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やり遂げました。
よく言えば前作そのまま、悪く言えば前作からはほとんど変わり映えしません。舞台をメキシコ(チュートリアルを兼ねた小さめのオープンワールド。前作の東部エリアに相当)とオーストラリア(ゲームが本格的に展開する大きめのオープンワールド。前作の中部エリアに相当)に移して、前作と同じことをやります。
仁王2の稿でも同じことを書きましたが、本作に一番効きそうな悪口は、『Death Stranding 1.5』とか、『Death Strandingの大型DLC』とかになると思います。ストーリーも完全に前作と地続きなので、前作を楽しめた人ならやるべきでしょうが、ゲーム性の癖が強いだけに前作を楽しめなかった人が手を出すべきではありません。ただストーリーに関してはもともとワケが分からない度合いが強いので、全部スキップしてゲーム性の部分だけ楽しむということは十分にできると思います。また本作は、前作よりは早めに不遇の時代(装備等が調っていなくて依頼の遂行に苦労する序盤〜中盤)を突破することができるので、ゲーム性の癖がまろやかにはなっています。ただだからといって前作が肌に合わなかった人に勧められるレベルにはなっていないと思います。
ストーリーに関して言えば、前作よりは分かりやすく説明しようとしてくれている努力を感じられたのですが、それでもまだまだ説明不足です。敢えて分かりにくくしているというのであればその分かりにくさは非常に高水準なので何も言うことはないのですが、万一ちゃんとストーリーを伝えたいのにあの仕上がりだったのだとすれば、小島秀夫の書いた脚本にダメを出せる人をきちんと配置すべきだと思います。特に本作は、合間合間に挟まるムービーが要領を得ないくせに長ったらしいので、ゲームプレイのテンポを阻害しています。フロムの死にゲーみたいに説明を一切放棄してゲームプレイにストップがかかる時間を最小限に止めるよう調整するのであれば、整合性はとれますが、本作ではそうはなっていません。そして、あれだけ長々とムービーを見せてくるからには、やっぱり「敢えて分かりにくくしている」とはあんまり思えません。更に言うなれば、(最終的には好みの問題だというのは重々承知していますが、)あれだけ長々とムービーを見せるからには、敢えて分かりにくい内容にするべきだとも思いません。『Clair Obscur: Expedition 33』とと同じ問題を引き起こしています。前述の通り一応ムービーの全スキップは可能なので、フロムの死にゲーみたいにゲーム部分だけを楽しむことも可能であり、そういう意味ではギリギリ整合性はとれているのですが、本作におけるムービーは「ガワ」の部分(登場人物のデザインとか、BGMの使い方とか、その他諸々の演出面)だけはそれなりにちゃんとしているので、スキップせずに見てみたくなってしまうのが罠になっています。
特に一番いただけないのは、作中における生死のルールが曖昧なことです。生死のスイッチングは本作でも重要なテーマの一つかと思われますが、どうなったら死んで、死んだらどうなって、死後の世界らしきところで動き回れるようになる条件はなんであって、どうなったら生き返れるのか、といったことが曖昧なので、ストーリーに都合のいいように生きたり死んだりを繰り返しているように見えて、全てがご都合主義なのではないかという感想になってしまうのです。生死の意味が軽くなった『ドラゴンボール』の後半と同じ轍を踏んでいます。本作における特殊設定はそもそも数が多すぎるので、一度整理した方がいいと思います。特殊設定は、少なければ少ないほど混乱が生じません。多すぎると、設定の説明を聞いているだけでげんなりしてしまうと共に、「あの時のピンチはこの設定をこうやって使って切り抜けたんだ」というような説明を後からされてもさほどの感動が生じません。設定が多すぎて一つ一つを覚えてないので、「そんな設定あったっけ?」という感想が生じるばかりだからです。ジョジョ3部は、敵味方共にシンプルなスタンド能力を使いこなして頭でバトルをしています。「スタンドの能力」という特殊設定のルールが少ないので、頭にすんなり入るのです。シンプルゆえに生じる頭脳戦のおもしろさを、是非範として欲しいです。
※追伸1
兎田ぺこらが出演していますが、非常にうまいです。プロ声優だと言われても違和感がありません。
※追伸2
本作ではピックアップオフローダー(本作に登場する車両。トラックのようなものだと思ってください)が前作よりも強化されており、登攀用スパイクタイヤという強化パーツを装備すればかなりの急坂も直接登れるようになっています。本作でも後半には前作と同じように雪山を上り下りしなければならなくなるのですが、車両がほぼ役に立たなかった前作の雪山とは異なり、登攀用スパイクタイヤを装備したピックアップオフローダー1台でほぼほぼ全てのオーダーをこなせます。そのため、ジップライン網の整備も必須ではありません。
私もピックアップオフローダーだけでトロコンにまで至りましたが、このプレイングで一番厄介なのはオフロードにある石と樹木です。石については地面と同色で溶け込んでいることも多く、気付かないまま激突して荷物を損傷させてしまう事故も度々起こりました。
前作の記事でも書きましたが、本シリーズにおける一番の快感は都市網・輸送網を整備していくことだと思うのです。そして現実世界でこれらを整備する局面においては、上記のような邪魔な石と樹木は除去していくのが普通だと思われます。これらを除去して道を平坦にする機能が欲しかったと思いました。
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よく言えば前作そのまま、悪く言えば前作からはほとんど変わり映えしません。舞台をメキシコ(チュートリアルを兼ねた小さめのオープンワールド。前作の東部エリアに相当)とオーストラリア(ゲームが本格的に展開する大きめのオープンワールド。前作の中部エリアに相当)に移して、前作と同じことをやります。
仁王2の稿でも同じことを書きましたが、本作に一番効きそうな悪口は、『Death Stranding 1.5』とか、『Death Strandingの大型DLC』とかになると思います。ストーリーも完全に前作と地続きなので、前作を楽しめた人ならやるべきでしょうが、ゲーム性の癖が強いだけに前作を楽しめなかった人が手を出すべきではありません。ただストーリーに関してはもともとワケが分からない度合いが強いので、全部スキップしてゲーム性の部分だけ楽しむということは十分にできると思います。また本作は、前作よりは早めに不遇の時代(装備等が調っていなくて依頼の遂行に苦労する序盤〜中盤)を突破することができるので、ゲーム性の癖がまろやかにはなっています。ただだからといって前作が肌に合わなかった人に勧められるレベルにはなっていないと思います。
ストーリーに関して言えば、前作よりは分かりやすく説明しようとしてくれている努力を感じられたのですが、それでもまだまだ説明不足です。敢えて分かりにくくしているというのであればその分かりにくさは非常に高水準なので何も言うことはないのですが、万一ちゃんとストーリーを伝えたいのにあの仕上がりだったのだとすれば、小島秀夫の書いた脚本にダメを出せる人をきちんと配置すべきだと思います。特に本作は、合間合間に挟まるムービーが要領を得ないくせに長ったらしいので、ゲームプレイのテンポを阻害しています。フロムの死にゲーみたいに説明を一切放棄してゲームプレイにストップがかかる時間を最小限に止めるよう調整するのであれば、整合性はとれますが、本作ではそうはなっていません。そして、あれだけ長々とムービーを見せてくるからには、やっぱり「敢えて分かりにくくしている」とはあんまり思えません。更に言うなれば、(最終的には好みの問題だというのは重々承知していますが、)あれだけ長々とムービーを見せるからには、敢えて分かりにくい内容にするべきだとも思いません。『Clair Obscur: Expedition 33』とと同じ問題を引き起こしています。前述の通り一応ムービーの全スキップは可能なので、フロムの死にゲーみたいにゲーム部分だけを楽しむことも可能であり、そういう意味ではギリギリ整合性はとれているのですが、本作におけるムービーは「ガワ」の部分(登場人物のデザインとか、BGMの使い方とか、その他諸々の演出面)だけはそれなりにちゃんとしているので、スキップせずに見てみたくなってしまうのが罠になっています。
特に一番いただけないのは、作中における生死のルールが曖昧なことです。生死のスイッチングは本作でも重要なテーマの一つかと思われますが、どうなったら死んで、死んだらどうなって、死後の世界らしきところで動き回れるようになる条件はなんであって、どうなったら生き返れるのか、といったことが曖昧なので、ストーリーに都合のいいように生きたり死んだりを繰り返しているように見えて、全てがご都合主義なのではないかという感想になってしまうのです。生死の意味が軽くなった『ドラゴンボール』の後半と同じ轍を踏んでいます。本作における特殊設定はそもそも数が多すぎるので、一度整理した方がいいと思います。特殊設定は、少なければ少ないほど混乱が生じません。多すぎると、設定の説明を聞いているだけでげんなりしてしまうと共に、「あの時のピンチはこの設定をこうやって使って切り抜けたんだ」というような説明を後からされてもさほどの感動が生じません。設定が多すぎて一つ一つを覚えてないので、「そんな設定あったっけ?」という感想が生じるばかりだからです。ジョジョ3部は、敵味方共にシンプルなスタンド能力を使いこなして頭でバトルをしています。「スタンドの能力」という特殊設定のルールが少ないので、頭にすんなり入るのです。シンプルゆえに生じる頭脳戦のおもしろさを、是非範として欲しいです。
※追伸1
兎田ぺこらが出演していますが、非常にうまいです。プロ声優だと言われても違和感がありません。
※追伸2
本作ではピックアップオフローダー(本作に登場する車両。トラックのようなものだと思ってください)が前作よりも強化されており、登攀用スパイクタイヤという強化パーツを装備すればかなりの急坂も直接登れるようになっています。本作でも後半には前作と同じように雪山を上り下りしなければならなくなるのですが、車両がほぼ役に立たなかった前作の雪山とは異なり、登攀用スパイクタイヤを装備したピックアップオフローダー1台でほぼほぼ全てのオーダーをこなせます。そのため、ジップライン網の整備も必須ではありません。
私もピックアップオフローダーだけでトロコンにまで至りましたが、このプレイングで一番厄介なのはオフロードにある石と樹木です。石については地面と同色で溶け込んでいることも多く、気付かないまま激突して荷物を損傷させてしまう事故も度々起こりました。
前作の記事でも書きましたが、本シリーズにおける一番の快感は都市網・輸送網を整備していくことだと思うのです。そして現実世界でこれらを整備する局面においては、上記のような邪魔な石と樹木は除去していくのが普通だと思われます。これらを除去して道を平坦にする機能が欲しかったと思いました。
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