国際紛争　第二章

　タイトル　：20世紀における大紛争の起源
概要発表者：
　発表日　：2007年

質疑

Ｑ．質問
Ａ．回答（回答者）

学習上の論点

１．何がウィーン会議の主要な目標だったのか？
　　会議は戦前のヨーロッパの秩序を回復したのか、それとも新たな秩序を構築したのか？

２．1815-1848年にかけてのヨーロッパ・システムの特徴は何か？
　　それは18世紀のバランス・オブ・パワーや19世紀後半の国際システムとは異なるのか？
　　どのような要因が変化をもたらしたのか？

３．ヨーロッパ・システムの中でのドイツの台頭はどのような効果をもたらしたのか？
　　ヨーロッパでのビスマルクの戦略とは何か？彼はバランスを維持しようとしたのか、覆そうとしたのか？

４．リベラルたちは、なぜ民主主義が戦争を防げると考えるのか？そうした見方の限界とは何か？

５.ウォルツの３つのイメージとは何か？それらはどのように連関しうるのか？

６．国際システムの構造とプロセスは、何が異なるのか？
　　プロセスがどのように変化するかを理解する上で、コンストラクティヴィスムは有益か？

７．反実仮想の歴史とは何か？それをどのように用いるのか？

要約

１．国内システム→大統領　議会　国会→主体が意図しない効果を出す
　　国際システム→国家間の関係パターン→国家の行動を予測

　　戦争の因果　①個人　人間性は過剰予測であり戦争は人間の不完全性の結果である
　　　　　　　　②国家　内から外に向かうモノであるため検討すべき
　　　　　　　　③国際システム　国家とは対称的に外から内に向かうモノ

　　ネオ・リアリスト＝極端な簡潔性、構造のみを重視
　　リベラル＝ウォルツの概念を批判（戦争の因果関係）
　　システム＝パワーの分布
　　プロセス＝要素間の相互作用パターン

　　１極構造＝大国のみ　独立で解体する
　　２極構造＝２つの大国　同盟強固（ぺロポネス）
　　多極構造＝３つかそれ以上　同盟の組み換え、バランスオブパワーが発揮

　　国際システムのプロセス　①システム構造　②構造の取り巻き　③国家が革命派か穏健派か

　　穏健の目標・手段＝「拡張」を目指す（ベルリンに住み、ドイツ語を話す）
　　　　　　　　　　　プロイセンのフリードリヒ大王とオーストリアのマリア・テレジア
　　革命の目標・手段＝「全ての君主はギロチンへ」（フランス革命）
　　　　　　　　　　　権力は人民に由来する、国家総動員

　　ナポレオンはフランスの覇権に失敗→ウィーン会議で多極的維持の回復を目指す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　→ドイツの統一から２極化（ドイツvsフランス、ロシア）
　　ビスマルクはウィーンで旧秩序の回復→ナショナリズム　＋　民主主義＝革命で爆発
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→産業技術の軍事目的への適用（鉄道など）

　　ドイツの統一でバランスオブパワーが保たれた（過去と未来は同じ？）
　　　①構造上アメリカがヨーロッパに関与
　　　②ＥＵの発足（重要）
　　　③国内は戦争モードから福祉国家へ

　　マルクス主義＝国内事情が似た国家は同じように行動
　　　　　　　　　資本主義が戦争？＝歴史上そのような事例はない
　　　　　　　　　戦争から世界を遠ざける＝戦争への関与に体制は関係ない

　　リベラリズム
　　　経済＝貿易により地位を高める
　　　　　　戦争の重要性が低くなる（他国が安全保障を支えるため）
　　　社会＝交流による相互理解、戦争はなくなる
　　　政治＝情報を共有する制度
　　　　　　・継続性の感覚　・互恵の機会　・情報の流通　・紛争解決の手段

　　　→民主主義が外交関係でより平和なのは明白である
　　　→自由民主主義が戦争しないなんてことは神話である
　　　→貿易立国が戦争しないことはありえない（正当性の問題）

　　国家はバランスオブパワーである→国益（内社会と文化のタイプ）→外交への機会は限定的

　　国益や戦略は変化する
　　　「革命」は侵略するし、される（官僚制）
　　　内政治は大切である（しかし時、場所、方法による）

２.国政は対照実験できない（「もし～」の知的実験、反実仮想）

　・信憑性　無理のない選択肢＝共立性
　・時間の近接性　因果や複数の原因
　・理論との関連　全ての事例で知識を使い検討する
　・事実　正確な事実と注意深い歴史
　　

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カテゴリ：学問・文系 > 社会学

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2007年05月28日(月) 12:25:12 Modified by momonosato

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