Gimmick! Special Edition

　「まるピンクのアクションゲーム解説レビュー」というチャンネルで本作を知りました。原作は、サンソフトが1992年にリリースしたファミコン向けのソフトです。その原作をほぼそのままに、クイックセーブやクイックロード、巻き戻し機能などを追加してファミコン時代の鬼畜仕様をマイルドにしたのが本作です。2024年に実に32年ぶりの続編が発売されたので、本作もそれに併せて世に出されたものと思われます。なお、前述のような便利機能を一切廃した原作そのまま仕様の状態でプレイすることも可能です。このモードは「シリアスモード」と呼ばれていますが、全てのトロフィーはこのシリアスモードでないと獲得できません。
　ゲームの内容は、同時代のマリオらしい2Dアクションです。そしてこのゲームの唯一無二の特徴は、主人公のゆめたろーが出す星です。この星は、攻撃に使える他に、ゆめたろーが乗って足場とすることもできます。また障害物に当たると反射したり、高い所から落とすとより高く跳ねたりといった結構複雑な物理演算が施されており、動きも速いので、使いこなすにはかなりの熟達を求められます。微細な発射位置やタイミングの違いでバタフライエフェクトのように大きく星の挙動が変わってくるので、プレイしているとTrialsシリーズや海腹川背シリーズのような「操作体系は単純なのにミリ単位の指使いの違いで色々と派手な挙動ができるようになるゲーム」と同じような印象を受けます。
　難易度も相応に高いです。特にゆめたろーは左右移動しながらジャンプするとかなりすべるので、慣れないと思うがままに動かせません。おもしろいかどうかと問われると、このゆめたろーの動かしづらさが私にはストレスに感じられたので、十分楽しむことはできませんでした。星は画面上に1個しか出せず、しかも消えるまでの時間が長いので一度撃ち損じると結構長い時間待たされるのも鬱陶しかったです。ボスは、死にゲーのように立ち回りを覚えれば楽に突破できるようになるのですが、よりにもよってボスが強い4面・5面・7面は再戦時の復活ポイントとボスとの間が結構長いので、快適な試行錯誤が妨げられていました。あと一番大事なことですが、私が慣れているゲームの操作体系と異なり、×が星で□がジャンプになっていました。おっさんの私にはもう慣れることができなかったので、PS5自体のボタン割り当て設定をいじり、両者を逆にして本作に挑みました。原作がファミコンのゲームであり、使うボタンも多くないので、キーコンフィグぐらいは付けて欲しかったです。ボリュームは短い（隠しステージを入れても全7ステージのみ。1ステージもファミコンマリオ並みの短さです）ので、買うかどうかは慎重に検討した方がいいと思います。

簡易版トロフィーコンプリートガイド

序

　前述のようにオプションでシリアスモードに変更しないと一切トロフィーが獲得できない。

大まかな流れ

　ノーマルエンドを獲得してゲームに慣れる→トゥルーエンド獲得　で2周必要。その他のトロフィーはこの2周の過程で間違いなく全て獲得できる。
　ハイスコア獲得のトロフィーが合計4つあるが、全てトゥルーエンド到達の過程で自然に（しかも結構な序盤に）到達するスコアである。また撃破によってトロフィーが獲得できる各中ボス・大ボスのうち3面の中盤にいる「ぽん太」（トロフィー「森の王者」）のみは無視して進むこともできるが、後述の動画を参考に無視しないよう意識すればよい（ゴールまでの道中を塞ぐ形で陣取っているので発見できないということは起こり得ない）。残りは全てステージクリアに撃破必須なボスばかりである。
　なお後述の隠しアイテムはノーマルエンドでは必要ないが、入手にあたっては全て難しめのアクションを要求されるので、1周目から練習のために獲得して慣れておいた方がいい。

トゥルーエンドの条件

　1面から6面に1つずつ配置されている隠しアイテムを全て入手し、なおかつノーコンティニュー（残機がゼロの状態でミスしても、コンティニューをするとその時到達したステージから再開できるが、これをしてはならないということ）で6面をクリアすると、7面に挑戦できる（この条件を満たしていない場合、6面のボス撃破後にノーマルエンドに突入する）。
　ノーコンティニューというのは厳しそうであるが、慣れてしまえばそこまで難しくはない。5面で（それなりに時間はかかるが）無限1UPができるので、以下のような流れで進めると良い
　①5面の無限1UP場所までは頑張ってノーコンティニューで到達
　※他の面にも無限1UPできる場所はあるが、5面と比べると著しく面倒で難しく再現性が低い
→②5面の無限1UPで残機を増やす（最大は99）
→③増えた残機で難しい5面ボスと6面アクションパートを突破
　※6面は最後に中ボス2体と大ボス1体がいるが、2体目の中ボスと大ボスは安全地帯があるので時間さえかければ安全に倒せる
→④7面に一度入ってしまえば、7面でコンティニューすることになってもトゥルーエンドは獲得できるらしい
　※後述する攻略サイトの情報。私は増やした残機でコンティニューせずに7面を突破できたので未確認

その他

　途中セーブは一切できないので、ゲームを終了するとどう足掻いてもまた最初からになる。ノーコンティニューでトゥルーエンドを目指す場合はさほど関係のないことではある。

参考サイト

・http://www.saturn.dti.ne.jp/~kws/gimmick/gimkou/in...
　隠しアイテムの場所、各ボスの立ち回り方、無限1UPの方法など痒い所に手が届く情報が網羅されている。
・https://www.youtube.com/watch?v=8WjlSfTKD3A（動画）

→作評トップ

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