あおいの何の本読んだ? - 斜め屋敷の犯罪 〜島田荘司〜
 ・・・あらすじ・・・
北海道のさいはて、オホーツク海を見下ろす崖の上に、斜めに傾けて建てられた奇妙な西洋館があった。
クリスマスの夜、この「流氷館」の当主・浜本幸三郎は、客を招待してパーティを開く。
そこで起きた血の惨劇、しかも事件は恐怖の密室連続殺人に発展する……。
後に多くの追随者を生んだ、本格推理の破天荒な名作。

 ・・・感想・・・
島田荘司の作品はこれで5作目です。
で、やっと気づいた!
この人って、本格的な推理小説家だったのね!
(今ごろ気付いたか!?)

う〜ん、、、私が読みたいのとはちょっと違うのよ。
私が読みたいのは、殺人事件の犯人当てでもトリック探しでもない。
被害者・加害者・それらを取り巻く人達の心模様が好きなんです。
なので。。。島田荘司の作品はしばらくはお休みかな・・・

で、この作品の感想。
↑で推理小説は嫌いみたいな事を書いてはいるけど、読んでいるときにはそれなりに楽しんでるのよ。
そしてこの作品も犯人を推理したり、トリックを考えて見たり、結構楽しませてもらいました。
先日読んだ『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』は完敗だったけど、これは犯人だけはわかった!
この行動が怪しい!
これは完全にアリバイ工作だ!
なんて・・・
けど、動機がわからない。
トリックももっとわからない。。
どうやったらあの完璧とも言える密室で殺人がおこなえるのだ??

ラストで御手洗が種明かしをしてくれるのですが、そのとき初めて「なるほど!」と納得!
そういえば小説の中にトリックを明かす種は全て揃ってました。
こう言うトリックを考えて小説にする『島田荘司』という作家はホントすごい!と思いました。

 (06.11.19〜11.23)



島田 荘司著

税込価格 : \672 (本体 : \640)
出版 : 講談社
サイズ : 新書 / 249p
ISBN : 4-06-181029-4
発行年月 : 1982.11
利用対象 : 一般