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MYST
MYST 
クラシックスカタログに追加されたのでやってみました。
知る人ぞ知る名作になるんでしょうか。私は『いい電子』で紹介されていたのを見たような記憶があります。
基本的には、ブラウザゲームでよくあるポイント＆クリック形式の脱出ゲームです。プレイヤーは何の説明もなくミスト島という孤島に放り出され、島内を色々と移動しながら「何をすればいいのか」から探っていくことになります。詳細なネタバレは避けますが、一応背後には壮大な設定があります。
グラフィックが古いことを差っ引いても、「今どこにいて、どこを向いているのか」が非常に分かりにくいです。画面の端の方をクリックすると立ち位置を変えぬまま向いている方向だけを変えることができるのですが、場所によって回転する角度は区々であり、180°回転することもあれば90°のこともあるので、初見時はかなり戸惑うと思います。画面の横の方をクリックすると横道に入ることもあります。グラフィックが粗いうえにエリアによっては似たような景色が続くうえ、ミニマップや全体マップも一切ないので、慣れないうちはクリックをした時に起きた事象が回転なのかはたまた横移動なのかすらよく分かりません。せめて上記のようなマップを用意して、プレイヤーが今どのあたりにいてどちらを向いているのかを分かるようにしてくれても良かったと思います。また、一本道なのに妙に細かくエリアが区切られている場合も多く、その場合多数回クリックをしないと目的地まで辿り着けないので、テンポが非常に悪いです。ゲーム内オプションでZip Modeというものを有効にすると、一度辿り着いたエリアであればひとっとびで行けるようになるので、それを推奨します。
またとあるエリアに移動するためのギミックとして、「36段階の高さの音が出る5つのバーを各々正解の音階に合わせると解ける」という仕掛けがあります。正解の音階は同じ部屋にあるキーボードをクリックすれば自分の耳で確かめられますが、キーボードとバーの移動には4クリックぐらい挟まなければならないので、非常に面倒です。しかもバーの区切りが妙に細かく、ちょんとスティックを倒したりちょっと十字キーの上下を押したりしただけでも2〜3目盛り動いてしまうことも普通にあるので、非常に合わせづらいです（しかも目視できるような目盛り線はありません）。△を押しながらポインタを動かすと細かい移動ができるという情報に接しなければ、クリアを諦めていたレベルで難しい仕掛けでした。
総合的には、グラフィックが少々古すぎることもあってか退屈な作品でした。現代のゲームに慣れている人が無理にやる必要はありません。単純な脱出ゲームであればタダでできるブラウザゲームにもっと楽しいやつがたくさんあります。本作を気に入れるかどうかの分水嶺は、やはり、背後にある壮大な設定を含めたフレーバーの部分を好きになれるかどうかにあるのでしょう。
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知る人ぞ知る名作になるんでしょうか。私は『いい電子』で紹介されていたのを見たような記憶があります。
基本的には、ブラウザゲームでよくあるポイント＆クリック形式の脱出ゲームです。プレイヤーは何の説明もなくミスト島という孤島に放り出され、島内を色々と移動しながら「何をすればいいのか」から探っていくことになります。詳細なネタバレは避けますが、一応背後には壮大な設定があります。
グラフィックが古いことを差っ引いても、「今どこにいて、どこを向いているのか」が非常に分かりにくいです。画面の端の方をクリックすると立ち位置を変えぬまま向いている方向だけを変えることができるのですが、場所によって回転する角度は区々であり、180°回転することもあれば90°のこともあるので、初見時はかなり戸惑うと思います。画面の横の方をクリックすると横道に入ることもあります。グラフィックが粗いうえにエリアによっては似たような景色が続くうえ、ミニマップや全体マップも一切ないので、慣れないうちはクリックをした時に起きた事象が回転なのかはたまた横移動なのかすらよく分かりません。せめて上記のようなマップを用意して、プレイヤーが今どのあたりにいてどちらを向いているのかを分かるようにしてくれても良かったと思います。また、一本道なのに妙に細かくエリアが区切られている場合も多く、その場合多数回クリックをしないと目的地まで辿り着けないので、テンポが非常に悪いです。ゲーム内オプションでZip Modeというものを有効にすると、一度辿り着いたエリアであればひとっとびで行けるようになるので、それを推奨します。
またとあるエリアに移動するためのギミックとして、「36段階の高さの音が出る5つのバーを各々正解の音階に合わせると解ける」という仕掛けがあります。正解の音階は同じ部屋にあるキーボードをクリックすれば自分の耳で確かめられますが、キーボードとバーの移動には4クリックぐらい挟まなければならないので、非常に面倒です。しかもバーの区切りが妙に細かく、ちょんとスティックを倒したりちょっと十字キーの上下を押したりしただけでも2〜3目盛り動いてしまうことも普通にあるので、非常に合わせづらいです（しかも目視できるような目盛り線はありません）。△を押しながらポインタを動かすと細かい移動ができるという情報に接しなければ、クリアを諦めていたレベルで難しい仕掛けでした。
総合的には、グラフィックが少々古すぎることもあってか退屈な作品でした。現代のゲームに慣れている人が無理にやる必要はありません。単純な脱出ゲームであればタダでできるブラウザゲームにもっと楽しいやつがたくさんあります。本作を気に入れるかどうかの分水嶺は、やはり、背後にある壮大な設定を含めたフレーバーの部分を好きになれるかどうかにあるのでしょう。
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