本質直観

 本質直観とは対象となる事象を、主観を伴わなずに純粋経験しているものを、知覚(直観)することを指します。
 現象学では、本質直観をエポケーによって見出されるものとされています。

 これは「現象学入門」という竹田青嗣氏著作の本にあった例ですが、日常生活は、探索ロボットで未知の惑星を探索しているようなものだ。
 と表現されています。

 これは、直接、未知の惑星に下りることはできず、コクピットから探索ロボットの映し出す情報(画像やら音やら)を認識しているにすぎず、この例において、純粋な情報(画像や音やら)を知覚することを本質直観だということです。
 その情報が何か、どんな意味があるのか、と判断してしまうと、主観によって情報が加工されるので、純粋経験ではなくなりますし、本質直観とはいいません。

 ですから、本質直観とは、その普遍的な意味を感知すると言うことではありません。

エポケー

WRITER:呟き尾形
(注:呟き尾形の解釈です)
2005年10月31日(月) 19:46:45 Modified by choro0629




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