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FARCRY3・4・PRIMAL・5

 他のゲームの記事にちょこちょこ登場してましたが、5をやり終えたこのタイミングで書きますよ。ついに。正式な表記は“Far Cry”なのかもしれませんが、パッケージには大文字で隙間なくタイトルが書いてあるので、筆者のページではこの“FARCRY”という表記で通します。
 筆者がやったのは、3・4・PRIMAL・5の4作です。確か、やるゲームがなくて暇だった時期に3のダウンロード版を買ってやり始めたと記憶しています。できることならシリーズものは一番最初から始めたいタチなのですが、ネットでざっと見た2の評判がそんなに良くなかったので3から始めました。

 ゲームの特徴をまとめておきます。
・FPSである。
・広大なオープンワールドが舞台。
・オープンワールド全体を支配している敵勢力と、敵勢力に対抗している現地住民がいる。
・主人公(だいたいは現地住民ではなく、この地に流れ着いて争いに巻き込まれた人)は現地住民と協力し、彼らから依頼されるメインミッションやサイドミッションをこなしながら敵勢力と戦っていく。
・戦い方は、主に銃撃戦である(なおPRIMALは原始時代が舞台なので、弓矢や槍や石が主な武器)。武器の種類も豊富。
・敵勢力が押さえている「基地」がオープンワールドのあちこちに点在しており、ミッションを進める傍らここを陥落させてこちらの支配勢力を広げていく。また、初めて行く地域はマップが塗りつぶされていてよく見えないが、その地域の塔に登ってこれを開放するとマップも見えるようになる(5にはこの「塔」はない)。
・基地を攻める際には、正面から向かって派手にドンパチをすることもできるし、メタギアみたいに忍び込んで敵兵を一人ずつ暗殺していくこともできる。ここはプレイヤーの好み次第。派手にドンパチをする場合も、弾薬は安価に大量に手に入るので補給をあまり気にする必要はない。無計画にボケっとぶっ放しても大丈夫。
・オープンワールドには色々な動物がいて、狩りをして毛皮等のアイテムを入手することもできる。このアイテムを素材として使えば色々な弾薬の最大所持数を上げることができる(5ではこの要素はだいぶ薄めになった)。
・世界観が広大で自由度も高いので序盤は何をしていいか、どこに行けばいいかもよく分からず、結構戸惑う。敵地では敵も結構たくさん出てくるので、全部相手にしているとキリがないし。人によってはここでプレイを諦めてしまうやも。
・ただこの序盤を乗り越えて立ち回り方(強い武器や、無視していい敵とそうじゃない敵の見極め方など)が分かってくれば一気におもしろくなり、ひたすらのめり込んでしまう。
・敵の攻撃は激しいので死にやすい。ただ死んだ場合のデメリットは少ない(というか、ほぼない)のでトライアルアンドエラーを繰り返す死にゲーである。また上記の「隠密プレイ」でやらずラウドにいく場合は、四方八方から襲来する敵にかなり体力を削られることになるが、回復アイテムも結構な量を持てるのでガリガリ削られてジャブジャブ回復するというようなバランスのプレイになりがち。それはそれで楽しい。なお、一応体力はCODやアンチャーテッドと同じで自動的に回復する。
・メインストーリーではよくスターウォーズのEp8みたいなスピリチュアルな展開がある。

 どうですか。おもしろそうでしょ。前述のとおり武器の種類が豊富なので、プレイスタイルは人それぞれです。弓矢片手にしゃがんでコソコソ歩き回りながら敵を一人ずつ静かに仕留めていくというおよそ主人公らしからぬチキンプレイもできますし、グレネードランチャーを小脇に抱えて敵の基地に単身突撃するというような頭の悪いプレイもできます。筆者は、どっちも好きです。後者の「うるさい」プレイスタイルでは地上からグレネードランチャーで上空の敵ヘリを落としたりできるので、GTA的なバカゲーっぽくもなってきます。車やヘリや飛行機にも乗れますからね。そこが、またいいのです。加えて筆者は哺乳類も好きなので、オープンワールド全体に散らばっている様々な種類の哺乳類を眺めているだけでも楽しい気持ちになってきます(特に5はRed Dead Redemptionと同じで北米が舞台なので、筆者が大好きな北米の哺乳類がたくさん出てきますよ!! クーガーに、バッファローに、クズリに、スカンク! あとヘラジカ!!! ビーバーも出してよどうせなら!!!!)。

 惜しい点を挙げるとすれば、
・日本語版は吹替がデフォルトで、英語音声への変え方も分かりにくいことがしばしば。
・登場人物をGTA風の脳内パラダイスなキャラクターに仕立て上げようとしている感じがありありと伝わってくるが、かなりスベっている。台詞の翻訳にセンスがなく「英語を翻訳した感じ」が抜けない違和感ありありの台詞をずっと聞かされるので、彼らの言っていることがあんまり入ってこないのが大きな原因であると思われる。
・銃器がメインの武器で、敵も人間がメインなので、ボス戦はだいたいスピリチュアルな感じになる(特に5は分かりやすい)。ボスも人間なので、素の状態で戦ったら銃弾を何発か打ち込んで終わり、ということになってしまうからだろう。銃器が使えない状況でのQTEメインの格闘戦になることもしばしば。どうしてもショボく感じてしまうので、なんとかできるならなんとかしてほしい。
・ストーリーは完全なハッピーエンドではなく、釈然としないことが多い。元々GTAみたいな無内容なゲームに慣れている筆者には気にならないが

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