あおいの何の本読んだ? - 背の眼 〜道尾 秀介〜
 ・・・あらすじ・・・
「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」
ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。
その言葉の真の意味に気づいた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。
そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。
しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。
道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。
未解決の児童連続失踪事件。
自殺者の背中に現れた眼。
白峠村に伝わる「天狗伝説」。
血塗られた過去に根差した、悲愴な事件の真実とは?
第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。


 ・・・感想・・・
図書館で何気なく探していて目に入ったのがこのタイトル。
う〜ん、インパクトある!
中をチラチラッと見ると、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を取った作品らしい。
ホラーか。。。あまり好きじゃないけど、最近、好きな作家さんの作品はほとんど読んじゃったし、新しく開拓しないと読む本が無くなっちゃうし、それじゃァとりあえず借りて行こうと借りてきた本です。

ホラーって言うと、どうしても『リング』とか『螺旋』とかの類を思い浮かべて、これもきっと気持ち悪い内容なんだろうなと思いながら読み始めましたが・・・
なんの、なんの、主要登場人物4人のキャラが明るい!
なんか、気が抜けてしまったわ。(笑)
でも内容はやっぱりホラーなんだよね。
最後はチョッピリ悲しい結末。。。

本の末尾に選考委員さん達による選評が載っています。
それによるとなかなか厳しく評価されているけど、私は(きっと素人だから思うんだと思うけど)読みやすくて、4人のキャラの明るさにも助けられて、楽しく読むことが出来ましたよ。

この『背の眼』に出てきた主人公の売れないホラー作家『道尾』と大学時代の友人で霊現象探求所の所長『真備』が出て来るシリーズ第2弾『骸の爪』があります。
これも読みたいけど、図書館に有るかなぁ〜?


       (06.07.17〜07.22)        



道尾 秀介著

税込価格 : \1,890 (本体 : \1,800)
出版 : 幻冬舎
サイズ : 四六判 / 397p
ISBN : 4-344-00731-X
発行年月 : 2005.1
利用対象 : 一般