【シモン・ペレス】



イスラエルの副首相。2度首相にも就任する(1984~1986、1995~1996)。93年のオスロ合意にも外相として貢献し、ノーベル平和賞も受賞している。ペレスは現在83歳。政界一のベテランだ。


ペレスは、政治家としてはベテランで腕も確かなのだが、彼の事を語る上で避けられないのが、彼の持つ異名「LOSER」だ。なぜなら、とにかく選挙に勝てない。党内での地位は揺ぎ無いのに、総選挙になると負ける。労働党が初めて政権を失ったのも、この人が党首の時。

―――

シモン・ペレスは、1923年8月、ポーランドのヴィシェニェフ(現ベラルーシ領)で生まれる。1934年に家族とともにイスラエルに移住。

イスラエル建国(1948)以前から、政治に関わっているが、国会には1959年に労働党党員として入会、国防副大臣に就任。その後は、占領地経済的開発大臣(1969)、移民大臣(1969年11月)、交通・通信大臣(1970)、政府のスポークスマン(1974)にも就任。


ゴルダ・メイール首相の辞任後、初めて党内選挙に出馬するが、イツハク・ラビンに敗北。ラビン内閣では、国防大臣に就任。ヨム・キプール戦争後(1973)の国防軍の再建、「アンテベ作戦」などに携わる。

第一次ラビン内閣では、ペレスとラビンは占領地のあり方について意見が一致せず、2人の関係は緊迫していた。1979年に出版された本の中で、ラビンはペレスのことを「裏工作員」と呼んだ。


1977年、米国大使時代の妻の銀行口座が問題になり、ラビンは党首を辞任。これにより、ペレスは満場一致で党首になり、選挙に出馬する。しかし、選挙ではベギン率いるリクード党に敗北。労働党が政権を譲るのはこのときが初めて。

野党党首としてペレスは、ベギン内閣のイラク原子炉爆破などを批判したが、キャンプ・デービッド合意とエジプトとの平和条約調印は支持した。

1981年に行われた選挙では、ペレスは党内選挙でラビン相手に圧勝。同年の選挙は、アシュケナズィーム(ヨーロッパ系ユダヤ人)とミズラヒーム(主に北アフリカや中東出身)の社会的格差が焦点となった。

この選挙ではミズラヒームの支持を得たリクード党が勝利。ペレスはまたもベギンに敗北した。


1984年の選挙は右と左の引き分けとなった(やはり、勝ったわけではない)。これにより、連立政権が発足し、首相の座は、シャミール・リクード党首とペレスの、2年ずつのローテーションとなる(1984~1986はペレス、1986~1988はシャミール)。

首相としてペレスは、レバノンからの撤退(イスラエル軍は、南レバノンには2000年まで残る)や、インフレが数百パーセントにも及んだ経済の建て直しに力を入れる。

シャミール内閣では、フセイン・ヨルダン全国王との秘密交渉に臨むが、和平交渉は失敗に終わる。その後、政権打倒の裏工作がばれ、内閣から解雇される。

1992年、党内選挙でラビンに敗北。ラビン率いる労働党は選挙に勝利。ペレスは外務大臣に任命され、PLOとの交渉、オスロ合意、ヨルダンとの平和条約などに貢献する。ラビン首相、PLOアラファト議長(当時)と一緒にノーベル平和賞を受賞する。


1995年11月4日のラビン首相暗殺を受け、首相に就任。オスロ合意に基づいた、占領地からの撤退を開始し、シリアとの和平交渉の試みる。

1996年の選挙では、世論調査はペレスの圧倒的勝利を予測した。しかし、テロが相次いだことや、レバノンからヒズバラのミサイルが飛んできたことや、相手が若くメディア操作が上手かったこともあり、まさかの敗北(他にも理由は色々ある)。

野党党首を務めた後、99年のバラク政権で近隣諸国担当大臣に任命される。


2000年には、エゼル・ワイツマン大統領辞任後の大統領選挙では、勝利が予測されたもののまたもやカツァブに敗北。


2001年、バラクが政界を離れ、ペレスが党首に就任。シャロン内閣に入閣し、外務大臣に任命される。

2003年の選挙での大敗後、アムラム・ミツナ党首が辞任したことから、臨時党首に就任。ガザ撤退を実現する為、シャロン内閣に入閣。はじめは首相代理の座を要求するものの、既にエフード・オルメルト大臣が任命されていたので、「副首相」となる。

2005年、労働党党首選でアミール・ペレツに敗北。同年11月、労働党を離党。シャロン支持を表明した。2006年の総選挙ではカディーマ党から国会入り。ネゲブ・ガリレア開発大臣に任命される。



参考:
http://he.wikipedia.org/wiki/%D7%A9%D7%9E%D7%A2%D7...
2006年10月23日(月) 05:54:04 Modified by moshejp




スマートフォン版で見る

×

この広告は60日間更新がないwikiに表示されております。