ジュブナイルポルノ作家「わかつきひかる」さんを、「めたぼdeぽん」が個人的に応援するWikiです。「わかつきひかる」さんご本人をはじめ各出版社とは一切関係はありません。

「ボーイ・ミーツ・ガール まじかる♥すて〜じ」 (ハーヴェスト出版)

原作:フロントウィング 著者:わかつきひかる 挿絵:しんたろー 
出版社:ハーヴェスト出版 発行日:2006年9月1日 




本の紹介(背表紙)

この項は書籍(背表紙)からの「引用」です

女の子は、好きな男の子の前では、いつだって魔法使いになるんだよ?

ひらひらと空から舞い降りてきた女の子。唖然とする雄太の前で無邪気に笑う彼女は、従数年ぶりに再会した
幼馴染み。ところが彼女、記憶を失っている様子で・・・?
軽い気持ちで幼馴染みを下宿先に連れ帰った雄太。だが、それがすべての始まり。こうして時森町の謎多き
物語は、幕を開けるのであった。


オリジナルゲームの紹介(公式)

ストーリー

この項はボーイ・ミーツ・ガール公式ホームページからの「引用」です

幼馴染の「陽菜」といつも仲良く遊んでいた主人公、
「雄太」の二人はある日、蔵の奥から
見たことのない文字で書かれた古びた本を見つけた。
二人は「魔法の本」と名付けて宝物にし、いつも持ち歩いていた。

そんなある日、裏山で一緒に木登りをして遊んでいたら
陽菜が足を滑らせて木から落ち、怪我をしてしまった。

慌てて駆け寄ると膝から血が出て痛がっていた。
雄太が慌てていると突然「魔法の本」が輝き出し、
雄太は謎の言葉が脳裏に浮かび、つぶやいた。

すると、雄太の指先が光り、陽菜の傷がみるみる治っていった。
二人はそれが魔法だと思い、大はしゃぎ。
そして他にも魔法が使えないか試してみるが
魔法はその一度きりで不思議な事は何も起きなかった。

それから数ヶ月が過ぎ、雄太は両親から突然引越しする事を聞く。
その事を陽菜に告げようとするもなかなか言い出せなかった…。

数日後、引越しの日がやって来た。

結局「サヨナラ」の挨拶も言えずじまいの雄太。
トラックに乗り込み、走り出した瞬間、陽菜の声が聞こえた!

「まって、雄太ちゃん!」

雄太は窓を開け、追いかけて来る陽菜を見ると、
持っていた魔法の本を陽菜に向けて投げ渡した。

「必ず帰って来るよ、それまでその本を大切にしておいて!」

トラックと陽菜の距離は次第に開き、見えなくなってしまった──。

そして歳月は流れ「陽菜」の事も「魔法の本」の事も
たまにしか思い出さなくなったある日、両親が海外赴任になった事を聞く。

日本に残りたかった雄太は従姉妹の千鶴の家に厄介になることになった。
その千鶴の住む家は、主人公の生まれ育った街にある。

幼い日を過ごした懐かしの街へ戻って来た雄太の生活が始まるのだった…。


ヒロイン

この項はボーイ・ミーツ・ガール公式ホームページからの「引用」です

翼美羽(つばさみう)
162cm Eカップ A型
街外れにある塔のふもとで倒れていた少女。
自分の名前以外の記憶がないため、雄太の従姉「千鶴」の家で面倒を見て貰う事になる。
記憶はないが、雄太の事は大好きなようで、周りにも自分が雄太を好きな事をいつもアピールする。性格は明るく素直で活発。自分の気持ちに対して真っすぐ。

雲谷千鶴(くもたにちづる)
164cm Fカップ O型
時森学園に通っている雄太の従姉で3年生。
雄太と1つしか変わらないが非常に面倒見が良く、精神年齢も高いお姉ちゃん。
居候の雄太の面倒も見て、家事全般をこなす。−−が、ちょっと性格と言動が変なのがたまに傷。雄太や陽菜とは幼少の頃からの付き合いで、それぞれ弟・妹のように可愛がり、良く相談に乗っている。
放課後は家に併設された両親の経営する喫茶店を手伝っている。

相馬七海(そうまななみ)
145cm Bカップ AB型
近所に住んでる子で喫茶店で千鶴に勉強を教わっているが、ふとしたキッカケで雄太が面倒を見る事になる。
性格はマジメでおとなしく、ちょっと弱気。好きな食べ物はカニ玉。


感想

このノベルの感想はとても書きづらい・・・
読み始めた時、プロローグの美羽のいきなりの登場がなにかしっくりこなくって、ついそのままあとがきに直行してしまったのでした。
やはり、あとがきを読むとゲームのストーリーはもっと複雑なものらしく、それを知らないでちゃんとストーリーが理解しているといえるのか疑問なのですよね。そういったわけで、感想がなかなか書けなくって少し放置していました。

「うまく感想がでてこない。ストーリーの把握に齟齬が発生しているかもしれない。でも、読んで。」

という事で感想です。

(以下は重要なネタバレを含んでいます。このノベルを読んでいない人が以下を読んでしまうと、面白み半減するかもです。どうぞ各自でご判断ください。)
「まじかる♥すて〜じ」は、プロローグからいきなり登場することからもわかるように美羽がメインヒロインです。美羽がなぜ記憶を無くしているか、それが最大の謎であり、その謎を解くことがストーリーのメインルートということになります。美羽以外に登場してくる女の子もかなり謎です。味覚をなくした千鶴、記憶がリセットされる七海。ストーリーの冒頭は、こういった事実が伏せられていて、ますます謎な展開をみせていきます。

いやあ、サービスシーンは多いんですよ。でも上の事実が伏せられているから、唐突な感じが免れなくって、なんかしっくりこないのですね。サービスシーンでなくって、ちゃんと展開を書けば面白くなりそうなのですが、それだとジュブナイルポルノにならないですしね・・・
「すく〜る☆すて〜じ」の感想でも書きましたが、また違った意味でゲームノベライズは難しいなあと思います。

率直に書きます。
この「まじかる♥すて〜じ」は、エッチシーンは美羽との1回だけで、千鶴と七海とのエッチシーンはなく、その分の文章量を、塔の謎解きにあてたほうがよかった。そう思います。
千鶴と七海とのエッチシーンが終わって、いよいよ美羽と塔の謎解きをはじめたあたりから展開がスムースになって面白くなってきます。でも紙面の残りが少なくって、あっという間に終わる。不完全燃焼な気持ちがぬぐえません。

でも、登場する女の子全員とエッチするという制約があって、そうできなかったのでしょうね。
やはり、ゲームノベライズは難しいな。


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