやってくれないとおもしろく思えません。テレビゆえの限界があったのではないかと思います。せっかくキリストの誕生日やお彼岸という話題もネタ中に出ていたので、「12月25日は大正天皇の命日なんだぞ!」くらいは言って欲しかったです。
小林の演技力が物足りないのは相変わらずです。急に思想強めの右翼に豹変して芝居をしないといけないのですが、全然自然には見えませんでした。
3.リニア
前半はしょうへいがボケを務め、ツッコミだった酒井が中盤で感情を爆発させてボケに回るという構成は1本目と同じでした。
ただ題材が「見た目が特にいいわけでもない男のうぬぼれ」という古典的にも程があるものであり、大喜利も出尽くしている感があるので、面白味を感じられませんでした。
4.トット
喫煙者の多田に禁煙成功者の桑原がマウントをとって煙草をやめさせようとするネタ(=1本目とほぼ同じ構造のネタ)かと思いきや、全然未練を断ち切れていない桑原が感情を爆発させるという展開になっていました。タバコを辞める辞めないの話はもう芸人界では散々擦られている題材なので、新規性のある大喜利はやりようがないと思います。
桑原は、意図的に声を小さくしたときに聞き取りにくくなるのは相変わらずでした。多田の演技力の物足りなさも、1本目より目立っていました。桑原の感情の起伏が大きい分、多田にも1本目より芝居が求められるからだと思います。
<決勝>
1.トット
独身の2人が想像で親子喧嘩や夫婦喧嘩をしばらくした後、子どもや妻はいないことに気付くというのを何度か繰り返すネタでした。思春期の娘との喧嘩のクダリでそれ以前のクダリが伏線として回収されたのはおもしろかったですが、同じことを繰り返している以上展開が読めてしまうのが問題でした。
そのうえ、やっぱり多田の芝居が下手でした。特に家族が実在しないことに気付いて「おらへんおらへん」と言いながらバタバタするのはクサくて見ていられませんでした(なおこの部分の芝居は、桑原もそこまで上手かいわけではなかったです)。
2.金属バット
観客が不安になるほど長くて笑いどころもない(そのうえネタバラシがあった後に振り返って考えると、ネタバラシに活きてこない不要な情報も山ほどありました)フリの話の後に、たったひとつの笑いどころで勝負するというクセの強いネタでした。唯一の笑いどころでのウケが弱いと悲惨なことになるのですが、客席ではちゃんと大きな笑いが起きていました。私はややウケぐらいだったのですが、そのままネタが終わってしまったことが今大会の白眉ではありました。
長々と話を聞かされたことにキレる友保の芝居はイマイチでしたし、キレる友保に小林が笑ってしまっていたのもいただけません。ただ金属バットらしさは出ていたので、賞レースの決勝でやりたいことができたんならそれで良かったんじゃないでしょうか。
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