お昼休み。屋上でお弁当を食べた後、マッタリ中のたなえり。
えりりんの膝枕で気持ち良さそうに眠れるれいな君は宇宙一の幸せ者です。

「ふにゃぁ〜あ…午後の授業めんどいっちゃ…」
「ちゃんと出ないと駄目ですよ?そろそろ出席日数が危ないんだから。」
「そうやけどぉ〜…」
「れーなは…絵里と一緒に3年生にならなくていいの?」
「そんなことなかよ!いつも一緒ったい!」

寂しそうな声を出すえりりんを慌ててフォローします。

「ウヘヘ…良かったぁ…w」
「ふぅ…つーかれーなが休む時って大抵絵里も一緒やんw」
「あ、そっかーw 絵里も危ないんでしたよw」
「にひひひひw」

本当は二人ともとっくの昔に出席日数が足りてないのですが、
隣のクラスのうさぎさんが理事長や校長に根回ししてセーフにしてる事は秘密ですw

「はぁーあw なんか絵里まで面倒くさくなっちゃいましたよw」
「そうやろぉ?w」
「うーん…よし、二人で早退して今日はれーなのお家で…ウヘヘ///」
「そうそうれーなの家で…ってちょっと待った!れーなん家はダメ!」
「えぇっ、なんでぇ?」
「なんでってそのぉ…絵里の部屋の方が落ち着くけん…。」
「今日はママのお友達が来るから音聴こえちゃうもん。」
「じゃあ…カラオケとか!…でもカラオケでしたら怒られるっちゃね…ラブホはお金が…あーうー…」
「そういえば最近ずっと絵里ん家だよね?なんか行って困ることでもあるの?」
「えっ!ないない!全然無いっ!!」

明らか何かを隠してるれいな君。

「正直に言いなさい!」
「だから何も隠してないって…!」
「目が泳いでますよ?」
「うっ…あぁ!泳ぐと言えば今年の夏はさゆん家の海の見える別荘みんなで行けるかなぁ?」
「話逸らしても駄目!」
「くっ…」

今日のえりりんはより一層厳しいですね。

「往生際が悪い子にはお仕置きとして…」
「あわわわわ…!」


「れーなくぅーん♪」


屋上に通じる階段から女の子の声が。

「げっ、あの声は!」

屋上に姿を現したのはえりりんの見た事のない可愛い女の子。
制服はえりりんの着ているものとは違うので中等部の子のようです。

「れいな君探したとぉ♪」
「えりぽん!ココは高等部の校舎やろぉ?!なんでいると?!」
「えりぽん…?!」

えりりんこめかみがピキピキいっちゃってます…ガクブル

「だって制服姿のれいな君に会いたかったんやもん♪」
「ばかっ!だから学校では『田中先輩』って呼べとあれほど!」
「そういう田中先輩だってえりぽんって呼んでるじゃないですかぁ♪」
「やばっ!」

あわてて口をふさぐれいな君。しかし時すでに遅し…。

「れーな…」
「は、はい!」
「…この子誰?」
「こいつは…」
「はいっ、私の名前は生田衣梨奈、イチゴが大好きな中学2年生ですっ♪」

生田さんのブリっ子ぶりがえりりんのイライラに拍車をかけます。

「実は福岡に住んどった親戚なんよ…」
「そのご親戚が何故ここに…」
「それがえりぽ、衣梨奈の親の都合でこっちに引っ越しすることになって…でもまだ家が決まってないから…」
「まさか…」
「今は田中先輩のお家に居候させてもらってまぁす♪」
「ちょっ、おまっ!」

一番重要なトコを生田さんに言われて動揺するれいな君。

「ふーん…居候ねぇ…」
「べ、別に隠してたわけやないよ?良い出せなかっただけで…」
「どうしたのれいな君すごい汗…あ、そういえばお姉さんのお名前教えてくださぁい♪」
「…亀井絵里。れーなと同じクラスですよ。」
「あぁ!この人がれいな君の彼女さんの『えりりん』さんですね♪」
「「付き合ってないから!!」」
「えぇ〜でも息ピッタリじゃないですかぁ♪」
「「…///」」

こいつらこの期に及んでまだ付き合ってないとか言ってやがるんですね、やれやれ。

「それに衣梨奈と同じ『えり』ですね♪なんだか仲良くなれそぉ♪」
「ハハハハ…そうだね…。」

こんな気まずい雰囲気の中、一人はしゃぐKYな生田さん。

「年上のお友達が出来て衣梨奈嬉しいです♪ あ、そろそろ休み時間終わっちゃう!
 じゃあれいなくn、じゃなくて田中先輩えりりんさん、さようならぁ♪」
「またなぁ…」

力なく手を振るれいな君。無言で睨んじゃうえりりん。

「…そうだ、えりりんさん。」
「…え、あっ、うん?」

動揺するえりりんに駆け寄り耳元でコソコソ話し始める生田さん。

「…衣梨奈、負けませんよ。」
「えっ…!」
「…それに衣梨奈とれいな君、キスまで済ませてますから♪」
「なぁっ!!」
「どうしたと?」
「なんでもありませぇん♪今度こそさよならぁ〜れいな君お家でねぇ♪」
「あぁうん…」

大きく手を振りスカートをなびかせながら屋上の階段を駆け下りていく生田さん。

「はぁ…(ついにバレてしもたか…)…ん?絵里、大丈夫?」
「…」

お口を開けたまま放心状態で固まってます。

「えーりっ?おーい!さっき何話してたとー?」
「…ハッ!」
「おっ動いた。さっきはいきなりごめん!衣梨奈の事は言おう言おうと思っとったんやけど…」
「…れーな?」
「うん?あ、許してくれると?」
「あの子とキスってどういうことよぉおっ!!!」
「に゛ゃあああ〜っ!!!」

えりりんの筋肉質な脚でプリケツをタイキックされ宙に浮くれいな君。
実は生田さんとしたキスは、キスはキスでも間接キスだったと分かるのは
放課後えりりんのお部屋で猿轡をされ、たっぷり精を吸い取られてからでした。



新ライバル?!えりりん vs いとこのえりぽん編 おわり

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