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Neva

 GRISの開発チームが世に送り出したという触れ込みの2D横スクロールパズルアクションゲームです。ゲームカタログに追加されたのでやってみました。
 ゲーム性はGRISとほぼ一緒で、パズル要素が入った2Dアクションゲームです。GRISと比較したときの違いは、敵との戦闘が多めになっている(しかもその戦闘は通常難易度だと若干死にゲーチックであり、攻撃一辺倒では勝てません)ことと、一本道感が増していることの二点でしょうか。
 ただ、耽美的な世界観が作品全体を通して貫かれているという一番の特徴はGRISから変わっていません。世界観それ自体がどういうものかについては、いくら文字で説明しても半分も伝わらないので、実際に本作のプレイ映像を見てみてください。本作ではNevaという名の狼と冒険をすることになりますが、相変わらず文字での説明はほとんどなく、何のために何をやっているのかは見えてくる映像から推理するよりありません。ペットが好きな人は、Nevaとの交流にも心を揺さぶられるものがあるのではないでしょうか。なお、世界観の見た目を重視し過ぎているせいか、作中で黒く描かれている物がすり抜けられたりすり抜けられなかったりで統一感がないのはいただけません。アクション及びパズルの解法を思考する際の妨げになってしまっています。

 前述の通り本作では敵との戦闘が結構な頻度であるわけですが、この敵キャラクターは虫やカビみたいな見た目をしており、主人公とNevaが住む美しい森を脅かしてきます。ところが現実世界では虫もカビも確固たる自然の一部であり、生態系に欠かせない存在です。同じ自然の存在であるのになぜ狼や森の木々は美しいものとして描かれ、虫やカビは汚い敵として描かれるのでしょうか。そのような描写の差異を生んでいるのは、「人間(製作者)の目から見て美しいものかどうか」という恣意的な物差しで断行された恣意的な選別に他ならないわけです。そこには、製作者という人間の傲慢なエゴを感じずにはいられません。まあ、このエゴを良しとできる人が、本作を楽しめる人なのは確かです。私個人としては、敵側の事情をもっと(分かりやすく)描いてくれてストーリーに深みを持たせてくれた方が、より本作を好きになれたと思います。

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