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PRAGMATA

 カプコンの新規IPです。

 とある月面施設の調査に来たヒューという調査員が、現地で出会った「プラグマタ」というアンドロイドと共に、その施設の脱出と地球への帰還を目指すというのが大枠のストーリーです。このプラグマタにヒューが付けた名前が「ディアナ」(DIANA。英語版の発音は「ダイアナ」の方が近いです)です。
 ゲームの中身は、ハッキングアクションという要素を加えたTPSです。月面施設には暴走するボットがウヨウヨしており、ヒューとディアナを襲ってくるのですが、通常兵器ではほとんどダメージが通りません。ディアナのハッキングを使うと、ダメージが通るようになります。このハッキングアクションは、要は制限時間付の簡単なパズルゲームになっており、敵に攻撃される前にスタートからゴールまでの経路(経路の途中には様々な副次効果のあるマスも配置されており、寄り道すべきかスルーすべきかの判断も求められます)を見つけ出してそれをなぞるという操作が要求されます。
 TPS部分も、パズルゲームであるハッキングアクションも、単体として見た場合にはほとんど新規性はありません。TPS部分の基礎的なクオリティはさすがカプコンというべき高さでしたが、それだけでは本作はここまでの話題作にはならなかったでしょう。そしてTPSとパズルの2つを組み合わせても、まだまだ新規性はありません。ここにヒューとディアナの交流というドラマ性を乗っけてやり、三位一体となることで本作はようやく文句なしの良作になると思います。ヒューだけでは敵は倒せません。ディアナ1人でも敵は倒せません。2人は協力することでようやく敵と対抗できるようになります。プレイヤーはゲームプレイを通じて2人が協力しながら困難に立ち向かっていく様子を自ら追体験していくことになります。2人を協力させるというゲーム性の部分と、2人の交流というストーリーの部分が、がっちり噛みあって車の両輪になっているのです。だかこそ、感情移入もしやすいというものです。最終的な結末は、とてもベタではありましたが、加齢のせいでああいうストーリーに弱くなっている私は泣きそうになっていました。

 逆に言うと、こういうストーリー(あるいはディアナの声やビジュアル)がハマらない人にとってみれば凡庸なTPSという評価も免れ得ないと思います。ボリュームは短め(1周は15時間〜20時間ほどと思われます)ですが、やっていることは徹頭徹尾同じです。敵は色々な種類がいますが、カラーリングはどれも同じ感じであり、攻撃を避けながらハッキングを通して撃つという倒し方は実はどれもそんなに違いがありません。探索場所もずっと同じ月面基地で景色の変わり映えもそれほどありません。私自身も、退屈に感じる瞬間がなかったとは言いません。

 まあ、ディアナがかわいいと思える人はやって損はないと思います。

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