ジュブナイルポルノ作家「わかつきひかる」さんを、「めたぼdeぽん」が個人的に応援するWikiです。「わかつきひかる」さんご本人をはじめ各出版社とは一切関係はありません。

「うぶこい〜初恋成就戦争なんだからねッ!!〜」 (ジグザグノベルズ )

著者:うぶこい応援委員会(注) 挿絵:屡那 出版社:リーフ 発行日:2006年9月5日 
(注)児玉新一郎、柴はすみ、わかつきひかる


「うぶこい」は版元倒産の影響で、新刊を手に入れるのはとても難しくなっています。どうしても手にいれたい場合、事実上、古本をさがすしかないと思います。


本の紹介(裏表紙紹介文)

青春が狂い咲く高校生活の真っ只中、五人の少女は突然現れた天使(?)から、ある少年を厄災から救って欲しいとお願いされてしまう。そして、その少年を救う方法とは「彼の初恋を手に入れてください!」なのだが・・・ −−−って、あなたたちも恋をしたことがないんですか!?」。恋愛未体験の少女たちが贈る、ドキドキ&ちょっと切ない系ウブ恋ストーリー登場!


主な登場人物

榎本成太(えのもとなりた)
主人公。諸星学園1年生。いつもつまらない災難に見舞われる不幸体質、女難の相があります。生物が好きで、学内でも有名な熱帯魚マニアで、ほとんど幽霊部員となっている生物部で、ただ一人生物の世話をしている心優しい少年。
奥手の成太がいつも女難に襲われるのは、悪霊に取り付かれているから!? 誰か一人の女性と恋におちれば、きっと悪霊も退散して女難から免れるということで、5人の天使たちが成太に恋をさせるため、5人の女の子たちをたきつけて、争奪戦を行わせようとしています。

由月妙香(ゆづきたえか)
味方の天使:天使タエクエル
成太の幼なじみで、同級生です。不在勝ちな成太の母親から、成太の世話をお願いされています。甲斐甲斐しく世話をする妙香ですが、気分はすっかり母親がわり。でも、天使タエクエルの出現で気持ちに変化が・・・
お世話をする対象から、一人の異性として成太を見るようになっていきます。
(執筆担当:児玉新一郎)

北河華鈴(きたがわかりん)
味方の天使:妖精キャリーヌ
妙香の従妹で、妙香の家に同居している諸星学園中等部2年生。成太のことをお兄ちゃんと慕っていますが、引っ込み思案で、二人きりで話もできない女の子です。妖精キャリーヌから成太のことを聞き、成太を助けるため、勇気を振り絞って、恋人になろうとします。
(執筆担当:柴はすみ)

百合園薫(ゆりぞのかおる)
味方の天使:堕天使カウォレル
IT企業の寵児と呼ばれた経営者の父と、女優の母を持つ美少女お嬢様。水泳部のエースとして活躍する一方、成績もよく才色兼備な完璧な彼女だが、たった一つの悩みが・・・ それは貧乳なこと。成太にパッドでかさ上げしているという秘密を知られたと思った彼女は、堕天使カウォレルからそそのかされ、成太を下僕にして口止めすることにしました。
「命令よっ! 私の下僕になりなさい!!」 さて、薫と成太の恋?の行方は?
(執筆担当:わかつきひかる)

直木光音(なおきみつね)
味方の天使:ミツネル
光音は、いつも図書館にいます。誰もわかってくれない、わかっても欲しくもない、世界のことを教えてくれる本たち。本さえあれば、孤独にも耐えられる、そう考えている女生徒です。そんな中、光音の前に成太が現れて、光音のことをわかってくれる男性なんじゃないかと期待してしまいます。好きになるのは怖い、でも成太が他の女の子と仲良くするのを見ると胸が痛む、ミツネルはそんな臆病な彼女に、人を好きになることで世界が変わっていくと繰り返しわからせようとします。
(執筆担当:柴はすみ)

禍野依子(まがのよりこ)
味方の天使:平和の使者ヨリエル人
天使召還機(蝶を集める装置)を発明した天才美少女科学者、諸星学園3年生。ETI(地球外知的生命体)を捕らえるETIケージを作成しています。ETIはすでに地球に来ていると確信をもって活動しています。そこに25cmほどの小さな人型の生命体が現れて、今地球ではエノクエル星人が侵略準備を始めていると、協力を求めてきました。そこで依子はそのヨリエル人を捕まえてETIケージに! 成太をまきこんだ異星人とのやりとりは、いったいどんな決着をみるのでしょうか?
(執筆担当:児玉新一郎)


感想

この本は、3人の作家がそれぞれ自分の担当のヒロインと主人公との初恋の物語をそれぞれ書いてまとめたオムニバスです。5人のヒロインたちが、恋の獲得競争をしているということと、お互いが恋のライバルだと認識した時点で、この作品は終わります。
この記事によると、その後読者投票を得て成太との恋を勝ち取るヒロインを決め、続編を出す予定だったようですね。
わかつきさんの担当した「百合園薫」ですが、わかつきさんらしいお嬢様ツンデレキャラとして、とても魅力的でした。
設定からすると、由月妙香(幼なじみ)がどうしても投票上有利なんじゃないの?と思ったのですが、どうしてどうして、わかつきさんの「百合園薫」から「命令よっ! 私に投票しなさい!!」とでも言われたら、ついふらふらと投票してしまいそうな、とてもそそるキャラとして書かれていたと思います。あと他の作者の分では、柴さんの「直木光音」が個人的にはよかったかなと思います。
複数のヒロインを登場させてハーレム状態を作って、その中のひとりを読者に選ばせる。こういったお遊び感覚の本も読む側としては面白い、版元の経営の悪化からでしょうか、その後の話がなくなってしまったのはとても残念です。

さて、この「うぶこい」ですが、「わかつきひかる」さんにとって転機になった作品ではないかと思います。

この記事を読むと、「うぶこい」発売直後のとてもうれしそうな様子がにじみ出てますよね。本当に書くのが楽しかったのだろうし、ライトノベルをまた書きたいと真に願ったのでしょう。だからこそ販促もがんばっている。

でも、ままならない現実というものが目の前にあって・・・

上記の記事は、後日の述懐となっていますが、リアルタイムの書き込みはこちら。

上に紹介した記事「夢を与える」綿矢りさの最後に「だって、おもしろいんですもん。壊れていく過程を眺めることほど、おもしろいものはないですから。」ってわかつきさんは書いています。
同じ理由で、わかつきさんのブログを読んだとき、それは本当に面白かった。ノンフィクションですからね。リアリティがあって、一気に読んでしまいました。
ひどい男だとは思いますが。

さて、ブログの読後の感想です。
  • ブログの記事の内容は、とても興味深い。
  • 読後、しみじみした感覚にもなった。
  • 「わかつきひかる」さんは、愚直にがんばっている。それがよくわかった。

ブログは「Myシリーズ」を3つ程度しか読んでいないときに読んだのですが、それから2ヶ月。
そんなこんなで気がつくと、もうほとんどの作品読み終わってしまい、こんなサイトを作っています。
わははっ(わかつきさんのまね)

最後に、私は一読者でしかなく、えらそうな物言いで申し訳なく感じますが、ちと総括もどきを。

この「うぶこい」の発売後、2006年後半から2007年初めにかけて「わかつきひかる」さんはとても苦しい日々を送った。
しかし、その苦しみが今の活躍のきっかけとなった出会いにつながった。(注)
「わかつきひかる」という作家にとって「うぶこい」は大きな転機となった作品だ。

(注)どういった出会いだったかは、1年後のこの記事に書かれていました。


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