GTD(仕事術:書籍・PDAなど)のメモ

かつての巨大コングロマリット米ITTの社長兼CEO(最高経営責任者)として58四半期連続増益を遂げたハロルド・ジェニーン氏の経営論。(Amazon解説)
この本は、理論書というよりはジェニーン氏の経営の中(苦労しながら転職してITT社長の地位についた)で培われた実践の書で、随所になるほどと感じさせる言葉がちりばめられている。2冊目の本は、本書についての柳井会長の解説の本だ。彼が何を読んだかがよくわかる。
是非、手にとってじっくり読むことをおすすめする。





セオリーG(ジェニーン)

 セオリーX、Y、Z、日本式経営・・どんな理論も複雑な問題を一挙に解決してくれるということはあり得ない。成功を目指して経営するこつは、かまどで料理するように、一番大事なのは眼を離さないこと。
  • 例1)PPMで負け犬のゾーンは時期を見計らってやっかい払いするよりしかたないと言われるが、そんな方式は会社全体がひとつのチームとなった経営への信頼を台無しにする。その事業部は、なぜ犬なのかを突き止め、犬は犬でも優秀なグレーハウンドに仕立てるためにできる限りのことをするのが経営の責任だ。
  • 例2)人材を頭脳と勇気のマトリックスで分類して配置すべきだという理論があるが、実際のビジネスの世界では、みなさまざまな長所と欠点を併せ持った、成熟した、複雑な人びとであり、簡便な分類に当てはめるなど不可能だ。その人物に仕事をさせ、観察し、判断、行動その他を勘案したあとでも確信を持てるものではない。

経営の秘訣

三行の経営論・・・本を読む時は、初めから終わりへと読む。/ビジネスの経営はそれとは逆だ。/終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ。
結局、経営者は業績というただひとつの基準によって評価される。ボトムラインを1株あたり利益、年10%の増加と定めた。
  • 管理者として、ベル&ハウエル社に傭われた時は、月曜出社の前に、土日の2日間、弁当をもって会社に行き、8時から24時まで、担当する私語tの書類に残らず目を通した。月曜には完全に準備ができていた。会社のさまざまな問題を前任者より良く知っていた。
  • 最初の1週間は、部門別の会計報告に目を通し、部門の状況を把握した。最初の6ヶ月間は各現場を訪問した。

経験と金銭的報酬

ビジネスの世界では金銭と経験で報酬を支払われる。金銭は後回しにして、まず経験を取れ。
  • 自分が属する場所で上位20%のグループに入ることが必要だ。

2つの組織

公式の組織と、その会社に所属する人の、日常の、血の通った関係と。
  • マネジメントの顔突き合わせての会議での報告書の記載事項
    • 提案要領
    • 問題の摘要
    • 提案の論拠となる思考過程の明快な説明と、判断を助ける数字
    • 起案者の個人的意見と確信の度合いと疑問点をのべた短いステートメント

経営者の条件

経営者(マネジャーのチーム)は経営をしなくてはならぬ
マネジャーが経営するとは、いったん事業計画と予算を決めたら、売上げやら市場占拠率やら、その他何であれ、それを達成すると誓ったことをなし遂げなくてはならぬことを意味する。その結果を達成することができなければ、その人は経営者ではない。
重要なのは徹夜することではなく結果である。

良い経営とは、問題が起こった時にそれを解決するだけではない。回避手段と、回避できなかったときには処理する方策を包含していなくてはならない。
事実について報告が多ければ真の状況が見えてくる。状況をはっきり見きわめれば、はっきりした経営ができるものだ。

リーダーシップ

経営は測定できるが、リーダーシップは主観的なものだ。学ぶことはできる。
ごまかしのない模範を示すために、長時間精出して働いた。いうまでもなくリーダーシップとは、共同の目的を遂げるために他の人びとをチームとして結束させ、自分のリードにしたがうように仕向ける能力である。
  • 会社のゴールを定める。
  • 開放的で自由で率直なコミュニケーションを定着させる。
  • 社内政略を許さない。
  • リーダーとして、人を解雇するにあたって、そうした状況が、どこまで自分のせいか誠実に反省し、ボートを漕がない人間を紳士的に解雇する。
  • 会社を統率する人間は、その会社の人びとが本当は彼のために働いているのではなく、彼(マネジャー)と一緒に自分自身のために働いているのだということを認識すべき。

エグゼクティブの机

机の上になにもでていない、きれいな机の主は、ビジネスの現実から隔離されて、それを多のだれかにかわって運営してもらっているのだ。
当然なすべき程度と水準の仕事をしながら、同時に机の上をきれいにしておくなど、実際からいって不可能である。
ジェニーンは15〜20のアタッシュケースの中に書類をしまい、必要なものを持って出た。用が済んだら秘書に渡し90日後に捨ててしまう。

最悪の病 エゴチスム

現役のビジネスエグゼクティブを侵す最悪の病は、アルコール依存症ではなくてエゴチスムである。
エゴチズムは周囲の現実をその本人に見えなくさせる。良いエグゼクティブは自分の行動に個人的偏見や虚栄がすこしでもざらないように注意を払う。

数字が意味するもの

プロフェッショナルマネジャーの数字の理解力は、コントロールの尺度。数字の苦行は自由への道のり。数字をマスターすれば、現に起こっている物事がひとりでに見えてくる。ITTの成長を可能にしたのは、数字の意味を考えるわれわれの能力だった。

買収と成長

消費者が必然的に買い、将来も買い続ける製品またはサービスを提供しているか、収益は安定しているか。将来の可能性は。そして最後に、ITTは経営技術と資金力でその会社に相当ななにかをプラスすることができるか。が買収の条件。

企業家精神

企業家精神は大きな公開会社の哲学とは反するものだ。企業家とは革新的な、独立独歩の、そして大きな報酬の可能性のために常識的な限界以上のリスクを進んで冒す人びとである。安定した大会社は比較的小さな結果のための、漸進的な、比較的小さなリスクを冒すことしか許されない。
アメリカの事業環境に起こりつつある重要なことのひとつは、大企業の機構そのものを破壊することなしに、真の企業家精神をその機構の活力源として利用するという、二律背反的な命題への理解の高まりである。その結果として、士気と動機づけへの関心が強まっているのが目につく。経営層の意識強化の新しい努力もおこなわれている。新製品に進んで何を向けようとする態度も認められる。そうした努力はすべて企業家的と見なされている。しかし、それはその言葉の延長解釈である。そこにはリスクも報酬もないか、あるいは薄められた、一時的なかたちでしか存在しない。

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