高橋維新のページ

　2024年に発売されたPS5向けリメイク作品です。
　原作は、ホラーゲーム好きの弟がやっているのをたまに横目で眺めていた記憶があります。自分でプレイしたことはありません。

　原作はまあ、バイオハザードシリーズのヒットで色々と登場した「バイオライク」の一角だったんだと思います。その中でも異質な世界観と存在感の構築にヒットして独り立ちしていったのがサイレントヒルシリーズなのでしょう。シリーズの中でも作品ごとに大きな違いがあるのが本シリーズの特徴ですが、通底しているのは（洋ゲーでよくある）「精神世界を具現化した舞台設定」という部分じゃないでしょうか。特に本作は、ゲーム全編で精神世界と現実世界との境目が意図的に曖昧にされた物語になっています。あんまり言うとネタバレになってしまうので、気になる方は是非自ら確かめてみてください。

　本リメイクは、リメイクとしては非常に優秀です。本シリーズで一番大事な「怖くて気持ち悪い世界観」の構築には十全に成功していると思います。ホラーゲームなりにボリュームは短めですが、多くのゲーマーはそういうもんだと納得できることでしょう。ちなみに銃器（と2周目以降で使えるチェーンソー）を封印すると、（当然本家の死にゲーよりだいぶ単調ではありますが）結構死にゲー的な楽しみ方をすることができます。

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