643 :実況しちゃダメ流浪の民@ピンキー:2015/01/16(金) 04:21:48.94 0
ちょっと忙しくなるかもなので書き溜め分連稿失礼します
鯖落ちほんと勘弁してくれ・・ここ以外に萌えを吐き出せるところがないんだ(絶望感)


URL:www1.axfc.net/u/3393052.txt
タイトル:無題
PASS: mugen
カップリング(登場キャラ):ザトー=ONE×ワラキアの夜
性描写の有無: R-18
内容注意:目隠しに若干の言葉攻めで山も落ちも意味もない感じです。キャラ崩壊にご注意下さい


影二つがいちゃついてればそれでいいです(本題)
外そうと思えば外せるのに目隠し付けたままっていいなって・・あとザトー様の眼帯つけてるワラキアっていいなって・・
しっかしザトワラに偏り過ぎで反省してます、エディワラも書こう



【ご注意】
・ザトー=ONE×ワラキアの夜です
・男性同士の恋愛、性描写を含みます
・キャラクターの口調・性格には正直自信がありません
・謎の捏造設定が入ってくるかと思います
・キャラクターの口調・性格には正直自信がありません(二回目)
・注意書きでNG要素がありましたら、ファイルと記憶を削除して頂けるとありがたいです










***




要するに、お互い酔っていたのだ。


ワラキアが食後にワインを持ち出してくるのは、然程珍しいことではない。
吸血鬼にワインとはなんとベタな、と思えば、どうやら果実酒の類いが好きなようだった。
甘い酒が好きなのかと問うと、香りが好ましいのだと返される。そういえば、家のあちらこちらにも花を飾っていた。
それだけならばまあ可愛らしい趣味で済ませられるのかもしれないが、寝起きに人の周りに花弁をばら撒くのは、実に良い趣味をしていると言わざるを得ない。
目が覚めたら薔薇の海、なんていう体験を、自分がする日が来ようとは思ってもみなかった。
何が楽しいのかは知らないが、ご丁寧に花を髪に絡ませていたときは、流石にザトーも一言申し入れをしたのだ。
薄い花弁が髪に張り付き、自分一人では取り除けなかった為手伝わせたワラキアに、
視覚のあるものの特権だよ、と非常に楽しそうに返されて終わったが。


ワインを片手に舞台観劇に於ける照明の果たす役割について滔々と語るワラキアを見ながらそんなことを思い返していたザトーは、
ふと、ワラキアには視覚があるのだな、と今更ながらに思った。
閉ざした目蓋に渦巻く血液でどうやって視認しているのかは不明だが、ワラキアは視覚情報を得ることが出来る。これは確からしい。
しかしそうすると、その視覚は眼球には依存してはいない。
であるなら、目のある位置というものは関係ないのではなかろうか。

酒精でふわつく頭でザトーがそんなことを考えていると、ワラキアが声をかける。
「それで、私の話よりも君の思考を占めていることは何なのかな?是非聞かせて貰えないだろうか」
ワラキアの話をザトーが聞き流すのも、ザトーの話をワラキアが聞き流すのも今更で、お互いそんなことは気にしない。
よって今も、言い方こそ咎め立てしているようだが声は笑っていた。
こちらの気が逸れていることに気が付いていても自分の話を続けるときもあるのに、
今はわざわざ聞いてきたのは、純粋にザトーの考えていることが気になったようだ。
別段隠しだてするようなことでもないので、ザトーは素直に答える。
「お前の視界について考えていた。例えば目を覆ったとして、それで周りが見えなくなるものなのか?」
疑問を受けて、ワラキアも首を傾げた。
「ふむ。そもそも私が具現化するときは、何者か、又は不特定多数に想像されたなにかの形を取ることが多いから、能力もその想像に左右される筈だ。
けれども今の私はズェピアという私自身なのだから、能力も自然タタリとなる前の私に規準している。
であるからして視覚もそれに基づいているのだろうが、私の目はこの通りだし……
無意識に周りの情報を取り込んでいるのかな?なにせ元々は無理やり当て嵌められたものだから、私自身にも不明瞭な点が多いな」
そんなものなのか、と思うザトーに対しワラキアは、改めて指摘されると自分でも気になりだしたのか、
周囲の視覚的情報を一度分解し、内部に取り込んで再構築しているのか……?いやしかしその割りにタイムラグが発生していないのは、とぶつぶつ呟いている。
暫く何かを考え込んでいたワラキアは、顔を上げるとおもむろに言った。
「ザトー、君の案を試してみよう」
物理的に塞いでみれば、推察の種が増えるかもしれない。

恐らくこの時点で既に、二人とも酔っていたのだろう。
大真面目に目隠しを提案してきたワラキアに対して疑問に思うこともなく、ザトーも至極真面目に頷き返したのだった。






ザトーが自身のアイパッチを外して渡してみると、ワラキアは素直にそれを身に着けたようだった。
衣擦れの音。髪を掻き上げ、位置を調整する細やかな音が、室内に響く。
「これでいいかな?ふむ、どうやら目を隠すと見えないようだ。さてこれは一体どういう原理なのだか」
ザトーの横に座ったまま、目隠しをして視界を遮られたワラキアが、手をぱたぱたと動かしている。
目の前で手を振って、それが見えないことを確認しているらしい。
そんなワラキアにふつふつと悪戯心が湧いてきたザトーは、何も言わずにその手を捕まえてみる。

「突然何をするのかね、」などと言いつつ手を振り解くでもないのを良いことに、ほんの悪戯のつもりで、その指を口に咥えた。
捕まえた手から伝わってくる、肩を揺らした振動を感じながら、口に含んだ指に舌を這わせる。
ワラキアの自由な方の手が、押し返そうとするようにザトーの肩にかけられた。
それを無視して、逃がさないよう手首を掴んだ手に力を込めながら、整えられた爪先をなぞって、爪と皮膚の境に軽く歯を立てる。
「っ、ザトー、いい加減に、」
関節を唇で淡く食みながら更に含んで、指の付け根を舌先で丹念に舐ると、肩にかけられた手が震えた。


流石に指では、喉までは届かないのか。
そんな、ワラキアが聞けば抗議をされそうなことを考えながら、わざとらしく音を立てて啜り上げた。
息を鋭く飲み込む音が聞こえる。口内に溜まった唾液を、大袈裟に喉を動かして嚥下した。
詰まった何かを吐き出すような、大きな呼吸。
指と左の手首を解放して、何かに堪えるように握り込まれたワラキアの右手を、なるだけ優しく開かせる。
手のひらにくっきりと残る爪の跡を撫でて、空いた指の隙間に自分の指を差し入れ、絡め取りながら、遠慮なく体を引き寄せた。
素直にくたりと倒れ込んできた体を抱き寄せ、おとがいに手を掛けて上向かせる。
初めから、まるで迎え入れるように薄く開いた唇に舌を潜り込ませると、酒精のせいか妙に熱い舌が絡み付いてきた。
お互い火照った息を溢しては舌を絡め合わせる。無遠慮に相手の口の中を荒らし回ってから、
今度は舌を自分の口内に招き入れて柔らかく噛み付くと、喉の奥からくぐもった声が漏れた。
握り合わせた左手はそのままに、右手でワラキアの腰が描く滑らかな曲線を掴む。
びくりと震えが手に伝わってくるのを楽しんで、背骨に沿ってゆっくりと撫で上げると、体が震えるのに合わせて息が震えた。
その息さえ逃さないように、角度を変えてより深く口を合わせると、それまで所在無さげに胸元の辺りでさ迷っていたワラキアの左手が首に回された。

お互いの髪が触れ合う音が聞こえる。
いつもより熱い粘膜を、執拗に舐めては上顎を擽る。
初めは積極的に差し出してきた癖に、まるで怖じ気づいたように引っ込め出したので、牙の辺りに舌を伸ばす。
からかうように先端近くを舐めると、慌てたように舌が伸びてきた。
すかさず捕まえて吸い付いてやる。ついでに溢れた二人分の唾液を浚って唇を離し、大袈裟に喉を鳴らして飲み込んだ。
「、はぁっ、」
大きく息を吐いた後、ザトーの胸元に頭をつけて呼吸を整えているワラキアの背を、なるべく優しく撫でた。まあ、荒らしたのはザトー自身なのだが。
徐々に呼吸のリズムが落ち着いてくるのを見計らって、ソファの上に置かれたクッションを床に転がし落ちながら組敷くと、
掠れた声が「この、ままで……?」と尋ねた。
「そうだな、そのままで」
嫌か?と尋ね返しながら、額を合わせる。
「その聞き方は狡いな」
両腕を伸ばして首に絡ませたワラキアは、ザトーの耳許で、「無論構わないとも、他ならぬ君の願いならばね」と囁いた。






「ぁ、っあ、ああ……っ、」
ザトーの首に腕を絡ませながら、ワラキアが喘ぐ。
既に二本の指を受け入れた粘膜は、酒のせいか妙に熱く、貪欲に絡み付いてくる。
指を開くようにして中を拡げてやると、抗議をするように肩に軽く爪を立てられた。
お返しに鼻梁へ軽く噛み付くと、そこじゃないと言わんばかりに唇が追い掛けてくる。
素直に唇を合わせて啄みながら中に入れた指を増やすと、座面から半ば滑り落ちている脚が引き攣った。
半端に乱したシャツと体の下で渦になる外套、床に放り投げられたズボンだの靴だのと、背の下にクッションをかませ、
片脚をソファの背凭れに引っ掛け、もう片方の脚をしどけなく開いた様は、想像するに淫らがましい。
行為には積極的である癖に、はしたない格好を避けるとかいう矛盾した行動を取りたがるワラキアが、普段は決してしようとしない体勢だ。
やはりそれなりに酔っているらしい。
行為に耽っている時点でそんなものは意味を為さないだろうとは思うのだが、
淫靡な空気をわざわざ作ってまで誘ってくる癖に羞じらって見せる様子をザトーは案外気に入っていたりしないでもない
――というか、ワラキアもそれを承知している節がある――ので、敢えて指摘はしていない。
バードキスを落としていた唇を離して、充分に解れた中から指を引き抜く。
名残惜しげに絡み付く内壁の熱さに、乾いた唇を舌で湿した。

律儀にも、目隠しは外していないらしい。
ザトーはワラキアにねだりこそしたが、ワラキアの手を戒めてはいない。
乞えば拒みはしないだろうが、それは別に今でなくともいい。
だというのに、言いつけを守って大人しく目を塞がれて、ただ嬌声を奏でているという事実には、それなりにくるものがある。
垂れ落ちる髪を鬱陶しく思いながら払って、ザトーはワラキアの腰に手を添える。
そこで一旦、動きを止めた。
ワラキアが怪訝そうに口を開く。
「ザトー……?」
そうしてこちらを見上げるワラキアを、ザトーはおもむろに、文字通りひっくり返した。
「っは、ザトー、一体なにを、」
混乱しているワラキアの腰を掴んで引き寄せると、ワラキアは体を支えようと反射的に座面へ手を付く。
それを見計らって、自身を一気に、後孔へと突き立てた。


「――――――ッ!」
衝撃を受け止めかねて反る背中へ、シャツ越しに唇を落とす。
一息に最奥まで挿れてしまったせいか、抉じ開けた中はきつく締め付けてくる。
気を抜けば持っていかれそうな収縮に奥歯を食い縛って耐えたザトーは、締め付けが少し緩んできたところを見計らい、ゆるゆると動き始めた。
「ぅあ、あっ……、ああ、」
浅いところをかき混ぜるようにすると、物欲しげに中が蠢く。
中に全て埋め込んで、それをゆっくりとした動作で引き抜くと、男性にしては華奢な印象を受ける腰が戦慄いた。
「、っは、さぞかし好い光景だろうな、ズェピア……?」
テーブルの上に置き去りにされたワインの匂いと、少し掠れた甘い嬌声が纏わり付く。
初めは理性的なペースを保てていても、気が付くと煽り立てられているのはこちらの方だ。

徐々に早くなる律動に合わせて腰を引き寄せると、ワラキアが宙を仰ぐように喉を反らせた。
肌がぶつかる乾いた音と、粘着質な水音が静かな室内に響く。
ザトーはそれを、他人事のように聞いている。
「あ……!ああっ、ぁ、ぁあ!……っふ、あ」
ただの布で縛っているなら、これだけ激しく動けば外れてしまっていたかもしれない。
けれども今ワラキアが身に付けているのは、ザトーが仕事中にも使う物だから、少々暴れた程度でうっかりずれることもない。
ワラキアが目一杯体を反らすと、薄い布の下で肩甲骨がぐっと盛り上がる。
そういえば、これは翼の名残であるらしい。もっともこれは翼など無くても飛んでいくが。
シャツを引っ張って肌を晒し、そっと窪みを舌で愛撫して、隆起した骨に歯を立てる。もし本当に翼が生えたら、根元から噛み千切ってやろう。
滑らかな肌の下の筋肉と骨を感じ取りながらきつく吸い付くと、ワラキアは身を震わせた。
「、いつもより感じているな、ズェピア。なんだ、こういうのが好きなのか……?とんだ淫乱だな」
視覚が奪われていることに関係があるのか、いつもよりも中の収縮が激しい。
ザトーが声を掛けると、それに反応するように戦慄きながら締め付けてくる。
泥濘んだ内壁を抉ると、立てられた膝が震えている。
「っひ、あ!ち、ちが……ちがう、ぁ、ああ、あ……、っく、ふぁ、ぁ、あっ!」
ザトーの言葉を否定して、ワラキアが首を振る。と、動きに着いていけなくなったのか、ワラキアがクッションを抱え込むようにして上体を崩した。
体勢の変化に伴い狭くなったそこの、締め付けがよりきつくなる。

流石に耐え難く、二、三度深く突いて、最奥へ欲を吐き出した。
「ぅあ……、あ、あぁ……」
その感覚がとどめとなったのか、ワラキアも先端から蜜を溢しながら達する。
絶頂を迎えてひくつく中へ全て吐き出し切るために、ゆるく抜き差しをしてから、ゆっくりと引き抜いた。
掴んでいた腰から手を離すと、耐えられなくなった膝が崩れ落ちる。
さっと身仕度を整え、ソファへ横倒しになるワラキアの手からクッションを取り上げて、向かい側のチェアに放り投げた。

ぐったりとしているワラキアを、外套で包んで抱き上げる。
甘い果実の香りに、青臭い匂いが混じる。
それにしても、たかがワイン程度でお互いここまで酔うだろうか。いつもと比べて量が多いということもなかったのだが。
アイパッチを外して目蓋に口付けると、血の味がした。
ワラキアは凭れ掛かって、ザトーの首もとに頭を擦り付ける。

「……一つ言っておくが、ザトー。私に触れたのが君でなければ、とうの昔に乾してしまっている」
「当たり前だろう、お前に触れていいのは私だけだ」
どうやら機嫌を損ねてしまったらしいが、その台詞を聞くと、顔を上げてザトーを見つめる。
「おや……君がそんなことを言うとはね」
意外そうに呟いて、体がつらいのかまたザトーに身を預ける。しっかりと抱え直して髪を梳いてやると、猫か何かのように懐いてきた。
「他のものが手を出したなら、醒めない夢に引き摺り落とすだけだ」
目線の少し下にある頭へ自身の頬を押し付けながらザトーが言うと、私を求める物好きが幾人も居るとは思えないが、とワラキアが呟く。
「どうせならば落とすのは私にしてくれたまえ。そうして君も墜ちてくればいい」
小さく笑い声を立ててそんなことを言ってみせるワラキアを、ザトーはしっかりと抱き抱える。
ああ成る程、確かにそれも悪くないかもしれない。















「ところでこのワインは」
「とある伝から頂いたものなのだが……どうやらただのワインではなかったようだね」
「どんな伝なんだ、それは」
「同胞、とでも言えばのいいかな。同郷の者と、そうでない者だよ」
「お前も知らなかったのか?」
「君に断りなくおかしな物を飲ませるものか。何か盛るならきちんと許可を得てからするとも」
「いや、そういう問題じゃないだろう」

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