あおいの何の本読んだ? - 沈まぬ太陽4 〜山崎豊子〜
 ・・・沈まぬ太陽 全編 説明・・・

日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。
85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を描いたノンフィクション・ノベル。
全5巻の大作ながらベストセラーになった。
労組活動を「アカ」呼ばわりされ、海外の僻地勤務を命じられた主人公・恩地に、リストラ社会を生きる人々の共感が寄せられたのが一因だろう。
だが、もっと重要なのは、だれもが知るあの会社をモデルに実在人物をも特定できる形で汚点を紡いだ「蛮勇」ではないか。
たとえ事実と創作の混線ぶりが気になるにしても。
「白い巨塔」の財前や「不毛地帯」の壹岐でなく、企業内で黙々と働く恩地が英雄という閉塞時代に、私たちはいる。

沈まぬ太陽4 会長室編 上


 ・・・あらすじ・・・
墜落事故の後、新会長に就任した国見の組織改革が始まった。
主人公・恩地は、ご遺族係から突然、会長室の部長に抜擢された。
だがそこには、政・官・財を巻き込んだ暗闇が繰り広げられていた…。
権謀術数に溺れる会社の魑魅魍魎(ちみもうりょう)、利権を貪る政治家と官僚。
航空会社を蝕む腐敗の構造が、しだいに白日の下にさらされるが…。
航空会社の“闇の構図”を描き切った今世紀最後の傑作。

 ・・・感想・・・
大企業や政治家と言うものはこうもお金に汚い人間の集まりなのか!と、憤慨してしまう。
自分自身は「貧乏でも庶民でよかった!」というのうが素直な感想。

腐りきった国民航空にメスを入れるべく国見は奮闘するが、その全てが裏目に出てひとり空回りしてしまう。
一人浮いてしまってる国見会長と、片腕として働いている恩地を応援せずにはいられない。

    (06.10.28〜11.03)



山崎 豊子著

税込価格 : \1,785 (本体 : \1,700)
出版 : 新潮社
サイズ : 四六判 / 379p
ISBN : 4-10-322817-2
発行年月 : 1999.8
利用対象 : 一般



沈まぬ太陽1 アフリカ篇 上
沈まぬ太陽2 アフリカ篇 下
沈まぬ太陽3 御巣鷹山篇
沈まぬ太陽4 会長室篇 上
沈まぬ太陽5 会長室篇 下