抗え、最後まで。
DRAG-ON DRAGOON(ドラッグオンドラグーン)は、スクウェア・エニックスから
PS2用ソフトとして発売されたアクションRPG。
人間とモンスターが互いの命を共有する運命共同体となって強大な力を得ることを
"契約"の儀式と呼び、契約を執り行った"契約者"を中心に物語は進む。
主人公は帝国軍のドラゴンによって両親を殺された亡国の王子、カイム。
連合国軍の兵士として戦線に参加していた彼は、とある戦場で瀕死の竜と出会う。
両親の仇を目の前にして抜刀するカイムであったが、ドラゴンの力を手に入れるために
契約者となることを選び、ドラゴンもまた、カイムの暗い復讐心に興味を抱いて契約を許す。
こうして人間を超越した力を得たカイムは帝国軍と激しい戦いを繰り広げてゆく…
ストーリーが進行するにつれてカイムとドラゴンの間には愛情が芽生え、
悪化する戦況にも関わらず、互いに励ましあいながら帝国軍と戦い続ける。
用意された5つのエンディングのうちプレイヤーが最初に見ることになるAエンディングでは、
世界を守る"最終封印"が破壊されてしまい、それを守るためにドラゴン自らが
最終封印となることを申し出る。涙を流して抱きつくカイムに、
ドラゴンは
アンヘルと名乗り、封印の世界に消えていった。
パッケージで「挑戦的で意欲的なシナリオ」と称するだけのことはあり、
ストーリー展開はありえないの連続である。直接的な表現こそないものの、
同性愛、カニバリズム、近親相姦といった従来のゲームでタブーとされてきた要素が
多数登場する。主人公カイムと
アンヘルの関係もまた、
恋愛関係(公式設定資料集)とされている。
ゲームシステムは「敵兵が棒立ち」「爽快感皆無」と酷評されることも多く、
これらを改善した DRAG ON DRAGOON2 封印の紅,背徳の黒 が続編として発売された。