国際紛争　第四章

　タイトル　：集団安全保障の挫折と第二次世界大戦
概要発表者：
　発表日　：2007年

質疑

Ｑ．質問
Ａ．回答（回答者）

学習上の論点

１．

２．

３．

４．

５.

６．

要約

１．ウィルソン大統領（リベラル）→バランスオブパワーの政治は民主主義的原則と民族自決を侵害
　　　　　　　　　　　　　　　　　（民主化や平和が優先しない）
　　　　　　　　　　　　　　　　　「国内政治に似たものを世界でも」＝国際安保、国際連盟

　　バランスオブパワーは国家間のシステムを維持する方途→民衆は耐えられない

　　新システム（集団安保）の構築
　　　①侵略は不法であり無法な攻撃戦争である
　　　②侵略の試みは非侵略国家による連合が結成され抑止される
　　　③侵略が起きた場合侵略国を罰する
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝攻撃的政策
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　連合をあらかじめ決められない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グローバルで普遍的な構想

　　国際連盟規約
　　　一・加盟国を侵略から守る
　　　一．戦争はすべての加盟国の関心ごとである
　　　一．戦争は調停にかける。戦争に訴えない
　　　一．国際連盟を無視した戦争は宣戦布告とみなす
　　　＝加盟国すべてに拒否権→ただの躾である？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アメリカが不参加（平常への復帰を望んだ）

　　集団安全保障＝主権（領内での法的至高性。絶対かつ不可侵）と国際法
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→遵守を義務ではなく自発的なものに

　　フランス「ドイツの台頭を防ぎたい。イギリスと同盟を」→イギリス「その必要はない」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロッジ「ドイツを世界に戻すべき」
　　→フランス近隣の小協商と同盟（弱体な同盟）

　　ドイツの賠償金がジュネーブ議定書により軽くなる
　　国際連盟はいくつかの小さな紛争解決、軍縮に役割を果たす

　　日本は帝国主義　満州は中国からの独立状態＝日本との摩擦
　　リットン報告書により日本は国際連盟から脱退→国際連盟は意味がなかった？

　　イタリアはエチオピアに侵攻→制裁
　　　　　　　　　　　　　　　　・イタリアは鉄、石炭、石油を購入できた
　　　　　　　　　　　　　　　　・外交は断絶されずスエズ運河も閉鎖されなかった

　　＝楽観主義が支配
　　　ドイツに対抗したヨーロッパの安全保障
　　　集団安保の世界初の試みは失敗に終わる

２．ＷＷⅡ後＝核時代の到来　国連は日本、ドイツを占領し社会改革を行う　世界の二極化　ヨーロッパの終焉

　　ヒトラーの戦争？
　　　ホスバッハ覚書『拡張的な戦略』①ベルサイユ体制の打破
　　　　　　　　　　　　　　　　　　②近隣国へのヒトラーの拡張
　　　　　　　　　　　　　　　　　　③ヨーロッパ大陸での軍支配
　　　　　　　　　　　　　　　　　　④全面戦争へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※ヒトラーは電撃戦を望んでいた？
　　　②③はイデオロギー　④は個性（野心の増大。人種差別的イデオロギー）

　　　構造レベル＝ドイツ問題の未解決
　　　プロセスレベル＝国際システムが中庸
　　　国内レベル＝西洋の民主国は階級間の亀裂とイデオロギー論争で引き裂かれる
　　　　　　　　　経済崩壊　アメリカの孤立主義

　　　深層原因：ＷＷⅠが未処理
　　　中間原因：社会的、イデオロギー的混乱
　　　直接原因：ヒトラーの支配戦略

　　ＷＷⅡは時の経過につれ勃発の可能性は高かった→ドイツ問題の失敗から

　　太平洋戦争＝日本の軍事主義の拡張→北進（ロシア）　南進（インド諸島）　東進（アメリカ）

　　　個人レベル：日本軍部（東条英機ら）　ヒトラー　ルーズベルト
　　　システムレベル：ベルサイユ条約
　　　国内レベル：日本の軍国主義　日米の経済崩壊

　　　ＷＷⅠ＝偶発的（敵意の連鎖）　　　ＷＷⅡ＝計画的

　　教訓＝バランスオブパワー上の変化を許す政策
　　　　　歴史上の事実に照らして正しいか否か、事態が時代に合っているかを問う

　

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カテゴリ：学問・文系 > 社会学

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2007年06月09日(土) 10:13:15 Modified by momonosato

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