当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

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CODE VEIN

 ここんとこのマイブームの死にゲーのひとつです。「ソウルライク」と呼ばれるゲーム群に属します。

 本家のソウルシリーズと似ているところを挙げればきりがありませんが、一応まとめておきます。
・プレイヤーが主人公を操って敵を倒しながら進んでいくアクションゲームである。
・敵を倒して稼いだヘイズというポイントを使って主人公をレベルアップさせるRPG的な要素がある。このヘイズは一般的なゲームにおける金銭の役割も兼ねており、これでアイテムが買えたりする。
・武器や防具に色々な種類があり、プレイヤーは自分に合ったものを選んで使うことになる。
・フィールドの各所にチェックポイント(本作では「ヤドリギ」という名称)があり、一度見つければそこはファストトラベルの「駅」になる。
・チェックポイントから各種ゲージの回復や消費アイテムの補充ができるが、一度それをすると倒したザコが全て復活してしまう。
・死ぬとそのまんまオートセーブがされる。一度使ったアイテムは二度と戻ってこない。たとえボスに負けた場合でも。
・セーブデータは一つしか作れない。
・周回プレイが可能。
・少し陰鬱な世界観。
・キャラメイクが可能。
・主人公が無口。

 一応、違うところもあります。
・ブラッドコードと呼ばれるものをひとつ選んで戦うことになる。ブラッドコードごとに能力値や覚えられる技(「錬血」という名称)が異なる(条件を満たせば、一部の専用技を除いて違うブラッドコードでも使えるようになる)。バトルスタイルのようなものと考えれば分かりやすいか。ブラッドコードも錬血も種類は豊富にある。
・マップの入り組み方は本家より複雑か。特にY軸方向の重なり合いが多く、若干イライラするレベル。
・オンラインはあるが協力プレイしかできない。オフラインでも、COMが操作するバディを一人選んで同行させることが可能。
・その仕様もあって、難易度は本家ソウルシリーズよりは低め。ソウルシリーズに慣れた人ほど数の力がいかに偉大かを痛感していると思われる。大体のボスは、なんとなくでごり押せる。そのため、ちょっとずつ戦い方を覚えていく死闘感や、ボスを倒した時の達成感のようなものはあんまりない。
・キャラクターはアニメ調で描かれており、美形ばかり。特に女性キャラは揃いも揃って露出度が高く、分かりやすい巨乳と分かりやすい貧乳しかいないという性癖全開仕様。グラフィックは若干チープだろうか。
・ムービーは多めで、ストーリーはちゃんと理解できる(そのせいで若干テンポは悪い)。ただこのストーリーが取り立てて強調するほどおもしろいと思えるかどうかは人による。
・2周目以降は、難易度を上げるかどうか選ぶことができる。難易度を上げると、敵の攻撃力や耐久力が極端に上がりかなりハードになる。難易度を上げずに周回プレイをすることも可能。

 総合的には楽しめましたが、若干ちゃちめのグラフィック、性的な釣り要素を全面に押し出した安っぽさと、どこまでもソウルシリーズに追従したかのような二番煎じ感が最後まで抜けず、熱中というレベルには至りませんでした。個人的な感想ですが、あのバインバインの女性キャラたちと死にゲーの陰鬱な世界観があんまり噛み合っておらず、食い合わせを起こしてしまっている気がします。この手の性的な釣り要素がハマる人はやってみてもいいのではないでしょうか。
 細かい話になりますが、バディが常にいるのでそいつをデコイにすればダークソウルよりも簡単に背後からの攻撃ができます。威力が高いうえに錬血の使用に必要なポイントの最大値を一時的に拡張(しつつ回復も)するので、重宝する戦術ですが、バックアタックの判定が妙に厳しく、かつ出すたびに飛ばせない長めの演出を見せられるのはあんまり良くないと思いました。
 またこれも細かい話ですが、裏表どちらからも梯子に登れるのは非常に親切だと思います(私の知っている他のゲームは、正しい側から梯子と向かい合わないと登れないので、イライラします)。あと、梯子の上り下りの際にはバディと干渉しないようになっていることや、バディをエレベーターに乗せ忘れても目的の階まで自動的にワープしてきてくれるのはとても良いと思いました。こういう細やかな気配りは地味ながら大事です。

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