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きみのこえ(後編)

 制服を着て家を出ると霧のような雨が降っていました。
傘を差そうか少し迷い、そのまま立ち尽くしてしまいました。
昨日の事を思い出して顔が熱くなります。
段々と粒が増えてきた雨が私の肌を伝い冷やしていきます。
そして事の始まりまでに記憶を振り返ってしまった時、
火照っていた頬は急速に熱を失い涙が溢れてきてしまったのです。
問題は解決したわけではなく、一時の安らぎに身を任せていただけなのだと。
一晩にして、私の心には根の深い欲望が張り巡らされていたのです。
 せめて初めてだけは、それさえあればきっと
何があっても耐えられると昨日は信じていたのに。
他の誰にもこの身体を触らせたくない、裕君のためだけの私。
そう思ってしまったら、学校へ行くことが出来なくなりました。
脚は鉛のように重く、水を吸い込んだ制服は肌に張り付くいて、
喉はカラカラに乾いて私を動かそうとしないのです。
気が付けば傘は足元に落ち、雨は打ちつける様に音を立てていました。

 玄関の外で倒れていた私を見つけたのはお母さんだったそうです。
救急車で運ばれた私は、そのまま入院することになりました。
ちょっと重い風邪なんだろう、そう思ってベッドで過ごしていました。

  本当に馬鹿ですね、私。
  もし過去に戻って自分に忠告できる機会があるのなら、
  今まで生きていた時間と同じだけ、
  過去で過ごさないといけないかもしれません。
  私に残された時間では足りないというのに。  ミ・w・ミ




 私が入院すると、裕君と和美はお見舞いに来てくれました。
あの日の事なんて無かったかのように、
学校の話、芸能人の話、他愛も無い場かな話。
私はいつものように相槌をうって、
はしゃぐ和美を裕君が突っ込むといった日常。
白く寂しい空間に持ち込んでくれるお土産としては、
これ以上は無い最高のおみまいではないでしょうか。

   さっきこのノートを見られそうになった。
  まだ、だめだよ裕君。
  もう少し、もう少しで書き終わるから  ミ・w・ミ

 何よりも、和美に彼氏が出来たというのが一番驚きました。
「どうよ、しずっ! 恋する乙女の輝き具合!」 カシャ!
「うお! まぶしっ!」
「…和美…反則」
使い捨てカメラを携えた和美が声をあげて笑っていました。
「てっめぇ!『院内では静にッ!』」
三人とも看護婦さんに怒られてしまいました。
私は被害者だと思う。
それからしばらく話をして二人は帰って行きました。
あ、和美の彼氏がどんな人かは聞きそびれてしまいました。

 入院するのは慣れているとはいえ、
二週間も経つとさすがに病室は飽きてきました。
風邪の方は良くなったと思うのですが、未だに退院できませんでした。
両親はこの機会に私の身体を治したいと考えているようです。

『今は…無理…です…せめて16歳……いえ…まず』
 あの日断片的に聞こえた医者と両親の会話。
幼い頃の記憶ですが、16歳という現実的な数字が胸の奥に焦げ付き、
歳を数えるごとにその火傷はグズグズと膿んでいきました。
あと、半年。
その時に思いついたのが、そう。このノートです。

もっと書きたいことはいっぱいあります。
それでも伝えたい想いは言葉にするのが大変で、
ずっと頭の中をぐるぐるしていて、なかなかペンが進みません。




 ページの片隅は濡れた跡で丸く膨れ上がり変形していた。
その次のページからはバラバラに破かれ引き裂かれたものを、
セロハンテープで繋ぎ戻し、上の余白に書き足しがあった。

  嘘も隠し事も全部私。
  だから全てを知ってほしいのです。

 一度は破り捨てられた手記。
残りの薄くなったノートを俺は持ち直した。


 学校を卒業できなくなってしまうのは、それほど残念には思いませんでした。
ただ、裕君と和美がお見舞いに来てくれる度、
私は嬉しい反面、憂鬱になっていったのです。
変らない日々を過ごす私は段々と二人の話題についていけなくなりました。
元々喋る事の得意ではない私は、前にも増して言葉数が減っていきました。
裕君の学校の話題も、和美の芸能人の話題もわかりません。
私の前で裕君と楽しそうに話す和美が少しずつ、鬱陶しくすらなっていました。
私が裕君を笑わせてあげたいのに、和美は奪っていってしまうと。
頭ではわかっているのです、ただ、心が理解してくれないのです。
私を心配してくれる二人。
たった二人の友達。
だから解ってしまうのです。
何か隠し事をしてることがあると。
時折二人がかわす視線、仕草、雰囲気、私を置いていってしまう二人。
もしかして二人は付き合っているのですか?
和美に彼氏の事を聞いても、『機会が来たらね』と答えてくれません。
 消灯時間の後は裕君の事を考えます。
その、ほんのささやかな妄想にさえ和美はやってきて、
私の裕君を連れて行ってしまうのです。
お願いだから、あと少しだけ私に裕君をください。
せめて私が眠るまでの間。




 沈む気持ちを追い討ちするかのように私の体調は悪化していきました。
初めは点滴、そして今は呼吸を補助するマスクまでついています。
 最近は裕君一人でお見舞いに来てくれます。
たまに和美も一緒なのですが、すぐに部屋を出ていってくれます。
何も話せなくなってしまった私。
それでも私と裕君ならお互いの顔を見るだけである程度は伝わる。

 私に残された唯一の楽しみ。
裕君はお見舞いに来てるというのに私のベッドで居眠りしてしまう。
椅子に腰掛け上体をベッドに、私のお腹を枕にしたこともあったね。
その寝顔をみつめながら唄う事。
タイトルも歌詞もわからない歌。
古いレコードのように途切れた音を奏で、
途中までしか知らなくてまた最初から唄いなおす。

 最近思うのです。
私は本当に裕君を好きなのかどうか。
謝る度に繰り返される『好き』を信じているだけなのか、
昔から? いつから? 白くて暗い病室でずっと考えていました。
だからギリギリまで答えを出すのを躊躇ってしまったのかもしれません。

 ここまで。
 これ以上書き出したらきりが無くなってしまうし、
 そろそろ裕君が面会に来る時間だからです。
 …む、ちょっと遅い。

 そして、本当に大事な事は
 私の言葉で直接伝えようと思います。


 これを読んでいるという事は
 私の言葉聴いてもらえたのだと想います。
 私の想い、つたわりましたか?

読み終えて、俺はしばらく声を出すことができなかった。




709 :きみのこえ1/15 :2007/12/27(木) 19:10:12 ID:RLghGVzj
   私の想いを、知ってほしかったのです。

  大学ノートって言うけど、本当に大学で使っているのでしょうか?
  私は行くことは無いでしょうけどね。

  (………………………………………省略されました)

  これを読んでいるという事は
  私の言葉聴いてもらえたのだと想います。
  私の想い、つたわりましたか?

724 :名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 20:03:00 ID:2cHdEVIp
  >>723
  正直キモイ

725 :名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 20:06:33 ID:412364PK
  がんばったのは分るけど・・・

 お、さっそくレスがあるなってこいつうぜええええ。
おまえ、どんだけ苦労してテキストに直したと思ってんだよ!
「ああ、だいじょぶだって、これ読んで感動しないやついねーから」
男に返ってくる返事は無い。そして返事を期待してたわけでもなく、
モニターから目を離さずに必死にリロードを繰り返す。

部屋にはカタカタとキーボードを打つ音だけが響く。




 何度来てもここの臭いにだけは慣れなかった。
「ごめん、アタシだめだ…裕次郎」
「そうか」
病院の待合室のソファーに座り、和美が声を殺して泣く。
静に点滴やマスクがついていき、
その姿をまともに見ることが出来なくなっていた。
「アタシ、…ひぐっ、静にだけは笑顔でいたいから」
「先帰ってていいからな」
俺はそう言い残して病室に向かう。

 痛々しく衰弱していく静の姿に俺も涙腺が緩み始めてしまう。
「よ」
「……」
「悪ぃがまた少し寝かせてくれ、寝てないんだ」
「……」
寝てないなんて嘘だ。
静のベッドを少し占領してその微かに伝わる温もりに埋まる。
気付かれないように、息を殺して涙を流す。
しばらくすると静の唄声が聞こえ始める。
「…♪〜…♪♪…#♪…♪〜…」
月の裏側のように普段は見ることの出来ない一面。
それとなく振ってみたことはあるのだが起きてる時に聞けたことは無い。
「…♪〜…♪♪…#♪…♪〜…」
このままずっと、きみのこえを聞いていたかった。
何年か前のドラマで流れていた曲の同じパートを繰り返す壊れた歌姫。
もうすぐ来る彼女の誕生日に、この曲のオルゴールをプレゼントする。
探すのが大変だったが、和美の彼氏とやらが作った曲だとかで、
条件付だがオルゴールそのものを作ってもらえることになった。
そのせいで少し寂しい想いをさせてしまったかもしれないが。

 12/28
小泉 静は今日で16歳になる。
プレゼントを受け取るのに少し時間が掛かってしまった。
和美が一緒にこれないと謝っていた事も伝えなくては。
凍て付く様な寒さの中、病院へ急いだ。

 息を整えて病室に入る。
「よぉ」
「………」
静はベッドの角度を上げて一冊のノートを持って待っていた。
前に覗こうとしたら凄く怒られたやつだ。
「…けほっ…」
軽く咳き込んで俺を見上げる静は何時に無く真剣な表情だった。
プレゼントを出すタイミングをなくしてしまった俺は、
いつもの椅子に座り、静の様子を見守った。
「今日はどうしたんだ?」
「…………けふっ…………けふっ………」
「…」
静はマスクをはずすと、ゆっくりと話し出した。
「………言わなきゃ……けふっ……いけない事…………あるの」
「ああ、なんだ?」
「……けふっけふっ!…………っ……………」
「…」
たっぷり三十分は経っただろうか、静は俺の手を取って言った。
「………裕君……ごめんなさい…っ…愛しています……っ…けふっ…」
『ごめんなさい』その言葉はあの日以来、静の口から出たことは無かった。
「けふっけふっ…ごほっ!」
「静!」




 咳が酷くなってきた静にマスクをを渡そうとする。
「けふっけふっ!」
だが静はそれを受け取らず俺の首に手を伸ばした。
押し付けるような乱暴なキス。
勢いが付きすぎて唇が切れ、血の味がした。
「……」
「……っ」
「けふっけふっごふっ!っ!」
「おいっ、大丈夫か! 静! 静っ!」
静の口元にマスクをあてナースコールを押す。
「くっそ! 速く来いよ!」

 やがてやってきた看護士に俺は追い出され、
しばらくすると医者が病室に呼ばれていた。
「君、大丈夫? 血が出てるわよ」
通りがかった看護婦に指摘され、唇が切れているのを思い出した。
滲む様な軽い痛み。
そういえば、これがファーストキスになるんだな。
今、このすぐ横で静が苦しんでいるというにもかかわらず、
俺の頭の中は静の言った言葉を反芻していた。
『ごめんなさい、愛しています』

渡しそびれたオルゴールをそっと脇に置いて、
俺は一冊の大学ノートを手にとり、ページをめくった。


 その日からしばらくの間面会は出来なかった。
静の姿を見ることが出来たのは、年が明けてから十日が経っていた。
面会の許可は下りたものの、彼女はあの日から目を覚ましていないそうだ。
 病室に入ると見慣れない医者が眠っている静の横に立っていた。
彼女の担当医はどうしたのだろうか?
「やぁ、待ってたよ」
「あんたは?」
「見たまんまのお医者様様。彼女の身体については僕の専門じゃないけど
 ついさっき担当が代ったって所かな」
「はぁ…」
「ほら、がんばらないと。 彼女死んじゃうよ?」
「っ! それが医者の台詞かよ!? 治すのが仕事じゃねぇのかよ!」
「イエェェス! アイ、ドゥー! 僕はしがない精神科医
 だから外側の入れ物はノータッチ! あ、今胡散臭いとか思ったでしょ?」
頭イカレてるんじゃないかこいつ。
「んむ、いい勘をしている。僕はとても優秀な超一流の三流だからね、
 今まで僕の手で患者を治療できたことはまったくをもってナッッシン!」
「ふざけんなッ! そんなヤツに静を任せられるかよ!」
「グゥゥゥッド! だから君が治すんだ」
「なん…だって?」
「詳しい話は僕のオフィスでしよう。ついて来るといい。あ、何か飲むかね?」
そういって病室を後にするヤブ医者。
妙なテンションに流されてしまったものの、
ここにいても仕方が無いので後を追うことにした。




「ようこそ、僕の王国へ」
迎え入れられた部屋は医術書よりもオカルトチックな蔵書や
置物、巻物? 凄くよさそうな壷が散乱しており、
医者のいる空間にふさわしくないのは確定的に明らか。
「とりあえず、これでも飲んで落ち着いてくれ」
そういって渡される青い回復薬の小瓶。
「…」
「それじゃサクサクいこうか、君は彼女の病気が何か知っているかい?
 知らないだろう? そのくせ不治の病みたいな事おもってるでしょ?」
「まぁ…そうかもしれ」
「同じ条件で育てた花に、異なった感情を与えた実験を知っているかい?
 憎しみを与えた花は、愛情を与えた花よりも速く枯れてしまったそうだ。
 では、幽霊は信じているかい? 恨みを持って化けて出たり、
 孫の代まで守ろうと守護霊がいるという話、聞いた事位はあるよね」
話が長いうえに、俺の話を聞こうとしない。
「で! 何が言いたいんだ!?」
「せっかちだなぁ、ようは病は気からって事。ハートさ。
 強い感情は身体に影響する。死にたいなんて思ったら治るものも治らない、
 逆に気力だけで生きてるような人もいるしね、
 ヒトが考えうる事象は全て実現しうるんだよ。
 専門外だから詳しくはしらないけど、彼女の体の異常は
 内蔵の発育不全みたいなものかな、臓器の成長が遅いだけで十分治療可能だ
 外見や精神年齢よりも肉体の方はとても幼いんだ、そしてそれは
 今回程度の風邪なら問題なく退院できるはずだった」
「…どういう事だよ」

そう言いつつも俺はあのノートと静との会話を思い出していた。
        『ごめんなさい、愛しています』

「今病んでいるのは肉体の方よりも心の方、個人個人の患者の心のケアなんて
 会って五分の僕には当然無理さ、だから僕が治療できた患者は一人も居ない
 だが、僕は治療の為の方法だけは知っている。君ならこの意味わかるね?」
「…お願いします、俺に…教えてください」
「グゥゥゥッッッド! それでは医療とオカルトの関連性から講義しようか…」
当然のことながらその講義は役に立つものではなく、
三時間ほどそれに耐えたあと、強引に聞き出した方法は五分もかからなかった。

 それからしばらく俺は静につきっきりになり、
ベッドから起き上がれるようになった頃には、和美とも話せる様になっていた。
ヤブ医者め、効果は抜群だ。




821 :名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 22:12:40 ID:29QpniMo
  >>RLghGVzj
  わかったからもうしゃべんな


お前がわかってねーっつーの!
モニターの中から出てきやがれ!そしたら嫌ってほど見せ付けてやる!
あ、馬鹿なに埋めはじめてんだよ! 荒らしじゃねーって、ちょおま
まてって、おいィ! 連投規制ってなんだよ!
dat落ちたらせっかく書いたやつよめねーだろ、考えろよ!

 ガチャ、とドアの開く音が聞こえる。
空気の動く気配がしてテーブルの上にコトンと何かが置かれた。
湯気とともに立ち上るコーヒーの香りが、
意識をモニターから現実に引き戻す。
「……」
「お、サンキュー、静」
再びモニターに顔を向けようとすると袖を引っ張られた。
「…」
「わかった、わかった、そんな顔するなよ」
コーヒーのお礼にと俺は静に軽いキスをする。
静が目覚めてから半年以上経つが、「王子様のキス」は、
いまだに彼女のお気に入りらしく、朝起こす時は必須になっていた。
 静が離れてゆく唇を追いかけようとしたとき、
肘に当たってコーヒーが俺のズボンにこぼれた。
「っっっっっ!あっちいいいい!」
「…裕君っ!」
急いでズボンを脱いで真っ赤になった太ももを晒す、
静は本当に申し訳なさそうな表情をしてそこにタオルを当ててくれていた。
「…裕君…好き」
幾度と無くかわされた二人だけに通じる『好き』
最初は冗談のつもりだったのだが言われ続けているうちに、
やめさせるタイミングを無くし、面白いから、むずがゆい、恥ずかしいと、
受け止める心境もだんだんと変化していった。そして今は……。
ただ、これを聞くと怒れなくなってしまう事は最初から変らなかったが。
「…ったく、しょうがねぇヤツだなぁ…」
そうつぶやいた俺もしょうがないヤツなので、
仕返しとばかりにキスをしてやった。




 …んっ……んちゅ……
「…」
「…!」
う、まずい、トランクスだけではこの変化を隠し切れない!
「うあ、あっそうだ、レス見ないとだなーみないとー」
さも大事な事の様に椅子に座りなおし机の下に股間を隠す。
カタカタカタカタ
「明日は和美の彼氏のライブ行く約束だったよなー」
  ぐいぐいぐいぐい
「芸能人と中学生の交際なんてのはまずかったよなー」
    ぐいぐいぐいぐい
…どうやら隠し切れなかったようだ。
「………うふっ」
静がニヤニヤしながら袖をひっぱっている。
俺はタイミングを見計らって書き込みをして静かに振り返る。
「はぁ…静の身体が元気になったらやり直すって約束したもんな
 けどその前に渡したいものがあるんだ」
「……?」
袖を引く手を止めキョトンとする静に小さな木箱を渡す。
「誕生日おめでとう、静」
手渡した箱を開ける静。
    〜♪〜〜♪♪〜#♪〜♪〜〜
中に納まっていたのは一六と一年分の重み
「…裕君…ありがとう」
そして俺は十七年分の重みを身体で受け止めた。
「…ん…っちゅ…」

…っ……ちゅ…!?

 貴様見ているなッ!
俺はこっそりとPCの電源を落とした。


1000 :名無しさん@ピンキー :2007/12/28(金) 00:00:02 ID:ILvU4evr
  >>774 Happy Birthday

1001 :1001:Over 1000 Thread
  このスレッドは1000を超えました。
  もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

作者 ACTER◆irhNK99GCI
2008年01月20日(日) 19:58:49 Modified by n18_168




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