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バカゲーとして有名だったやつです。新作3(タイトルには"3"と入っていますが、2作目らしいです)の発売に併せてかセールで安くなっていましたし、トロコンも簡単そうだったので、話のネタにでもなればと思い買ってみました。ただDLCの存在を見落とし、同じく安くなっていたDLC全部入りのエディションを買い損ねてしまいました。バニラの本編を買ってしまったら全部入りエディションは買えなくなってしまい、DLCを定価で買う羽目になりました。2000円程度の余計な出費が生じたので、私が悪いこととはいえ、バニラの本編を持っていても全部入りエディションが買える仕様にして欲しいと思います。
基本は、主人公のヤギを操って箱庭マップ(本編のみであれば2種類。4つあるDLCを1つ買うごとに1つずつ追加)を動き回るアクションゲームです。ストーリー的なものは一切ありません。箱庭マップ内には収集物やクエストやミニゲームが点在していますが、やってもいいしやらなくてもいいです。ヤギには、「ミューテーター」という変身要素があり、特定条件(特定クエストのクリア等)を満たすことで1つずつ解放されていきます。このミューテーターは何十種類もあり、1つ1つのミューテーターに固有の能力と見た目があります。中には、見た目をまるっきり変えてしまうものもあり(キリンや恐竜にもなれます)、このあたりでもうバカゲーっぽさが見えてきます。
そうなんです。本作はご存知の通りど真ん中のバカゲーなのです。実際に本作をプレイしてみると、このバカゲーっぽさを強めるために、色々な箇所が意図的に緩く作られている節があります。「緩く作られている」というのは、「デバッグを行いきっていない」という意味です。例えば、前述のとおりミューテーターは何十種類もあるのですが、なんと複数のミューテーターをまとめて適用することが可能です。全部をまとめて導入することも可能です。その組み合わせの種類は、2の何十乗なので、文字通り天文学的な数になりますが、ちゃんとデバッグを行うとなると全ての組み合わせできちんと動作確認する必要があるはずです。でも、そんなことは一切していないと思います。特に根拠はありませんが、そこまで大変なことはしないと思います。ゲーム全体の雰囲気から伝わってくる製作陣の人物像は、そんなに真面目ではありません。現に、ヤギを動かしていると急に変な場所に吹っ飛んで行ったり、地面の裏に抜けしまうなんてことはこのゲームでは日常茶飯事です。他社の有名作品のパロディもそこかしこに散りばめられています。
そんな感じです。前述のとおりストーリーもメインクエストも何にもなく、ゲームの側がやるべきことをはっきり用意してくれている作品ではありません。どう楽しむかは、プレイヤーが自発的に考える必要があります。そういう意味ではサンドボックスというジャンルのど真ん中に位置する作品だと言っていいと思います。楽しみ方は人それぞれでいいでしょうが、本作は前述のようにバカとネタ要素に振り切っているので、ハプニングをおもしろがる楽しみ方が向いています。Minecraftが物作りのサンドボックスゲームだとしたら、本作はネタ作りのサンドボックスゲームだということです。
そして、ここからが重要ですが、実は本作は一人でやってもあんまり楽しくありません。何かおもしろいことが起きたら、それを他者と共有したくなる(ここでいう「共有」とは、自分が経験したおもしろい事物で他者を笑わせ、その「他者を笑わせた」という成功体験を通して自分も嬉しい気分になるという意味です)のが人の常だと思います。だから、本作でヤギを動かして何かおもしろいことが起きたとしても、それだけでエンターテインメントとして完結はしないと思うのです。その模様を撮影し、できた動画を公開して、自分の経験を他人と共有(しつこいようですが、ここでいう「共有」とは他人を笑わせて自分も嬉しい気分になることを意味します)しないと、本作のエンターテインメント性の神髄は味わえないと思うのです。一人ぼっちで本作をおもしろがっているうちは、片手落ちです。片手落ちどころか、本作が持っているおもしろさの半分も味わえていないと思います。Minecraftにも、自分がゲーム内で経験したことや制作した物を他者と共有するおもしろさがありましたが、本作はその面が更に強くなっていると思うのです。トロコンのためだけにやる一人で黙々とプレイするゲームではありません。分かりましたか?
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基本は、主人公のヤギを操って箱庭マップ(本編のみであれば2種類。4つあるDLCを1つ買うごとに1つずつ追加)を動き回るアクションゲームです。ストーリー的なものは一切ありません。箱庭マップ内には収集物やクエストやミニゲームが点在していますが、やってもいいしやらなくてもいいです。ヤギには、「ミューテーター」という変身要素があり、特定条件(特定クエストのクリア等)を満たすことで1つずつ解放されていきます。このミューテーターは何十種類もあり、1つ1つのミューテーターに固有の能力と見た目があります。中には、見た目をまるっきり変えてしまうものもあり(キリンや恐竜にもなれます)、このあたりでもうバカゲーっぽさが見えてきます。
そうなんです。本作はご存知の通りど真ん中のバカゲーなのです。実際に本作をプレイしてみると、このバカゲーっぽさを強めるために、色々な箇所が意図的に緩く作られている節があります。「緩く作られている」というのは、「デバッグを行いきっていない」という意味です。例えば、前述のとおりミューテーターは何十種類もあるのですが、なんと複数のミューテーターをまとめて適用することが可能です。全部をまとめて導入することも可能です。その組み合わせの種類は、2の何十乗なので、文字通り天文学的な数になりますが、ちゃんとデバッグを行うとなると全ての組み合わせできちんと動作確認する必要があるはずです。でも、そんなことは一切していないと思います。特に根拠はありませんが、そこまで大変なことはしないと思います。ゲーム全体の雰囲気から伝わってくる製作陣の人物像は、そんなに真面目ではありません。現に、ヤギを動かしていると急に変な場所に吹っ飛んで行ったり、地面の裏に抜けしまうなんてことはこのゲームでは日常茶飯事です。他社の有名作品のパロディもそこかしこに散りばめられています。
そんな感じです。前述のとおりストーリーもメインクエストも何にもなく、ゲームの側がやるべきことをはっきり用意してくれている作品ではありません。どう楽しむかは、プレイヤーが自発的に考える必要があります。そういう意味ではサンドボックスというジャンルのど真ん中に位置する作品だと言っていいと思います。楽しみ方は人それぞれでいいでしょうが、本作は前述のようにバカとネタ要素に振り切っているので、ハプニングをおもしろがる楽しみ方が向いています。Minecraftが物作りのサンドボックスゲームだとしたら、本作はネタ作りのサンドボックスゲームだということです。
そして、ここからが重要ですが、実は本作は一人でやってもあんまり楽しくありません。何かおもしろいことが起きたら、それを他者と共有したくなる(ここでいう「共有」とは、自分が経験したおもしろい事物で他者を笑わせ、その「他者を笑わせた」という成功体験を通して自分も嬉しい気分になるという意味です)のが人の常だと思います。だから、本作でヤギを動かして何かおもしろいことが起きたとしても、それだけでエンターテインメントとして完結はしないと思うのです。その模様を撮影し、できた動画を公開して、自分の経験を他人と共有(しつこいようですが、ここでいう「共有」とは他人を笑わせて自分も嬉しい気分になることを意味します)しないと、本作のエンターテインメント性の神髄は味わえないと思うのです。一人ぼっちで本作をおもしろがっているうちは、片手落ちです。片手落ちどころか、本作が持っているおもしろさの半分も味わえていないと思います。Minecraftにも、自分がゲーム内で経験したことや制作した物を他者と共有するおもしろさがありましたが、本作はその面が更に強くなっていると思うのです。トロコンのためだけにやる一人で黙々とプレイするゲームではありません。分かりましたか?
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