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DARK SOULS III THE FIRE FADES EDITION

 ダクソ3です。DLCも全部入った完全版です。2のすぐ後にやると食傷気味になるかなとも思ったんですが、やりたかったのでやってしまいました。実は、Bloodborneより後に世に出た作品だったんですね。
 グラフィックは綺麗になっていて、剣の振りも過去作よりキビキビとしています。前作のような理不尽は抑えられていまして、道中のザコは基本的に1体ずつ釣りだせるようになっていますし、ボスはガチンコのタイマンが多めです。ただ、数的不利を強いられるボスも実は結構います。あんまり悪評が目立っていないところを見るとこちらがソロであってもきちんと対処できる方法が確立されているのかもしれませんが、よく分かりません。

※DLCも含めると全部で25体のボスがいますが、そのうち8体に数的不利の状況があります。
 ただ、うち4体がDLCのボスなので、そんなに目くじらを立てるようなものではないのかもしれません。本編の4体は呪腹の大樹・深みの主教たち・深淵の監視者・法王サリヴァーンです。他に結晶の古老というボスも分身をしますが、技のようなものなのでカウントしませんでした。また竜狩りの鎧も対戦中に別の敵が周囲から飛び道具を使ってきますが、この敵自体を攻撃したり無力化したりすることは一切できないので、ステージギミックのようなものだと考えてカウントしませんでした。双王子というボスも後半は2人の王子を同時に相手にすることになりますが、弟は兄の背中にしがみついていて常に一緒に行動しており、攻撃のパターンも決まっているので、カウントしていません。
 本編の4体のうち、呪腹の大樹と深みの主教たちは序盤のボスで単純にそんなに強くないので、数的不利の状況がさほど気になりません。深淵の監視者は、時間経過でこちらの味方も登場するので、立ち回りにそこまで苦労しません。法王サリヴァーンは……、私は本体と分身の攻撃が絶え間なく飛び交い終始ごちゃごちゃしている状況のままごり押しで倒してしまっているので、綺麗に倒そうと思ったときに理不尽な要素がないのかはよく分かりません。
 全体的に、「数的不利の状況があるときは(少なくとも一部の)攻撃が大人しくなる」という調整を前作よりは意識して入れ込んでいる感じはしました。

 シリーズの最終作にして集大成らしく、過去作を意識した演出も豊富です。序盤に大きな竜が道に火を吹いてきたりします。アノール・ロンドや土の塔(後者は要DLC)といった過去作の舞台も探索することができます。私は12もやってから間もなかったので記憶が新鮮で、結構楽しんでいました。
 DLCも全部含めたボリュームは、前作よりは縮小していると思います。攻略もほぼ一本道ですが、進むべき道が複数あると自身のレベルに見合っていないステージに迷い込む事態も生じかねず初心者に不親切になるので、そこまで問題視するような仕様ではないと思います。大した新機軸はありませんが、グラフィックが綺麗になったダークソウルをもう1回新鮮な気持ちでできるゲームだと思えば、何も問題はありません。ファンはやるべきでしょう。

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