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『ことりのさえずり』

『ことりのさえずり』



『本番一分前です』
 いつものように番組が始まる。
 ああ、また色々しゃべらないと。スイッチ入れば別に苦じゃないけど、やっぱり始まる
前の緊張はいつまでも拭えない。
『五秒前。……三、二、一』
 でも大丈夫。ラジオの向こうで聴いてくれる『あの人』がいるから。
「こんばんはー! 『ことりのさえずり』パーソナリティーの鈴川ことりです。今夜も
一時間、私のさえずりにお付き合い下さいっ」

      ◇   ◇   ◇

 鈴川ことり。25歳。深夜ラジオのパーソナリティー。趣味は映画鑑賞。好きなものは
甘いもの。特徴・よくしゃべる。
 私の簡単なプロフィールだ。
 本名は木村小鳥(きむらことり)。容姿を世間に公表したことはないから、周りには
あまり私の仕事は知られていない。
 この仕事を始めたきっかけは、幼馴染みが私の声を誉めてくれたこと。だから、声を
生かせる仕事を選んだのだ。
 最初は声優としてこの業界に入ったのだけれど、ラジオの方が受けがよかったらしく、
今では声優の仕事はほとんどやってない。
 番組は土曜の深夜。それ以外の日は所属事務所で事務業をしている。その辺りは普通の
OLと変わらない。
 自分で言うのもなんだけど、人気は上々。最近メールの数も増えてるし、うまくやれてると
思う。
 うまく演じてると思う。
 本当は、しゃべるのはあまり好きじゃない。
 普段の私はあんまりしゃべらなくて、人付き合いも実は苦手なのだ。
 それでもこの仕事を続けているのは、幼馴染みの彼が私の仕事を応援してくれるから。
 毎週欠かさず聴いてくれるあの人のために、私は土曜の深夜を頑張る。


      ◇   ◇   ◇

 はい問題! 今日は何の日でしょう?
 毎週聴いてくれてるみなさんなら、きっとわかると思います。
 今日はですねー、なんとこの番組、二周年記念なんです!
 ……微妙? あー、スタッフが微妙な顔をするとかありえないでしょ! なんだかんだで
二年間やってきたその積み重ねをなんだと心得る!
 まあいいや。正直私もどうでもよかったりするしね。ぶっちゃけすぎ? 冗談ですよー。
スタッフがあまりにやる気なさげで、私も引っ張られるところでした。危ない危ない。
 あ、メールいただきました。東京都、ラジオネーム・ゆきだるまさん。真夏なのにゆき
だるまさんはずっとこのネームだね。
 えっと、『ことりさんこんばんは。二周年おめでとうございます』ありがとうございます!
『初回からずっと聴いている身としてはすっごく嬉しいです。これからも一年、二年と
言わずに、五十年くらい頑張ってください』
 メールありがとう、ゆきだるまさん。でも五十年はちょっと難しいかなぁ……。そんなに
できたらきっと幸せなんだろうけどね。ほら、最近ラジオ局的にも色々経費の削減とか
あるし、この番組もふとしたことで打ち切りになるかもしれません。常にピンチです。
ヤバいです。そもそも五十年もしたら私七十五歳だよ? 足腰立たないよ? 今みたいに
しゃべれないかもしれないよ? そんな状態になったらもうみんなついてきてくれないと
思うよ。ゆきだるまさんはついてきてくれる?
 またメールいただきました。北海道、ラジオネーム・カニ味噌大好きさん。私も大好き。
『ことりさん、こんばんは。私はついていきますよ。ことりさんのさえずりはいつ聴いても
元気が出てくるから。ことりさんがおばあちゃんになる頃には私もおばあちゃんになってる
けど、だからこそ元気もらいたいです。その分メールもたくさん送って、少しでもことり
さんを元気付けられたらいいなあ』
 カニ味噌大好きさん、メールありがとう。カニ味噌大好きさんは私と同世代なのかな?
そんなに応援してくれるなんて、すっごく嬉しいです! みなさんからのお便りやメールは
とっても励みになってます。だからそんな風に言ってくれるのはとっても嬉しい。カニ味噌
大好きさんだけじゃなく、応援してくれるリスナーのためにも、私もできるだけ頑張ります!
 あ、曲のリクエストをいただきました。東京都、ラジオネーム・うさぎのしっぽさん
からのリクエストです。
『こんばんは。二周年おめでとうございます。話聞いてると、この番組もいつか終わるかも
しれないんだなあ、としみじみ思いました。それは当たり前のことなんだけど、好きな
番組が終わるのはやっぱり淋しい。だから少しでも長く続くように、これからも毎週聴いて
応援していきたいと思います。
 リクエストは私の好きなアーティストのアルバム曲です。ついつい聴いてしまうこの曲を
ラジオで聴きたい! ことりお姉さんお願いします』
 ということで、ふっふっふ、お姉さんはあなたのお願い受け付けますよー。というか
お姉さんて。お姉さんて! そんな風に呼ばれる日が来ようとはっ。気分いいですねなんか。
 じゃあ早速行っちゃいます。曲はハンバートハンバートのアルバム『道はつづく』から。
『長いこと待っていたんだ』


      ◇   ◇   ◇

 家に帰り着く頃には、時計の針はもう午前三時を回っていた。
 中に入って玄関のドアを閉めると、どっと疲労が押し寄せてきた。二周年ということで
いつもよりしゃべりに気を遣ったせいだろう。このままここで眠ってしまいたい気分に
なってくる。
 そんなこと、彼が許さないけど。
「おかえり。小鳥」
 出迎えに現れた清川空(きよかわそら)は、いつもと同じ笑顔を向けてきた。
 ん、と小さく頷く。口を開く必要はない。彼はちゃんとわかってくれる。
「疲れてるかもしれないけど、ちゃんとお風呂入ろうね。汗もかいてるだろうから」
 私はまた頷き、それから幼馴染みの袖を引っ張った。
 私が空にだけ見せるサイン。
「一緒に入ってほしいの?」
 私は思わず赤面したが、はっきり頷いた。
 空は嬉しげに微笑む。
「いいよ。ていうか、ぼくもそうしたかったから」
 そう言うと、空は私の頭を撫でた。
 また赤くなってしまった。誰かに見られてるわけじゃないから、別に恥ずかしがらなくても
いいんだけど。
 空に促されて私は浴室に向かう。
 脱衣場で服を脱いで裸身をさらすと、空の表情がまた嬉しげになった。
 恥ずかしさから抗議の視線を送ると、彼は首を軽く振った。
「いいじゃない。男は好きな女の子の裸をいつでも見たいんだよ」
 女の子て。私二十五歳なんだけど。
「こんなにちっちゃくてかわいい子に、歳なんて関係ないよ」
 そう言って私を浴室に押し込む空。扉を開いた瞬間、熱気が顔をむわっ、と叩いた。
 振り向いて空を軽く睨む。ちっちゃいって、それはどこを見て言ってるの?
「別に幼児体型なんて思ってないよ?」
 口にする時点で多少は思ってるんじゃないか。
「疑り深いなぁ。ぼくは小鳥がかわいいって言ってるだけなのに。座って」
 言われたとおりに腰掛け椅子に座る。すると後ろから空がお湯で頭を流してくれた。
 ショートカットの髪は洗いやすい。それは誰かにされる場合も同じ。
 私はこうして、空に髪を洗ってもらうのが好きだ。空の手つきは丁寧で優しいから。
 空に髪を預けると安心する。
「気持ちいい?」
 頷く。空は私の痒いところも全部わかってくれて、それは私にとってかけがえのない
ことだ。
 しゃべるのが苦手で、それを全部受け止めて理解してくれたのは空だけだったから。
 鏡を見ると、わしゃわしゃとシャンプーの泡が私の頭に広がっていっている。
「よし、流すよ」
 目を瞑る。温かいお湯が頭から体全体に、泡とともに流れ落ちていく。


「ああ、そういえば二周年おめでとう」
 濡れた顔を両の手の平で拭ってから、私は振り向いた。
「記念にケーキ買ってきてるから、上がったら食べよう」
 ケーキ。その言葉に私は思わず目を見開いた。甘いものにはつい反応してしまう。空
からの贈り物なら尚更だ。
「でもすごいな。まさか二年も続くなんてね」
 空はしみじみと呟いた。
 それに関しては私が一番驚いてる。1クール、2クールで終了する番組がほとんどの中、
なぜ私の番組が生き残っているのだろう。
「みんな小鳥が好きなんじゃないかな」
 そう、空は言った。
 好き。
 そりゃ好きじゃなかったら応援なんてしてくれないだろうけど。
 直球すぎてピンとこない。
 それに、みんなが好きなのは『鈴川ことり』だ。私はそれを演じているにすぎない。
 本当の私は、別に、
「同じだよ。ラジオのことりも、今ぼくの目の前にいる小鳥も同じ」
 私は呆気にとられた。何を言っているのだろう、彼は。
「小鳥は『鈴川ことり』が偽物だと思っているみたいだけど、あれも立派な君の一面だと
ぼくは思ってる。そうじゃないと、あんなに楽しそうにしゃべれないよ」
 違う。それは演じてるだけで、
 私が首を振ると、空はいいやと否定した。
「小鳥は気付いてないかもしれないけど、『鈴川ことり』は本当に楽しそうにしゃべるんだ。
でもそれって別に台本があるわけじゃないんでしょ? 小鳥が演じているつもりの『鈴川
ことり』は、いつも明るくて聴いてるこっちも元気が出てくる。アドリブであれだけやれる
のは、元々小鳥の中にそういう一面があるってことなんじゃないかな」
 そう、空は言った。
 そうなのだろうか。もしそうだとすると、それはつまり、
「要するに、小鳥の人気は本物だってこと。自信持っていいと思うよ」
 そう言って、空は私を抱き締めてくれた。
 空の言うことをそのまま受け止めて自信を持てる程、私はまっすぐじゃない。
 でも、空に認めてもらえることは嬉しいし、応援されることは励みになる。それは空だけ
じゃなく、ラジオを聴いてくれるリスナーに対してもそうだ。
 彼の胸に頭を預ける。温かい肌触りにほっとして、私は顔を上げた。


 目を閉じて、私達はキスを交わした。
 唇を離すと、彼ははにかんだ。
「こういうかわいい面を見れるのは、ぼくだけだけどね」
 耳元で囁かれて、私は顔が熱く火照るのを自覚する。
 空の手が私の全身を撫で回し始めた。
 胸や脚を触られて、私は身をよじる。あの、私疲れてるんだけど、
「せっかくの日曜だからね。いっぱい愛し合おうよ」
 そんなことを言う。毎週似たような言葉を聞かされてるんですが。
 私はじっと彼を睨んだ。
 空は小さく笑って、
「ここじゃ嫌?」
 私は頷く。
「でもダメ。今日はここでしたい」
 上がってからでもできるのに。ケーキだって食べたいし、
「今したいんだ」
 あう……ケーキ……。
 そんな未練を彼はあっさり吹き飛ばした。
 空の右手が私のあそこを捉える。
 体が強張る。そんな急に、
 お湯で濡れた指が中に入ってきた。痺れるような感触に、私は彼の肩を掴んでこらえる。
 左腕で抱き締められる。深いキスを交わし合うと、私はもう抵抗する気がなくなっていた。
 胸を吸われる。そのまま舌が上に移動し、うなじを舐められる。
 右手はもうずっと私の中を弄っている。奥までなぞられる感触に、震えが止まらない。
 体のいたるところを愛撫されて、私の体は沸騰しそうなくらいに上気した。
「入れるよ?」
 私はもう頷くことしかできない。空は私を抱え上げると、あぐらを組んだ脚の上にゆっくり
下ろしていく。
 彼の太いのが入ってきた。一気に貫かれて、私は快感の吐息を洩らす。
「気持ちいいよ……」
 空の声には余裕がなくて、本当に気持ちよさそうだ。
 私は嬉しくなって、自分から腰を動かした。
 強烈な刺激が私の奥に響いた。腰が止まらず、私は快感を貪る。空は奥歯を噛み締めて
懸命に何かに耐えている。
 奥を激しく突かれて私は悶える。体が上下する度に側面の襞々が擦れて、子宮の辺りが
きゅう、とうずいた。
 動けば動くほど刺激が増していくようで、私は快楽に溺れそうになる。
「ごめ……もう無理」
 空が言葉を洩らす。いつもよりずっと早いけど、今日の私には充分だった。私ももう
あまり保たない。
 私は空にしがみつきながら、ひたすら体を上下させた。
 温かい湯煙に包まれながら、意識が高まる。投げ出すように、遠くに。
「小鳥……くっ」
 彼が呻くと同時に、全身が震えて快感が駆け抜けた。
 私の中で空のも震えている。
 意識が飛びそうになる。私はなんとかこらえて、はあ、と深い息を吐いた。
 次第に気怠さに包まれる中、私は早くケーキが食べたいと思った。
「上がったら食べようね」
 空の声に私は笑顔で頷いた。


      ◇   ◇   ◇

「こんばんはー! 鈴川ことりです。今週もやって来ました『ことりのさえずり』」
 次の週も、私は変わらず『鈴川ことり』を務める。
 しゃべるのはやっぱり苦手だ。でも、以前ほど嫌いじゃない自分がいる。
 二年間で慣れてしまったのかもしれない。
 五十年もやれる気はしないけど、『私を』好きでいてくれる人がいるなら、これからも
頑張れる気がする。
 毎週欠かさず聴いてくれるみんなのために、私は土曜の深夜を頑張る。
「うさぎのしっぽさん、先週に引き続いて曲のリクエストありがとう! 曲は……好き
ですねー。ハンバートハンバートのアルバム『11のみじかい話』から、『明日の朝には』
お聴き下さいっ」

かおるさとー ◆F7/9W.nqNY
2008年09月27日(土) 00:59:32 Modified by n18_168




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