あおいの何の本読んだ? - 化粧師(KEWAISI) (映画)

化粧師(KEWAISI) 2002年 椎名桔平主演


出演: 椎名桔平, 菅野美穂, 池脇千鶴, 田中邦衛, いしだあゆみ
監督: 田中光敏
販売元: 東映
DVD発売日: 2002/11/21
時間: 114 分


 ・・・あらすじ・・・
  (ねたばれ覚悟で読んでください)
大正初期の東京・下町に、少しばかり偏屈な小三馬(椎名桔平)という化粧師がいた。
客の中心は一部の上流階級の女性や芸者たちであったが、抜群の腕の彼に化粧して貰うといいことがあるとの評判を得ていた為、人生の一歩を踏み出そうとするその他の女たちも彼の元を訪れることしばしばだった。
ある日、呉服店の女将・三津森鶴子(いしだあゆみ)の化粧をしに行った小三馬は、そこで文盲の下働き・時子(池脇千鶴)と出会う。
彼女の夢は、字が読めるようになり、深川の大火で焼け出されバラック生活を送る子供たちに本を読んで聞かせてあげること。
それを知った小三馬は、彼女に字の練習本を贈ってやる。
そして、その甲斐あって字を覚えた時子は夢を叶えるも、その時、バラックに立ち退き命令が下り、役人による強制執行が行われてしまう。
仲間を助ける為、執行書を奪って小三馬の元に逃げ込む時子。
小三馬は、そんな彼女に化粧を施し変装させ、追っ手の目を欺くのだった。
しかし、小三馬に秘かな思いを寄せながら、別の男と結婚することになった天麩羅屋の娘・純江(菅野美穂)の婚礼の日、彼女に化粧をしてやった小三馬に官憲の手が迫る。
それを救ったのは、純江と彼女の父親(田中邦衛)だった。
だが図らずもその騒動の最中、小三馬が聾者であることが明らかになってしまう。
実は、彼は幼い時、鉱毒によって聴覚を失っていたのだ。
彼が偏屈に見えたのも、それが原因だった。
それから数日後、時子が女優抜擢試験を受けることになった。
申し込みの写真を撮るという彼女に、小三馬はとっておきの化粧をしてやる。

 ・・・感想・・・
時代背景がよくわからなかったんだけど、大正時代だったんですね。
ちょっと偏屈な化粧師小三馬がする化粧と言うのは外面を良くするだけでなく、なぜか不思議に内面まで変わる!
それは自己暗示なのかな?
化粧をする事によって自分に自信がつくというか・・・

大正時代の化粧品といものはどうやって手に入れるのだろう?と、興味津々でしたが、小三場は野草などから自分で作ってました。
コレは大変な作業だろうし、本当にお金持ちの夫人しかお化粧なんて縁がなかった時代だし、うん、納得!って感じ。

私、菅野美穂のファンなんです。
なので個人的には純江(菅野美穂)の気持ちを察してせめて弟子にしてあげれば良いのに!な〜んて思ったりもしたけど、この時代には親の跡を継ぐというのが当たり前だったろうし、自分の気持ちに封印をして好きでもない(もしかしたら一度もあった事がない)男と結婚する事も多々あっただろうし、それを考えると純江の恋が叶わないのは仕方のないことだったんでしょうね。
今の時代ではとても考えられないことで、なんだか悲しいけど・・・

この映画を見ていて、景色が綺麗だな〜!と思ってたんです。
そしたら最後の字幕でロケ地が奈良の『曽爾(そに)高原』ですって!
納得!!
内容はともかく・・・(^_^;)、景色の映像を見るだけでも心が洗われる思いですよ♪