純粋経験

　純粋経験とは、主観というフィルターによって知覚される直前の
経験のことであり、現象学において、現象とは純粋経験のことを指
している場合が多いようです。

　たとえば、水道から流れる水について本質直観を経て純粋経験を自覚したとします。その自覚した瞬間に、たちまち、エポケーは解かれ主観において意味が付与されていきます。そして、それを言葉にした、あるいはしようとした瞬間に客観としての意味が付与されていきます。
　つまり、純粋経験を普段の主観的な見方、客観的な見方にしてしまうと、どうしても、主観−客観のレベルに戻ってしまうわけです。

　上記の認識を踏まえず、よく、現象学は独我論である。という批判がありますが、それは現象学的アプローチ（エポケー）が出来ない、しない、知らない人、知ろうともしない人がする先入観に満ちた批判になってしまっているわけです。

エポケー

現象学

現象学的アプローチ

本質直観

WRITER：呟き尾形
（注：呟き尾形の解釈です）