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Ultros

 2026年2月にフリープレイになったメトロイドヴァニアです。
 迷路のような空間を探索しながらできることを徐々に増やしていき、行ける場所を広げていくというメトロイドヴァニアの基本は押さえられています。ガワの部分の特徴は、極彩色の世界観と難解なストーリーでしょう。どちらも好みがはっきり分かれそうな極端な仕上がりになっています。前者についてはゲームプレイ映像を見てどんなもんかを感じ取ってみてください。

 ゲーム性の部分の特徴は、9種類ある植物の種を色々な箇所に植えられるシステムでしょうか。各植物はそれぞれに特徴があり、回復アイテム(かつ新スキルを覚えるための消費ポイント)になる実を提供してくれたり、足場になってくれたりします。ぱっと見行けそうもない場所に行くに当たっては、どの植物をどういう風に植えるかを考えるパズル要素があります。
 加えて、トゥルーエンドを見るためにはとある「糸」を各地に張り巡らさなければならないのですが、植物はこの糸の中継地点になる花を咲かせます。植物によってこの花が生えてくる条件も部位も区々なので、そこにもパズル要素があります。ゲームを進めていくと得られる新スキルに、違う植物を切り貼りしたり、植物の伸びる方向を誘導したりするものもあるので、極めようと思うとかなり複雑です。

 本作の一番の難点は、こういった醍醐味が味わえるのがノーマルエンドを見た後になる(=楽しくなるまでに無茶苦茶時間がかかる)ということでしょう。ノーマルエンドを見るまでは、ボスを倒すごとにループすることになり、覚えていたスキルも集めた消費アイテムもまた最初から集め直しになります。覚えたスキルに関してはとあるアイテムを使うことで持ち越せるようになるのですが、1スキルごとにそのアイテムが1個必要であり、有用なスキルを全て押さえられるほどにその数が充実してくるのはやはりノーマルエンド向けプレイの後半になってしまいます。消費アイテムについても、ループごとに持ち越せるようになるのはノーマルエンドを見た後です(なお前述したスキル持ち越し用のアイテムは流石に没収されません)。
 このように、ノーマルエンド前はボスを倒すたびにそこまでに自分が得たものがほとんど没収されてしまうシステムになっており、そのゲーム性はメトロイドヴァニア的な「積み上げていく楽しさ」とはほとんど対極に位置するものです。ストーリーが難解なうえにゲーム中の説明が薄めなことも相俟って、何のために何をやらされているのかもよく分からず、次にどこに行けばいいかも分からなくなる瞬間が多いので、攻略情報を一切シャットアウトするとかなり辛いものがあります。ここを乗り越えないとメトロイドヴァニアとして楽しくならないというのは、作品としての癖が強いと言わざるを得ません。
 というわけで、メトロイドヴァニア好きが手を出す場合は上記のような癖の強さを覚悟してください。

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