あおいの何の本読んだ? - 赤い指

 ・・・あらすじ・・・
この家には、隠されている真実がある。
それはこの家の中で、彼等自身によって明かされなければならない−。
犯罪を超えたその先に、本当の闇がある。
2日間の悪夢と、孤独な愛情の物語。


 ・・・感想・・・
中三の男の子は幼児趣味があり、偶然女の子を殺してしまいます。
それを隠すために両親が翻弄するのですが・・・

我が家にもちょうど同じ年の息子がいます。
反抗期と言う事もあって息子の気分次第でこちらが振り回される・・・
親が毅然とした態度をとらないといけないとは思うけど、それがなかなか・・・

もしこの小説と同じ事が我が家に起きたら・・・
と、考えてみる。
まずは有り得ない!と断言できるけど、あくまでも仮説ですよ!

小説の中は母親が子供のご機嫌を伺い、警察へ届けるという夫に「息子の将来がダメになる!」と大反対をして何とか隠し通すように仕向ける。
死体の処分も、聞きこみに来た警察への対応も、自分では全くせずにすべて夫任せ。
そのくせ息子には夫を近づける事をせず自分は言いなりになっている。

私は思う。
当たり前のことだけど、殺された少女の将来はどうなるのか?
殺意はなく偶然死なせてしまったとしても、人を殺めた時点で息子の将来どころじゃないでしょ!と言いたい。

ラストはどうなるのか?
二人の刑事がちゃんと真実を聞き出すことが出来るのか?
この両親には良心というものがないのか?
心の中でこの両親に「ちゃんと警察に真実を告げて!息子にちゃんと罪を償わせて!」と叫びながら呼んでいます。

    (06.08.16〜08.19)



東野 圭吾著

税込価格 : \1,575 (本体 : \1,500)
出版 : 講談社
サイズ : 四六判 / 270p
ISBN : 4-06-213526-4
発行年月 : 2006.7
利用対象 : 一般