OpenGL de プログラミング - CUDA編00
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目次

CUDA


CUDAは、GPUを使った並列プログラミングを実現する開発環境。

GPUはシンプルな演算ユニットをたくさん積んでいるので、
GPUへデータ群を渡し、各演算ユニットでその個々のデータを一斉計算する。
そしてGPUからデータをとりだす…といったことをするようなイメージ。

関連

CUDAのインストール


CUDAのインストールは次の順番で行う
  1. ドライバのインストール
  2. CUDAツールキットのインストール
  3. CUDA SDKのインストール

各種ダウンロードは などからできる。

ドライバ


GPUの最新のドライバを使う。
※CUDAのダウンロードページにあるドライバの水準までは必要ということ。

CUDAツールキット


たぶんデフォルトは
  • C:\CUDA
にインストールされるはず

CUDA SDK


これはデフォルトは
  • C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\NVIDIA Corporation\NVIDIA GPU Computing SDK
のあたりにインストールされるっぽい。

Visual Studioの設定


ここでは「Visual Studio 2008 Express Edition」での設定を書いていく。

CUDA ツールキットのファイルにパスを通す

[ツール]→[オプション]→[プロジェクトおよびソリューション]→[VC++ディレクトリ]で

右上の項目を変更して次のようにパスを通す
項目パス
実行可能ファイルC:\CUDA\bin
インクルードファイルC:\CUDA\include
ライブラリファイルC:\CUDA\lib

CUDA SDKにパスを通す

「binフォルダ」の「dllファイル」は4つに分かれている。
  • デバッグモード
  • リリースモード
  • デバッグエミュレーションモード
  • リリースエミュレーションモード

4つも同様にパスを通すのは面倒なので、
  • cudpp32d.dll、cudpp32d_emu.dll、cudpp32_emu.dll、cudpp32.dll
  • cutil32D.dll、cutil32.dll
  • C:\WINDOWS\system32
にコピーする。

他のものに関しては、
[ツール]→[オプション]→[プロジェクトおよびソリューション]→[VC++ディレクトリ]でパスを通してもよいし、
プロジェクトを作成して、プロジェクト単位でパスを通してもよい。([プロジェクト]→[プロパティ]のどこかに設定項目がある)

カスタムビルドを有効にする


CUDAは普通のビルドではなく、一定のルールに従ったビルドを行う必要がある。
VisualStudioがカスタムビルドをしてくれるように設定する。

【1】:プロジェクトを作成する。

【2】:次に[プロジェクト]→[カスタムビルド規則]を選択
そして、[既存ファイルの検索]をクリックし、
  • C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\NVIDIA Corporation\NVIDIA GPU Computing SDK\C\common\Cuda.Rules
を指定する

【3】:追加した規則ファイルにチェックを入れる

【4】:Visual Studioを再起動する
すると、[プロジェクト]→[プロパティ]を選択した時に、カスタムビルドステップの後ろにいろいろな項目が追加されている。

シンタックスハイライト


【C++関係の色付け】
[ツール]→[オプション]→[テキストエディタ]→[ファイル拡張子]の項目に「cu」という拡張子を追加すればよい。

【CUDA特有のキーワード】
  • C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\NVIDIA Corporation\NVIDIA GPU Computing SDK\C\doc\syntax_highlighting\visual_studio_8
にある「usertype.dat」を
  • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE
にコピーすればよい。

Visual Studioを再起動すれば色が付く。

インテリセンス


[alt+右]でてくるようなコード補完を行う機能を有効化するには、
レジストリを少し編集する必要がある。

まず、「スタート」→「ファイル名を指定して実行」をクリック。
そこで「regedit」と入力。

でてきた項目の中で
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\VCExpress\9.0\Languages\Language Services\C/C++
まで進む。

その中にある「NCB Default C/C++ Extensions」を選んで
「.cu」と「.cuh」を追加すればよい。
つまり
 .cpp;.cxx … … ;.cu;.cuh;
と追加。

Visual Studioを再起動すればインテリセンスが使用可能になる。

※なおExpressEditionではないVisual Studioは
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\VisualStudio\9.0\Languages\Language Services\C/C++
あたりにある(はず)