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スターン・レビュー【Stern Review】

首相と財務大臣に報告されるこのレビューは、世界銀行の元チーフ・エコノミストで、現在は英国政府気候変動・開発における経済担当政府特別顧問であるニコラス・スターン博士が、昨年財務大臣から委託されてまとめたものです。

気候変動によってすべての国々が影響を受けますが、真っ先に最大の影響を受けるのは最貧国であるとレビューは述べています。勢力の衰えない気候変動は、産業革命以前の水準から5℃以上も平均気温を上昇させる危険があります。こうした変化は地球の自然地理だけでなく、人文地理も変えることになります。

重要なポイント

勢力の変わらない気候変動の危険は、毎年少なくともGDPの5%に相当します。
気候変動の最悪の影響を防ぐために、温室効果ガスの排出を削減する行動にかかるコストは、毎年世界のGDPの約1%に抑えられます。
世界が求められるスケールで行動を起こせば、低炭素技術の市場規模は2050年までに5000億ドル、またはそれ以上に達するでしょう。
大気中の温室効果ガスのレベルは450〜550ppm CO2eの範囲内に抑えられるべきです。
この報告は排出量取引、技術協力、森林伐採削減行動、適応などに関する国内・国際政策について勧告も行なっています。

報告の全文は、スターン・レビューのウェブサイトで見ることができます。

参考資料

大気中における温室効果ガスの産業革命以前の水準は280ppm CO2eでした。現在の濃度は430ppm CO2eです。
レビューは気候変動の影響や、緩和のコストと利点に関する様々な経済モデルの根拠を調査しました。モデルの一つであるPAGE2002は新しい科学的証拠や幅広い影響を検討した結果を説明するために使われました。このモデルが使用されたのは、リスクや不確定さの正確な統計処理を可能にするからです。


BRITISH EMBASSY
2006年12月07日(木) 15:15:48 Modified by mizunobara




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