ジュブナイルポルノ作家「わかつきひかる」さんを、「めたぼdeぽん」が個人的に応援するWikiです。「わかつきひかる」さんご本人をはじめ各出版社とは一切関係はありません。


「お姉ちゃんがいちばんでしょ!?」 (美少女文庫)

著者:わかつきひかる 挿絵:有子瑶一 出版社:フランス書院 発行日:2009年10月30日 





美少女文庫刊行点数200点突破記念 リバーシブルカバー

この作品は、ちょうど美少女文庫の刊行点数200点(200冊目)にあたります。それを記念して、リバーシブルカバーとなりました。
リバーシブルカバーは、こんな感じです。


表紙です。普通このような形で本屋にならんでいます。帯がキラキラできれいですね。


カバーをはずしてみました。カバーの表側と帯の写真です。


カバーをひっくり返すと・・・ おお!裏にもイラストが・・・ きれいなイラストです。


カバーを裏返しにして、本を包んでみました。なかなかいいですね。


裏返ししたカバーと、表面のままのカバーを並べてみました。



本の紹介(公式ページ)

美緒お姉ちゃんのこと、大好きだよ☆☆って言いなさい!  恋もエッチも、私が教えてあげる。 SM&裸エプロン、クリーム奉仕だって頑張っちゃうぞ☆☆ (でも、ホントは処女なの、やさしくしてね) 弟を想うと、Fカップの胸もカラダの奥もきゅんきゅんしちゃう、 こんな素敵なお姉ちゃんは私だけ☆☆ (美少女文庫HP

黒猫通信の紹介文
今月は豪華帯でお知らせしたとおり、美少女文庫は200点突破!!!!! 本当に皆様のおかげです! 感謝の気持ちで今月、エースわかつきひかる作品は、リバーシブルカバー仕様になりました。人気絵師・有子瑶一が描く、美緒お姉ちゃんに悩殺されてください! わかつきひかるラッシュは、まだまだつづきます! 美少女文庫もいろいろサービスを考えています。(本屋さんに手間をかけないサービスって結構むずかしいのです) (黒猫通信



内容

ヒロイン
鈴木美緒(すずきみお)
ピンと伸びた背中と親しみやすい笑顔、あか抜けた雰囲気を持っている21歳の美容師です。どんなオシャレな服装だって着こなしてしまう見事なプロポーションと、Fカップの胸乳、きびきびした物腰と、お嬢様らしいおっとりしたところがあります。でもちょっと困ったクセも。下着姿でうろうろしたり、ノーブラで歩いたりして、再婚で義弟となった雅也をからかっておもしろがっています。雅也にとって5歳年上の美緒は、まぶしいほどに刺激的な存在です。
あらすじ
雅也は男子校に通う高校二年生。父親が美容院経営の義母と再婚し、5歳年上の義姉ができました。義姉の美緒は、以前飼っていたハムスターの桃太郎に雅也が似ていると言っては、お風呂上りにバスタオルを巻いただけという刺激的な格好で雅也にちょっかいをかけてきます。雅也にはあこがれている少女(?)がいますが、だんだんと美緒のことが気になり始めました。美緒は雅也のあこがれの少女との仲をとりもとうとしますが、その少女が実は男性であることに気づきます。BLに目覚めるよりノーマルであってほしいと考えた美緒は、振袖を着て雅也を誘惑しようとします。
それから
雅也は美緒の振袖姿を見て、写真を撮ろうと言います。撮影している最中、美緒はたくましく育った雅也の姿に男性を感じ、だんだん恥ずかしくなっていきます。そして耐えられなくなった美緒は自分の部屋に戻り、心配に思った雅也は美緒を元気付けようと美緒の部屋に。そこには下着姿になった美緒がいました。雅也は美緒を勇気付けるため肩を抱き、そして二人は自然にはじめてのキスをするのでした。
エッチシーン
(美緒の部屋で)リビングで振袖姿で写真を撮った後、美緒は部屋に戻り、そのままファーストキスとフェラ

→(風呂場)美緒が入浴中にアクシデントがおこり、雅也はずぶぬれになった。
→(続き)二人で風呂に入ることになり、そのまま正上位で初体験

→(雅也の部屋)美緒が裸エプロンになって、パイズリでフィニッシュ
→(続き)騎乗位から正上位へ。最後は後背位でフィニッシュ

→(リビング)食事中から後片付けの間、美緒は裸エプロンにリモコンのクリバイブで新婚ごっこ
→(続き)おっぱいにクリームをぬって、おっぱいクリームなめ
→(続き)美緒は食卓の上に仰向けになって膝をたてる。そのまま挿入。フィニッシュ
→(続き)膣奥にいちごローターを入れ、クリバイブとで攻める
→(続き)ローターを抜いて後背位で二度目のフィニッシュ

→(家から外出)ノーパンにクリバイブをつけ、膣奥にはいちごローターをいれて、そのままラブホテルへ歩き始める
→(続き)駅前の男子トイレに入り、アナルビーズを装着
→(続き)アナルビーズをつけたまま、駅の階段を上る
→(続き)ラブホテルにはいり、アナルビーズをとる。そのままアナルセックスでフィニッシュ。
→(続き)再度、アナルビーズ装着
→(続き)手錠で手を拘束し、首輪に鎖をつけ壁にとめる。美緒はワンピースから胸を出して四つんばいに
→(続き)鏡の前で四つんばいのまま、尾っぽのようにアナルビーズを垂らして腰をふりながら待っている
→(続き)ベットへ移動し、騎乗位で二度目のフィニッシュ

→(ラブホテル)雅也は女装をしSM器具のあるラブホテルへ
→(続き)雅也は女装のまま、フェラ。フィニッシュ
→(続き)美緒に手錠をつけ、天井の鍵フックにつるす
→(続き)SMプレイ用のムチでおしりをスパンキング
→(続き)拘束を解き、後背位でフィニッシュ



感想

まず、最初に・・・
エピローグ部のハムスターの桃太郎くんのエピソードを読んで、ちょっと驚いた方いませんでした? 「よもや・・・」と僕は思ってしまって(笑) ストーリーを先に読みたいのだけど、頭の片隅に残っているというか、そんな「もやもや感」がありました。
配本日の翌日、わかつきひかるさんの公式ホームページに投稿があり、そこにハムスターのチュー太郎くんの近況が書かれていました。
下はハムスターのチュー太郎くんの写真です。チュー太郎くんは、私を見かけると寄ってきて、「なあに? ひかるちゃん、どうしたの?」と聞いてくれるんですよー。かわいい弟です。やっとまともな写真が撮れた……。もよもよしているのは新聞紙です。はじめはペットショップで買った巣材を入れていたんですが、飛び散って掃除が大変なんだもんっ。 (お花を生けました。


このサイトはファンサイトなもので、これまで作品へのダメだしはほとんどしていないのですが、これにはちょっとダメだしを・・・
チュー太郎くん、健在でなによりです。ほっとしました。そんなわけで「もやもや感」は完全になくなったのですが、これちょっと人騒がせなエピソードですよ。(笑)


さて、ハムスターの桃太郎くんの話も含めて、この作品は、わかつきひかるさんの「好きなもの」が満載です。企画段階から、記念碑的な作品として書いたのじゃないかと思います。
いろんなものてんこ盛りの、とっても幸せな作品なのですが、一方、様々なチャレンジが隠れています。そのあたりもわかつきひかるさんらしいなと思いました。

まず最初は、美緒と雅也が結ばれるまでのストーリーに、女装エピソードがある点があげられると思います。
雅也の親友が実は女装癖があって・・・ということなのですが、本当にわかつきひかるさんらしい導入です。この女装男の記述ってそんなに多くないのですが、そこそこ存在感があるのがとても不思議です。
わかつきひかるさんのブログ記事によると、確かポルノのお約束には、他の男性キャラを出してはいけないというものがあったと思います。(元記事を探したのですが、見つかりません。すみません) でもこの作品には、ちゃっかり脇役として男性キャラがでています。
2009/10/20の「ラブプラスとドリームクラブと小説の約束。」にも、ポルノには約束事がたくさんあるが「わざと約束に挑戦するようなお話を書いたりしている」と書いています。こうやって、少しずつ書くことができるものを増やしているんですよね。
女装については、後半のプレイに主人公が女装してセックスするシーンがあります。これは「My妹〜小悪魔なAカップ」についで2回目。もうすっかり定番プレイと言えるかもしれません。絵柄的にもなかなかいいのではないかなと思います。261ページの挿絵がそれです。

ストーリーは、Myシリーズとほとんど同じ特長を持っています。Myシリーズには「My妹(マイマイ)」にも指摘していますが、以下の特長があります。
  • 主たる登場人物は、ヒロインと主人公の二人のみ。
  • 二人は同居をしている。
  • 二人の血のつながりはない。(義理の関係まで、インモラルな面は極力排除)
  • 短期間で初体験→調教に至る。
  • エッチとともに恋心が深まる。(エッチ以外のイベントはほとんどない)
  • 最後までラブラブ状態が続き、ハッピーエンド。
今回は美少女文庫200冊記念ということもあって、ストーリーの冒険はしなかったんだなと思いました。いい意味でラブラブ満載のいつも通りのわかつきひかるさんの作品と言えます。
でも、エンドにはちょっとしたチャレンジがありますね。「My姫」に続いて2回目の結婚&妊娠エンドです。(注1)

ところで、この作品はジュブナイルポルノですから、作品の肝はエロシーンだと言えます。
チャレンジの二つ目は、エロシーンです。

ボクの女神は淫魔(リリス)サマ!?」を読んだ時から感じていたのですが、最近わかつきひかるさんは、SM描写を濃く書くようになってきたなと思います。
淫魔サマの場合は、立ったままの拘束プレイでしたが、今回はさらに手錠やら首輪(注2)がでてきます。さらにプチSM対応のラブホテルで壁の拘束具を使ってと、かなり本格的なSM描写になっています。大きな鏡の前で犬のように首輪に鎖をつながれている美緒さんって、相当エロいですよね。お尻からはアナルビーズが尻尾のように垂れ下がっていて、鏡にうつる自分の姿を見ながら腰を振っている・・・ 絵柄を想像するとこれはすごいなと。
残念なことは、このシーンは挿絵になっていないのですよね。後半は見せ場盛りだくさんなので、どうしても挿絵は挿入シーン中心になるのは致し方なしとしても、ちょっと残念だったりしました。
また、犬のように拘束された美緒さんを雅也がそのまま放置し言葉で苛めるシーンがあるのですが、こういったシーンもこれまでなかったように思います。(注3)
このときの美緒さんの内面、つまり恥ずかしいけど興奮している気持ちをもっと書いて欲しかったなと思いました。これまでにないシーンですしね。そういう女性側の感情描写は男性作家には苦手でしょうから、特に期待しているところです。

わかつきひかるさんの初期の作品は、最近の作品と比べ、主人公がかなり強引(レイプもどきな初体験もある)で調教色も強かったですし、ヒロインの感情、つまり怖いとか恥ずかしいとかの描写も濃かったと思います。
元に戻って欲しいとか、原点に返りつつあるということを言いたいわけでなく、最近の作品を読んでいる読者さんに、そういった作品もわかつきさんは書いていたんだということを知っていただきたくて書きました。

わかつきひかるさんの作品は、ラブラブで幸せで甘いストーリーが特長ですし、それが魅力なんだと思います。
ただこの作品には、甘いけれど真剣な二人の愛情と激しいセックスというわかつきさんの作品のよさを残しつつ、ほんの少し初期の作品のエッセンスを取り込み、さらに新しいシーンを作ろうとしている、そんなチャレンジを感じます。
今後どのように変化していくのか、楽しみにしています。


追記
上記の感想に書ききれなかったのですが、この作品の見所のひとつとして、振袖、裸エプロン、お嬢様風ワンピースという美緒の服装もあげられると思います。裸エプロンとワンピースは挿絵もあります。


(注1)
「孕ませもの」というジャンルもあるようなのですが、わかつきひかるさんの場合は、結婚して妊娠するというエンドになっています。自分のキャラには、物語が終わった後も幸せであることという願いみたいなものも感じます。
結婚&妊娠も、ポルノには書かないという約束事があったようです。「My姫」の成功(2刷になっています)で、それも大丈夫になったということでしょう。

(注2)
My妹〜小悪魔なAカップ」に首輪が出てきますので、首輪は2回目ということになります。手錠ははじめてですね。

(注3)
拘束+放置プレイ(放置プレイは拘束してないとなりたたないですよね)は、過去の作品にも数回あるのですが、以前の拘束プレイは寝た状態での拘束だった点が違います。言葉いじめははじめてだと思います。



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