カテゴリー
最近更新したページ
メニューバーA
ここは自由に編集できるエリアです。
メニューバーB
ここは自由に編集できるエリアです。

ディクテーション【dictation】

「書き取り」のこと。耳で聞いた英文を書き取る練習。音で聞いた英語を完全に字で再現しなくてはならないので、リスニング学習としては負荷が大きい。

初級から初中級の方は、サバイバル・イングリッシュになっていることが多い。サバイバル・イングリッシュというのは、どうにか聞き取れた単語から適当に内容を類推する状態。つまり、海外で目的地にたどり着かなくてはならないときに、初心者がなんとかコミュニケーションをとろうとして行うような英語のこと。ディクテーションは、この段階から抜け出すきっかけになる有効なトレーニングだと考えられる。

  • 一般的な手順
1.CDで一文だけを聞いて止める。((注)文章ではなく、その中の一文だけ。複数文を聞いて要約を書くのは上級向きの別のトレーニング)
2.聞き取れた部分だけでも書き出す。単語綴りの間違いは最後に訂正すればよい。筆記した文章が、主述の関係、時制、冠詞を含めて文章として成り立っているかに注目する。
3.しっかり書き取れるまで50回でも100回でも一文だけをCDで聞くことになる。ただし、書き取りを始めるのはその文を最後まで聞き取ってからにする。CDを途中で止めて書き取ってはいけない。
4.最後にテキストを見て確認する。間違えた部分については、なぜ自分は正しく書き取れなかったかを何度も検討する。


  • 注意点

(実力より高いレベルの教材は避ける)
知らない単語がたくさん出てくる文や、自分の実力を越えた構文が使われるような文のディクテーションはもちろん無理。自分の実力より簡単な教材で学習しよう。また、英語力にもよるが、最初のうちは短い文章のディクテーションからはじめよう。

(量より質)
ディクテーションの目的から考えてみても、多くの量を適当にやったのでは意味がない。少ない量でいいからしっかり行う。実力にもよるが、初級レベルだと2つ程度の文を1時間かけてやることも多い。

(時間を制限)
ディクテーションは時間をとるので、常にこればかりやるのは逆に非効率。ある一時期に集中的にやってみるか、もし定期的にやるなら時間を制限する。


  • ディクテーション学習のポイント

ディクテーションには3つのねらいがある。
1.英語を音から理解する。
2.英語を単語ではなく文として理解する。
3.英語を記憶する。

(1の段階):テキストを見て字で学習してばかりいると、ごく簡単な単語でも音を聞いてわからないことがある。音で単語を理解する練習になる。また、前置詞や冠詞など弱く発音される部分、音の欠落や連結などにも注意が向くようになり、聞き取り能力があがる。

(2の段階):主語、述語といった文法構造を聞き取る練習になる。単なる単語の羅列ではなく、構造をもった一つの文として聞き取ることができるようになる。また、時制といったような見落としがちな点にも注意が向くようになり、確実にその英語の内容を聞き取る癖がつく。

(3の段階):中級程度のレベルだと、英語は聞き取れてもその直後にすぐ忘れてしまうケースが多い。文章をしっかりイメージに結びつけて記憶しておく練習になる。一文をきいたあと、音の記憶を頼りにすぐに書き取りをはじめないで、まず内容についてイメージしてから書き取りをするように心がけたい。

この英語教材がすごい
2007年02月06日(火) 23:43:27 Modified by mizunobara




スマートフォン版で見る