あおいの何の本読んだ? - I’m sorry,mama. 〜桐野夏生〜
 ・・・あらすじ・・・

出版社 / 著者からの内容紹介
人はどこまで邪悪になれるのか。
児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と共に焼死した。
事件の背景に盗み、殺人、逃亡を繰り返す女、アイ子の姿が見える時、更なる事件が引き起こされる。

内容(「BOOK」データベースより)
私は、女の顔をした悪魔を一人知っているのです。その女のしたことを考えるだけで、ぞっとします。
彼女の本当の名前が何というのか、今現在、何という名前を名乗っているのかは知りませんけど、もちろん彼女はまだ生存していて、人を騙し続けています。
そして、へいぜんと人を殺し続けています。
かつて女であった怪物たちへ、そして、これから怪物になる女たちへ捧ぐ、衝撃の問題作。

 ・・・感想・・・

う〜ん、一言で言うなら、物凄い小説です。
人を殺すことに何の躊躇もしない。
というか、殺人を犯した事さえ自分の記憶から時々消えて生きている。
とてもこんな人間が実際にいるとは思えないほど荒んだ心の持ち主のアイ子。
生きていくための自己防衛なんだろうか?
しかし、小説だからなのか、アレだけ人を殺しておいて今だかつて捕まっていないというのはちょっと無理があるんじゃないかい?
それとも、深い事は考えずに安直に自分を守るだけのために人を殺しているから警察の手はアイ子には及ばないのか?
う〜ん、、、まぁ、あまり深くは考えないでおこう。。。

タイトルの『I’m sorry,mama.』の意味は、最後まで読めばわかります。
最後はちょっと悲しいかも。。。

      (06.11.9〜11.13)



桐野 夏生著

税込価格 : \1,470 (本体 : \1,400)
出版 : 集英社
サイズ : 四六判 / 268p
ISBN : 4-08-774729-8
発行年月 : 2004.11
利用対象 : 一般