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GhoulBoy

 真っ当な2Dアクションです。グラフィックはドット絵であり、古き良き時代のレトロな2Dアクションを髣髴とさせます。
 ストーリーは、「囚われの父を解放するためにゴブリン王に挑む」という内容になっています。主人公のグールボーイも、人間ではなく魔族的な存在です(細かい設定は覚えていません。すみません)。そのためステージや敵たちの全体的におどろおどろしい雰囲気は魔界村っぽいですが、操作性や難易度に魔界村ほどのクセはありません。スーパーマリオ並みにスムーズな操作感に仕上がっています。
 序盤は正直言って簡単であるがゆえに結構退屈なのですが、中盤以降難易度はかなり上がっていきます。一応残機制がとられており、初期残機は3からスタートします。各ステージには中間ポイントがあり(ボスステージ等、中間ポイントがないステージもあります)、残機があるうちは中間ポイントからリスタートできますが、残機がなくなってゲームオーバーになると再開時はステージの最初からになります。ただコンティニューは何度でもし放題なので、レトロゲームのような無慈悲さはありません。何度もやっていればいずれは突破できます。

 グールボーイは剣のほかに3種類の飛び道具を扱うことができます。槍と、短剣と、短剣の2本撃ちです。いずれも無限には撃てず、残弾数が設定されています(短剣と2本撃ちの残弾は共通)。そして槍は、壁に刺さると足場になります。これは他のゲームではなかなか見られない要素かと思います。槍自体はたくさん手に入るので、槍の残弾がなくて詰む、ということもあまりありません。槍の残弾が豊富にあれば、結構高い所に登ることもできます。
 実際に上に登っていけそうな意味ありげな壁もいくつも配置されているのですが、登ったところで何もない場合が多かったのは残念でした。加えて言うなれば、槍をすり抜けて下りることはできないので、自分が刺した槍のせいで下に進めずゲームを終了するしかなくなるということも何度かありました(いったん刺した槍をどける手段はありません。時間経過でも消えません)。そのへんは何とかして欲しいところです。
 またこれは色々な人が指摘していますが、グールボーイは最初から2段ジャンプができるのに、その説明が一切ありません。2段ジャンプしないと突破できない段差や穴が序盤から登場するのですが、気付けないと結構な時間を浪費することになると思います。

 全25ステージで、多少詰まっても全クリまでに5時間もかからないでしょう。トロフィーも、全クリでほぼコンプリートできる構成になっています。トロファーにも、さくっとできる2Dアクションを求めている方にも勧められる一作です。

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