瑞穂市の市政について学び、街づくりに活かす

テーマ:瑞穂市の教育について  出前講座

◇日時 :平成22年 7月18日(日)13:30〜15:30
◇場所 :瑞穂市民センター 第2会議室
◇出席者
・瑞穂市教育委員会 横山教育長 伊藤生涯教育課長、西部学校教育課長
・まちづくりの会メンバー他 25名

■内容

1.会代表のあいさつ

2.横山教育長のお話

・瑞穂市は、他市町から入ってみえる人が多く、本籍地は北海道から沖縄まで多岐に渡っている。
・瑞穂市に生まれて育って瑞穂市にまた一生を、そういう思える街なのか という大きな問題。
 ・図書館の館長に県内にある市とゆかりのある資料を調査するようお願いしている。
 ・図書館は市にゆかりのある資料を収集するような歴史資料館的なそういう色合いを濃くしていきたい。
 ・夏休みに図書館で講座を開く予定。
 ・小学校4年生が地域学習できるよう、バスで市内の史跡を回れるよう予算をつけた。
・教育委員会で今大事にしてる2つ目は特別支援教育。
 ・障害をもつ子が大変増えてきている。そのケアを大事にしたい。
 ・それぞれの症状によって対応が違う。

3.生涯教育課長のお話

・配布されたパンフレット『瑞穂市の教育の方針と重点』で説明。
(『瑞穂市教育の全体構想』、『社会教育の方針と重点』)
・人づくり、まちづくり 2つの視点から、方針と重点を上げている。
・「人づくり」としては自己理解・自己実現につとめ、社会に貢献できる市民の育成。
・「まちづくり」は互いに尊重しあい ともに豊かな生活ができる生き生きとした地域を社会教育を通して大切にしたい。
・自分が願いを持って努力したことが人や社会に認められたとき はじめて人は「自己有用感」を抱く。
・自己有用感を子どもも大人も高齢者の方も持っていただけきたい。
・生涯学習課はどちらかといえばコーディネータの役割だと考えている。

4.学校教育課長のお話

・方針を具現化するための取組みを説明いただいた。
・子どもが行きたいと思うような魅力ある学校づくりが必要。
・そのために年90万円、学校の立案に対して補助。
・各学校には必ず地域に開かれた学校づくりをお願いしている。
・旧給食センターを利用した支援センターは不登校児の教室、教員の研修場所などとして活用できている。
・とりわけ優れた先生を指導員として選び、いい授業を手本に教員資質の向上を行なっている。
・年に2回は学校訪問させていただいて、教員全員の授業をみせてもらい、指導を行なっている。
・幼稚園3才児保育が始まる。
・小1プロブレムについても、対応を始めている

5.質疑

Q:学校選択性の現状と今後の取り組みは。穂積中学校と巣南中学校は自転車通学が認められているが、穂積北中学校は認められていない。PTAや教育委員会はどう考えているのか。
A:学校選択性は就学区域の弾力化のためであるが、地域での交流が希薄になる恐れがある。しかしスポーツ等、特別な授業を受けたいといった個人の選択肢は増える。また文科省も通学時間短縮を考慮し「学校選択性」を認めている。
自転車通学について、北中は通学エリアが比較的に狭いので全員徒歩通学とした。
Q:北中においても徒歩通学では遠いエリアもある。北中だけ何故自転車通学が認められないのか。地区での要望の声にどう応えるのか。
A:教育委員会でなく学校で決める事柄であり、PTAなどを通して協議してほしい。
Q:学校選択で他工区から北中を選択した場合、北中のエリアまでは自転車通学をし、エリア内は徒歩でと言われたが、これを容認するとズルが行われるのではないか。
A:通学方法を確認の上許可を出す。
その他、防災無線の利用の関しての質問あり。(その使用に関しては有効との意見と、騒音との意見があり調整は困難である)
Q:家庭状況を揶揄するイジメ、校内暴力など学校教育の問題は多いが、ゆとり教育に問題はなかったか、フィンランド教育との差はどこにあるのか。
A:フィンランドの先生は授業を教えるだけで、他のゆとりの時間はボランティアがサポートしている。日本は登校から下校、部活まで先生がやっており日本とは教育システムが違う。
Q:フィンランド教育で参考になる点はないのか。詰め込み教育でなく、一人ひとりが自分で考える力を養う教育が必要では。
A:国として考える問題ではあるが、現在 詰め込み教育(小中)は行っていない。来年度より教科書の内容が変わり工夫がされている。
Q:教師のストレス対策は。
A:個人情報の保護から資料を持ち出せないため、教師の学校内拘束時間が長くなっている。最終下校者の記録をチェックし、教師の勤務状況を把握し適切な対処を行っている。
Q:教師の英語研修は行われているか。
A:個人の資質もあるが、夏休みを利用しての研修は行われている。
Q:資料に「ライフサイクルに応じた生涯学習機会の充実」とあるが、ガラス工房は働く者にとって参加しにくい日程となった。これをどのように考えるのか。
A:市民の意見、ニーズとしてきかせていただきます。
Q:登下校時において、児童の具合が悪くなった時の対処はどのようにしたらよいのか。
A:事故などにより好意がアダとなる恐れがあるため、先生には車に乗せないよう指導している。症状が悪い場合は救急車となるが、症状に応じ、声をかけるなどして看護をしてもらいたい。
Q:行政で対応処置を考えるべきではないか。
A:緊急度にもよるが、搬送が必要な場合はタクシーを利用してほしい。学校にはタクシーチケットも用意してある。
Q:障がいを持つ児童に対する先生の協力体制は良好であるが、中学進級で環境が変わった場合も十分対応は行われるのか。
自立心を養う教育も必要であり、問題が生じた時、全て行政に頼るのは間違いではないか。「不屈の心を育てる」という言葉の意味は。管理し過ぎることによる障害はないか。
A:「不屈の心」とは「あきらめない心」と解釈して欲しい。「管理をし過ぎる」ことに関しては、安全上の問題もあり、ある程度ご理解いただきたい。環境の変化に対する対処は、小から中学へと情報を伝達し、共通理解を深めながら対処していきたい。問題があれば遠慮なく校長に相談してほしい。
Q:穂積中学校のグランド拡張などの話は、整備される前に情報公開をしてほしい。通学路の点検等をボランティアで行っているが、学校やPTAの協力を得ることができないためか、行政への要望書が通りにくいように思われる。穂積小工区の通学路のナトリウム灯が撤去されてしまったが、これは防犯上、問題があるように思われる。どこにお願いしたら対処できるのか。
A:ナトリウム灯の問題は、農作物への影響も配慮した上、自治会長らと話し合いを。グランドについては財政的な問題もあり、現在、計画できる状況になっていない。
Q:市のプールがなくなる時、新しいプールができるという話を聞いていたが、新しいプールというのは民間の有料施設であった。もしプールができないのであれば、他の一部の自治体のように半額補助などの施策ができないのか。この件は以前要望したが、予算の都合でできないとの回答であった。現在の考えをお聞かせ願いたい。 / パソコン講習は、市民の手伝いが可能と思われるが、市は業者にまる投げ状態にある。市の情報化に関する考えは。
A:プールについては情報を持っていないので調べてみる。
パソコンは機種変更が早く、対応が難しいという面はあるが、講習に関しては、登録制などとして市民の力を活用することを考えたい。
(要望)業者へのまる投げは止め、市民活用の場を増やしてもらいたい。
(関連質問)
Q:図書館に無線LANのスポットをつくってほしい。また人材バンクは小中学生向けの瑞穂総合クラブだけでなく、一般市民向け講座にも活用してほしい。 生涯教育といいながら30〜60代の教育が手薄ではないか。生涯教育のカテゴリを趣味的な内容だけでなく、外国語、金融教育など広げてほしい。
A:ご意見としてうけたまわる。
Q:PISA(OECD生徒の学習到達度調査)によると、日本の学力はかなり低下しており個人的に危機感を持っているが、これをどう捉えているか。また日本の教育の何が問題と思われるかお聴きしたい。
A:学力については、決められた時間内で授業を進める必要はあるが、個人個人の学習過程をおろそかにせず、各学校ごとに学力を付けることに取り組む。瑞穂市の教育の問題としては、高校がないことが一つにあげられる。地域への愛着をいかに育てるかが大きな課題である。(文科省に頼らず、瑞穂市独自の施策をうっていただきたい。)
Q:ここで生まれ、ここで生涯を過ごす人だけを対象とした教育でなく、たとえ僅かな時間を瑞穂市で過ごす子ども達にとっても、何か心に残る「まち」となるような教育をしてほしい。

6.要望

・図書館の閉館時間を1時間延長してほしい。
・図書館の貸出し予約をパソコンでできるようにしてほしい。
・市民センターにページセッター(事務機器)を導入してほしい。
・図書館の休館日を県図書館とずらしてほしい。


■感想(学習会後に回収したアンケートより)

・子どもの教育よりも親の教育を考えて下さい。 子どももすばらしいと思う。
・初めて参加させて頂きました。一般市民でありながら行政の方からの返答が頂ける、素晴らしいこの機会を上手く使っていけば、徐々に瑞穂市も良くなるだろうと思いました。只、途中私語が多い方に対して、進行の方の配慮が若干欠けていたかな!?
・「ふるさと教育」、「緊急時のタクシー利用」が印象に残った言葉でした。
・市の方の話をもう少し聞きたかった。(時間配分) 司会の方の采配が良かった。
・横山教育長の話の中で、図書館に瑞穂市の過去の歴史がどの様にして現在迄来ているのかとの話が有りました。私たちも郷土の歴史は良く知りませんので是非実現してほしい。良く勉強し、自分の孫たちに雑談の話しの中で、時にふれ話しがしたいと思っています。
・学校教育と生涯学習と別々にやってほしかった。意見が深まらない。

■今後の学習会のテーマの希望(学習会後に回収したアンケートより)

・5年後の瑞穂市「総合計画」等。 10年後の瑞穂市「総合計画」等。

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