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仁王シリーズの生みの親であるTeam NINJAが開発に携わり、発表当時は「FF死にゲー」として評判だったゲームです。
私は、方々で言っていますが、FF本編は一切やったことがありません。本作は一応FF1の前日譚という位置づけのようですが、事前知識がないとストーリーの理解は難しいと思いました。
ゲームは、さすがに仁王によく似ています。オープンワールドではなく、「ミッション」という名のステージを1つ1つクリアしていく形式なんぞは、まんま仁王です。「ブレイクゲージ」という名のスタミナゲージがあるのも仁王っぽいですね。難易度は高めです。敵が繰り出す攻撃は多種多様で、無双シリーズみたいに漫然とごり押すことはできないようになっています。こちらが使える対処法もガード・回避・ソウルシールド(一定の攻撃を吸収できる特殊な防御技)と色々あり、状況に応じて何が最適なのかを、何度もダメージを食らいながら覚えていく必要があります。とはいえ、CODE VEINのようにAIが動かしてくれる味方キャラが常にいるため、死にゲーの中では難易度はかなり低めの方です。「低め」と言われていたCODE VEINより更に低いです。CODE VEINでは味方キャラが1人だったのに対して、本作では常に2人いますからね(味方キャラ自体は全部で4人いて、出撃させる2人を選ぶ形式です)。ボス戦では、敵の狙いを味方キャラに向けさせておいて背後からチクチクやっていれば死にゲー的な緊張感のある戦い方をしなくても、なんとなく倒せてしまうこともしばしばあります。またそういうことを意識せずとも、ELDEN RINGにおけるディレイのようなフェイントまで混ぜ込んでくるボスはいないので、死にゲーに慣れた人であれば全てのボスは10戦以内に突破できると思います。後述するようなハクスラ要素もあるので、厳しいと思ったボスやミッションには強い装備を入手してから挑むことも可能ですし、最後の手段として難易度設定も可能になっています。最低難易度にすれば、かなりごり押しが利くようになります。
武器種は豊富であり、性能も様々であるため、自身の構築したいビルドに最適なものを集めていくハクスラ要素や、キャラクターのジョブを育てて色々なスキルを覚えていく成長要素もあります。特徴的なのはジョブと装備品にはレベルがあるのに対して、キャラクター自体のレベルは設定されていないことでしょうか。キャラクターのレベルは、装備している装備品のレベルの平均値から算出されるようであり、ミッションのレベルとの差の値をもとにダメージ等に補正がかかるといったような仕組みかと思われます。
ジョブやら装備品の種類やらは豊富であり、色々なビルドを組んで色々な戦い方ができます。本編クリア後には"CHAOS"という最高難易度が解放され、ミッションのレベルも他のハクスラゲーみたいに段階的に上げていくことが可能になるため、やり込むなら結構時間をつぶせるとは思います。ただ本編クリアだけであれば15時間〜20時間程度、トロコンしても30時間〜40時間程度のボリュームです。一応もとがFFであるため、ジョブとか装備品とか敵キャラとかはFFシリーズから名前をとられており、同シリーズのフレーバーは随所に感じることができます。
総合的には、ギリギリ「やって良かった」と思えたぐらいの出来ですね。死にゲーとしては難易度が低めながら、ボス戦はそれなりに楽しめました。
※本作の登場キャラは、その台詞回しに顕著に表れていますが、なんかずっとかっこつけています。特に主人公のジャックはその傾向が強く、具体例を出すのも難しいのですが、洒落たこと・うまいことを言わなければ死んでしまうのだろうか、と思えてくるぐらい、コミュニケーションや情報交換といった会話本来の目的はそっちのけで「うまいことを言う」ことそれ自体に意識を全集中させたような物言いに終始しています。そのわりに大してうまいことは言えておらず(「洋画の台詞あるある」のレベルです)、アホが無理して背伸びしているという印象ばかりが残るので、だんだんとそういうコントキャラにしか見えなくなってきてしまいます。
ジャックを始めとする味方キャラのデフォルトの衣装も「しまむら」チックですし、何よりジャックの日本語音声を吹き込んでいるのはあの弦ちゃん(本作と同じ死にゲーでかっこつけてばかりで実力と結果が伴わなかったキャラクター)と同じ津田さんなので、そのバイアスは更に強くなります。見る側がそういう目で見ようと思えば、本当にただの与太郎にしか見えません。
冒頭に述べた通り私はFF本編をひとつもやったことがないので、無責任な事しか言えませんが、人様のプレイ動画等々を見る限り、近年のコケたFFではしまむら衣装に身を包んで背伸びしてかっこつけているアホばっかりが出てきているような気がします。万一この印象が合っているのであれば、空恐ろしいことですね。
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私は、方々で言っていますが、FF本編は一切やったことがありません。本作は一応FF1の前日譚という位置づけのようですが、事前知識がないとストーリーの理解は難しいと思いました。
ゲームは、さすがに仁王によく似ています。オープンワールドではなく、「ミッション」という名のステージを1つ1つクリアしていく形式なんぞは、まんま仁王です。「ブレイクゲージ」という名のスタミナゲージがあるのも仁王っぽいですね。難易度は高めです。敵が繰り出す攻撃は多種多様で、無双シリーズみたいに漫然とごり押すことはできないようになっています。こちらが使える対処法もガード・回避・ソウルシールド(一定の攻撃を吸収できる特殊な防御技)と色々あり、状況に応じて何が最適なのかを、何度もダメージを食らいながら覚えていく必要があります。とはいえ、CODE VEINのようにAIが動かしてくれる味方キャラが常にいるため、死にゲーの中では難易度はかなり低めの方です。「低め」と言われていたCODE VEINより更に低いです。CODE VEINでは味方キャラが1人だったのに対して、本作では常に2人いますからね(味方キャラ自体は全部で4人いて、出撃させる2人を選ぶ形式です)。ボス戦では、敵の狙いを味方キャラに向けさせておいて背後からチクチクやっていれば死にゲー的な緊張感のある戦い方をしなくても、なんとなく倒せてしまうこともしばしばあります。またそういうことを意識せずとも、ELDEN RINGにおけるディレイのようなフェイントまで混ぜ込んでくるボスはいないので、死にゲーに慣れた人であれば全てのボスは10戦以内に突破できると思います。後述するようなハクスラ要素もあるので、厳しいと思ったボスやミッションには強い装備を入手してから挑むことも可能ですし、最後の手段として難易度設定も可能になっています。最低難易度にすれば、かなりごり押しが利くようになります。
武器種は豊富であり、性能も様々であるため、自身の構築したいビルドに最適なものを集めていくハクスラ要素や、キャラクターのジョブを育てて色々なスキルを覚えていく成長要素もあります。特徴的なのはジョブと装備品にはレベルがあるのに対して、キャラクター自体のレベルは設定されていないことでしょうか。キャラクターのレベルは、装備している装備品のレベルの平均値から算出されるようであり、ミッションのレベルとの差の値をもとにダメージ等に補正がかかるといったような仕組みかと思われます。
ジョブやら装備品の種類やらは豊富であり、色々なビルドを組んで色々な戦い方ができます。本編クリア後には"CHAOS"という最高難易度が解放され、ミッションのレベルも他のハクスラゲーみたいに段階的に上げていくことが可能になるため、やり込むなら結構時間をつぶせるとは思います。ただ本編クリアだけであれば15時間〜20時間程度、トロコンしても30時間〜40時間程度のボリュームです。一応もとがFFであるため、ジョブとか装備品とか敵キャラとかはFFシリーズから名前をとられており、同シリーズのフレーバーは随所に感じることができます。
総合的には、ギリギリ「やって良かった」と思えたぐらいの出来ですね。死にゲーとしては難易度が低めながら、ボス戦はそれなりに楽しめました。
※本作の登場キャラは、その台詞回しに顕著に表れていますが、なんかずっとかっこつけています。特に主人公のジャックはその傾向が強く、具体例を出すのも難しいのですが、洒落たこと・うまいことを言わなければ死んでしまうのだろうか、と思えてくるぐらい、コミュニケーションや情報交換といった会話本来の目的はそっちのけで「うまいことを言う」ことそれ自体に意識を全集中させたような物言いに終始しています。そのわりに大してうまいことは言えておらず(「洋画の台詞あるある」のレベルです)、アホが無理して背伸びしているという印象ばかりが残るので、だんだんとそういうコントキャラにしか見えなくなってきてしまいます。
ジャックを始めとする味方キャラのデフォルトの衣装も「しまむら」チックですし、何よりジャックの日本語音声を吹き込んでいるのはあの弦ちゃん(本作と同じ死にゲーでかっこつけてばかりで実力と結果が伴わなかったキャラクター)と同じ津田さんなので、そのバイアスは更に強くなります。見る側がそういう目で見ようと思えば、本当にただの与太郎にしか見えません。
冒頭に述べた通り私はFF本編をひとつもやったことがないので、無責任な事しか言えませんが、人様のプレイ動画等々を見る限り、近年のコケたFFではしまむら衣装に身を包んで背伸びしてかっこつけているアホばっかりが出てきているような気がします。万一この印象が合っているのであれば、空恐ろしいことですね。
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