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きみのこえ(前編)

773 :名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 21:25:39 ID:RLghGVzj
  >>709
  その幼馴染で無口属性の彼女が横にいる俺は勝ち組
  もちろん白い美肌がキレイなハイスペック美少女だ
  永遠のセブンティーン!

  別の何かと勘違いしたヤツはモニターごしに謝っとけ

774 :名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 21:25:48 ID:RLghGVzj
  かわいい彼女さんでしあわせですね〜v ミ・w・ミ

775 :名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 21:29:22 ID:ksmst929
  脳内ウザイもうここくんじゃねえ
  一生モニター入ってろ
  自演房乙wwwwwwwwwwwww


 自演じゃねーっての、彼女の代弁…まぁある意味自作自演か。
どうせこれでネタも切れたしもうこねえYO!

 真っ暗な部屋の中、しばらく見つめていたモニターから目を離す。
隣にはモニターの明かりを受け、肌の白さが際立つ少女が浮かび上がる。
「……」
「脳内だってさ」
男は、自分の言葉で女が笑ってくれたように感じた。




   私の想いを、知ってほしかったのです。

  大学ノートって言うけど、本当に大学で使っているのでしょうか?
  私は行くことは無いでしょうけどね。
  あ、購買のおばちゃんに聞いておけばよかったかもです。 ミ・w・ミ



 そう書き込まれたノートは僅かな期間だったと言うのに、
書き直しや汗で、また握りつぶされたかのようになって、
ボロボロに痛んでいた。



 私と裕君の最初の思い出はひどいものでした。
体の弱い私は学校をよく休んでいて、たまに登校できた日も憂鬱でした。
先生に指されても答える声は届かなくて、
男の子達からはいじめられてしまっていたからです。
 「おまえら、そんなやついじめてたのしいのか?」
休み時間の教室での事でした。
突然の大声に私をいじめていた子達もびっくりしていました。
その時の私には裕君が運命の王子様に見えました。
「…った、たのしいにきまってんじゃん!」
いじめっ子の一人が言い返しました。
「ふぅん」
裕君はそういうと大股でこちらに歩いてきました。
そして私に手を差し伸べてくれたのです。
感謝の気持ちがいっぱいです。これでもういじめられないと思いました。
「じゃあ、こいつ今日から俺専用だから」
裕君の話す言葉の意味が分らなかったです。
もちろんすぐにその意味を知ることになりました。

  裕君と初めて会った時の感情は絶望だったんですよ?
  覚えていますか、裕君。               ミ・w・ミ




 次の日から裕君のいじめが始まりました。
本当につらかったのですよ?
毎朝のように家に来て私を連れ出しましたね。
通学路の坂道で息切れしてしまう私を罵倒したり、
給食の牛乳取ったり、バケツで水かぶせたり。
 当然、裕君は毎日先生に怒られていました。
たまに御両親も呼ばれていましたね。
今思うと、結構大変な事だったのではないでしょうか?

 でも、ある時私は気付いてしまったのです。
梅雨時の雨の日の朝、お母さんが裕君が来ないのを気にしていたのです。
その時の私は、裕君がだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いっきらいでした。
私が朝食を食べている間、お母さんは電話をしていました。
しきりに腰を折ってお辞儀をしているので、電話の相手が気になりました。
おトイレにいく振りをしてこっそり聞き耳を立てた私に聞こえたのは、
「…いつも…ありがとう……また、お迎えお願いね、お大事に、裕君」
いつも? また? 裕君!?
混乱してしまった私はお母さんを泣きながら問い詰めました。
いじめの首謀者はお母さんだったのか、と。
その日は半日近く喧嘩してたんですよ?

  あ、私が喧嘩したの、それが初めてだったのかも。
  喧嘩記念日ですね、今度お祝いしてください。  ミ・w・ミ

 裕君にお迎えを頼んだのはお母さんでした。
「静を守ってあげてください」と幼い男の子に両親は頭を下げて頼んだそうです。
親の目の届かない学校で、病弱で友達が作れない私の為に、
幼馴染をボディーガードにつけてくれていたのでした。
それでも私をいじめる事に文句を言うと、
「男の子は照れ屋さんで、みえっぱりなのよ。
 飾られた言葉の向こうに『ほんとう』はあるの」
言われた時はよくわかりませんでしたが、今なら痛いほど分ります。




「殴っても死なない様に鍛えてやるからな、まだ殺人犯になりたくないし」
そういって拳を振り回し、私を追い掛け回しましたね。
でも、一発も殴られた記憶はないのです。

「こら裕次郎! それ静の牛乳でしょうが!」
裕君のあだ名は和美のつけた『裕次郎』で広まっていましたね。
私はそのあだ名で呼んだことはないけれど。
「はぁ〜? 静は俺の物だし意味分らないんですけどぉー?」
「こんの馬鹿ゆーじろぉ! ったく…はい、静。
 私の半分わけてあげるからね、みるくちゅっちゅちまちょうねぇ〜」
「……ぁ」
和美は転校生だったけど。持ち前の明るさですぐにクラスになじんでいた。
『きゃー、この子かわいすぎー! もーらいっ!』
そういって私の頭を撫で回したのが一週間ほど前のことだったはずです。
ただ、初日のこの発言で裕君とは仲が悪かったですね。
「つまりソレも俺の物ッ!」
和美の差し出してくれた牛乳も裕君が奪い取って飲んでしまう。
「……」
「…ちょ、馬鹿っ! それアタシが半分…くち…」
「あばよっ!」
あっという間の出来事に対応できない私。
顔を赤らめて口ごもってしまった和美。
さっと教室を抜け出してしまう裕君。

   裕君が教室に戻ってくるのはいつも五時間目の終わりごろ。
  無理して牛乳を飲むからお腹を壊すのです。
  でもそれは、私が牛乳を飲めなくていじめられていた事があったの
  知っていたからなののでしょう?           ミ・w・ミ

「……っ…」
小学校では授業中におトイレにいったりしてもからかわれました。
「……ぅ…」
だからここは我慢のしどころ。…なのに。
「…ぁ…ぃ……」
大ピンチです。我慢しすぎて動いたら漏れてしまいそうです。
せっかく休み時間になったのに次の授業にはいってしまいました。
「っぁ……ぉ…!」

 ザッパーン!ビシャッしゃービチャビチャボタッボタ……

全身に悪寒が走り、目の前が真っ暗になりました。
私はずぶぬれになってバケツをかぶっていたからです。
驚いて弛緩してしまった私の緊張は、
あっけなくバケツの水量アップに貢献していました。
「なにやっとるかぁ!」
担任の先生の怒鳴り声がします。
やっぱり犯人は裕君でした。
裕君なりに私を助けてくれたのは感謝しています。
 でもね、女の子がおしっこ我慢してるのを見破ったり、
雑巾しぼったバケツの水だったり突っ込みたいところはいっぱいあります。

どうですか、裕君。
いじめってこんなにも引きずってしまうのですよ?
まだまだま〜だありますけど、ノートも時間も足りなくなっちゃいますね。

  水に流して〜なんて言い訳したら雑巾しぼっておきます ミ・w・ミ




 小学校の高学年になってくると色々分ってくるようになりました。
だからあの日、精一杯の覚悟を決めて裕君に告白しにいったんです。
「……ゆぅ…くん」
「ん、なに?」
「……」
「…なんか用あんの?」
「……」
それでも裕君の前に来ると緊張して何も言えなくなってしまうのです。
「………」
「…いわなきゃわかんねーって…つかもうかえっていい?」
「あっ…だめっ!…その…あのね…」
帰ろうとする裕君の腕を思わず掴んでしまっていた。
「あの…あのっ…ごめんなさいっ!」
「…はぁ?」
理解できないといった表情で固まる裕君。
「ずっと…わたっ…わたしっ裕君に…迷惑…かけてたっ」
気持ちが高ぶってしまい涙も鼻水もでてグシャグシャの顔になってしまう。
「だから…あやまらないとっ…ごめ…ごめんなさぃい…うぇ…」
私が泣き止んで落ち着くまで裕君は私の頭を撫でていてくれた。
「…はぁ…馬鹿かおまえ? ごめんなんて言われてもうれしくねーよ」
その言葉に私は凍ってしまう、初めて会った時に裏切られたと感じた様な絶望。
「静は『ごめんなさい』っていわれて嬉しいのか?」
「……」
首を横に振って私は答えます。
「だろ? そうだな…ありがとうってのはメジャーすぎるしなぁ…」
裕君に許してもらうためには…そう思い、彼の言葉を聞き漏らすまいと、
私は耳を澄まし、裕君を見つめ続けました。
「いいことおもいついた。 ごめんなさいの代わりに『好き』って言え
 そのほうが俺もうれしいな、うんそれでいこう」
裕君はそういうといやらしく笑うのです。
この頃は恋愛感情というよりも、
そういう言葉自体口にするのが恥ずかしく、
たしかに贖罪として辱められる効果は甚大なものでした。
「ほら、どうした? 謝るんじゃなかったのか」
「………!」
謝ってることになってるのかどうかなんて分らなくなって、
頭の中こんがらがって、私は人生始めての告白を無理やりに音にしました。
「…ゅ…ぅ…く…ん…す…き…っ!」
「よし、それじゃこれからもそれで頼むな」
そういって裕君は私を一人置き去りにしていってしまいまた。


  あの時の顔が忘れられないと裕君は言います。
  忘れてください。覚えてても言わないでください。
  これは警告であり忠告であり約束ですっ!     ミ・w・ミ




 中学校になるといじめというほどのものはなくなってましたね。
私と和美と裕君と。一番楽しかった頃だったかもしれません。
あの事さえ無ければ。

 出席日数だけはギリギリで夏休みに出席だけ取りに行ったり、
保健室で一日を過ごす事が多くなっていました。
それでも三人で過ごす毎日は楽しくて満足していました。
裕君にだけの『ごめんなさい』もまだ続いていました。

 無事に三年生に上がり、先生よりも受験生が走るような頃でした。
通っていた中学校は焼却炉がある所でゴミはそこに集められていました。
掃除が終われば教室のゴミ箱を持って行き、朝に日直が回収してくるのです。
今日はその日直が休んでしまったため、私が取りに行くことになりました。
「……(今までゴミ箱が無いのに気付かないなんてみんな…あ、私もか)」
 校舎の角を曲がると焼却炉です。
放課後ということもあってか数人の生徒がいました。
こちらからは背中しか見えませんでしたが、
うちのクラスのゴミ箱がイスにされているのだけは分りました。
声をかけようと少しだけ深呼吸。知らない人と話すのは勇気がいるのです。
「でさ、アイツなんつったっけおまえのクラスの」
「小泉静だっけ?」
(……!)
なんで私の名前が出るのでしょう。
とっさに校舎に身を隠してしまいました。
この歳にもなれば恋愛にだって興味も出てくるだろうし、
もしかしたら告白されてしまうのかもっ。
和美がよく『しずちゃんかわいすぎぃ〜』
と、挨拶のごとく言ってくれるけれどそうなのかなっ!?
なんて自惚れてしまえるほどに、私の考えは稚拙なものだった。
今まで何度過度な期待をして馬鹿を見てきたのでしょうか。
「そうそいつ、小泉ならチクらねぇって、
 どうせ泣き寝入りして学校こなくなるぐらいだって」
「バカか? 一発で終わりかよ、写真撮って脅してペットだろ?
 授業中にローター回して喘がせてぇ」
「趣味わりぃ! で、いつやる?」
「掃除おわったらここくんじゃね? 今週は小泉が掃除当番のはず」
「ッシャー! んじゃ誰先やる? あれ絶対処女だぜ」
「あー、亀田ボコって持ってた金額当てて近い順とかどうよ?」
「準備運動ってか? 森、おまえちょっと亀田ひっぱってきて」
「だりぃ〜、まぁいってくっかぁ〜」

 手のひらが汗でぐっしょり濡れていました。
逃げなければ、ここから一刻も早く離れないと!
 ガタンッ!
私は走り出します、躓きながら。
貧弱な肺がもう悲鳴を上げ始めます。
かつて無い恐怖が心臓を締め付けました。
涙で視界が滲みます。
校舎の入り口を曲がった所で強い衝撃が身を包みました。
次の瞬間、男子用の制服の胸の辺りが目の前に広がっていたのです。
呆然とした一瞬の隙に、二本の太い腕が後ろに回され抱きしめられてしました。
身をよじって抜け出そうとしますがビクともしません。
頭の上から聞こえてくる言葉は楽しそうに囁きました。
「逃がさないぜぇ」
その声を聞いて私は堪えきれなくなって声を上げて泣き出してしまいました。
「んむっ…!」
「馬鹿! 周りに聞こえる!」
私の口はおおきな手のひらに塞がれながら、
嗚咽を吐き出すことしか出来ませんでした。




「てめぇ、掃除さぼってどこいきやがりますか…って、おま泣くなよ」
「…ひっく…っ!…」
「あー、怒ってないから、な? とりあえず落ち着こうぜ?」
「たす…っけて……犯され…ちゃう…うふぁぁあんん」
「はぁ!? おい! どういうことだよ! とりあえず教室行こうな?」
「…ぐすっ!…ぅぅ!…」
首を振り乱し提案を拒否しました。
今は学校の中にすら居たくない、
周りの生徒全てが私を監視してるような錯覚すら覚えたからです。
私は幸運にもめぐり合えた裕君にすがりながら校門に向かいました。

 私と裕君はそのまま私の家に向かいました。
「学校サボっちゃったな…」
「……」
その時の私は、元気付けようとしてくれてる裕君の言葉も、
窓の外の景色を見るように何も感じられなくなっていました。
 部屋に座り込むと、二人っきりの空間に思い沈黙が流れました。
再び泣き始めてしまった私を、裕君は優しく抱きしめてくれました。
どのくらい時間が経ったのでしょうか。
私は放課後のできごとを少しずつ話しました。
じっと話を聞いてくれた裕君が、
膝の上で拳を握り締めていたのを鮮明に覚えています。
「…アイツら…ブッとばしてくるッ!」
話しを聞き終えると裕君はそういって立ち上がりました。
「……いかないで」
「……」
「…裕君……私を…抱いて」
「なっ!」
 裕君は凄く驚いた表情をしていました。
逆に私は、全てを吐き出したからか、吹っ切れてしまったのか、
とても冷静に落ち着いていました。
「ばっ、馬鹿な事言うなよ…静、落ち着けって」
「…私は…落ち着いてるよ…ねぇ、お願い」
「そんなこと…俺達にはまだ早い!」
「ねぇっ!……私を……守って」
「…静」
立ち尽くす裕君を見上げながら私は考えていました。
せめて初めてだけは…好きな人と……。
もしかしたら、この時の私は冷静になったのではなくて、
狂っていたのかもしれませんね。
ただ、それが最善に思えて行動に移してしまったのです。
 私は立ち上がり、引き出しからカッターを取り出しました。
    チキチキチキチキチキチキチキ
「お、おい! 何してんだ!?」
裕君が慌ててこちらに手を伸ばします。
その手も、カッターの伸びきった刃が私の首筋に当てられると、
時間が止まったように凍り付いきました。
裕君、これなら『だるまさんがころんだオブ・ザ・イヤー』取れますね。
「わかった…わかったから、それをこっちに渡せ」
「……」
まだだめ。
裕君の目は、まだ私を止められると思っている。
「………駄目。……裕君」
そういって私は部屋のあらゆる場所に視線を移します。
裕君も私の視線を追って同じものを見ます。
一度も使うことが無かったなわとび、私が写っている鏡、
鉛筆立てのはさみ、制服の架かったハンガー、ガラス窓、
知っていますか? たった一枚の新聞紙でも人は殺せるのです。
自殺には向かないですけれど。




「解ったよ、静」
「……ありがとう、裕君」
私は机にカッターを置き、服を脱ぎ始めます。
恥ずかしいという感情は気にならない程度にしか起きませんでした。
着ぐるみを脱ぐ様な、視点がいっこ後ろにあるような感覚でした。
「……裕君?」
私はベッドに寄りかかり呼びかけました。
「あ、あぁ…」
声を掛けられて、やっと裕君は金縛りから解放されたようでした。
裕君はもそもそとゆっくりしたペースで服を脱ぎます。
それでも最後の抵抗とばかりにトランクス一枚で私に顔を向けます。
「なぁ…静」
「……」
私はゆっくりと首を横にに振りました。
 二人分の重みがベッドを軋ませます。
横になり脚を広げ、その間に裕君を招き入れました。
叱られた子供のように座って困っている裕君。
「……」
「……しよ」
男の子の裸がどういうものかは知識としては知っていましたが、
実際に見るのはこれが初めてでした。
引き締められた身体についているアレが大きくなるのでしょうか、
今はかわいくぶら下がっています。
「…少し…濡らさないとな」
裕君に丸見えになっているアソコは、私の心を映すかのように乾いていました。
ふとももに手がかかり裕君の吐息がくすぐるようにかかりました。
健全とは言えない私の身体は、上辺だけの成長にとどまっており、
恥ずかしながら産毛のようなものが、申し訳程度に覆っているだけでした。




 肌を濡らす裕君の舌が優しくアソコをなぞっていきます。
…っ………ちゃっ…………ぬるり……
一生懸命に、必死に、精一杯、私の為だけに動かしてくれる愛しい舌。
私は上体をあげ優しく裕君の頭を撫でて言いました。
「……もう…いいよ」
裕君の愛撫と気持ちがくすぐったくてそこでやめさせました。
その時は、それで十分濡れていると思ったからです。
実際は裕君の唾液でぐしょぐしょになっていただけで、
私自身からは濡れていませんでした。ごめんね、酷い女で。
身体を起こして向かい合った裕君は、申し訳なさそうに俯いていました。
裕君のソレは始めたときと変らず、力なくうなだれたままでした。
「…裕君は……悪くないの…」
そういって私は身体をかがめて裕君に顔を埋めました。
「し、静っ!?」
先ほどとは逆転した体勢になり、裕君の驚く声が頭の上から聞こえました。
えっちの知識はお子様程度しかありませんでしたが、
和美が私の恥ずかしがる様を見ようと、無理やり聞かせてくれてたのが
少しは役に立ったのかもしれません。和美には感謝しないとですね。
とは言っても、実際に『舐めてあげたら喜ぶ』という情報だけでは、
正直な所どうすればいいのかは出たとこ勝負でした。
…ぴちゃ……っ…ぬちゃ……
こうですか? わかりません。
…くちゅ……ちゅ……っ……
 舌を這わせようとすると逃げてしまうソレを捕まえて、
先っぽの方から舐めていきます。
ちょっとしょっぱいのは汗でしょうか、
そういえば二人ともシャワー浴びていないですね。
裕君にもこんな思いをさせてしまったかと思うと、申し訳なくなります。
でもでも私は裕君のなら嫌じゃないですよっ。
 口に含ませた唾液を塗りつけるように下から上へ、
唇ではむようにやわらかく噛んで、できた架空の噛み跡を舌で確認する。
 括れている所のしわを数えるようになぞり、
鼻先で押し上げるようにして裏側を舐め上げます。
結構がんばってるつもりだけど、裕君はなかなか元気になってくれません。
やり方がまちがっているのでしょうか。
私は裕君の表情を確認しながらソレを口に咥えました。
…ちゅ……はむ……んふっ……
口の中で転がすように舌をまわし、全体を飲み込みます。
裕君の表情をチェックするのも忘れません。
ただ、この姿勢だと上目遣いになってしまうのですこし苦しいです。
そして溜まってきた唾液を嚥下した時。
「…っぁ!」
「…!」
私の中のソレはぴくんと震え、裕君が声を漏らしました。
「…痛…かった?」
恐る恐る顔を上げ、私は聞きました。
「大丈夫、気持ちよかったんだよ」
そういって裕君は私の頬を撫でてくれました。
(ああ、感じてくれたんだ…)
安心させてくれた裕君の手の上に私の手を当て、
目を閉じて少しの間だけその温もりを分けてもらいました。
 そして再び、先ほどの間隔を忘れないうちに裕君のモノを口に含みます。
飲み下すように、乳飲み子のように吸い付いて、
舌全体でやわらかい先端をすりつぶすように口の上に押し当てます。
そして脈動。
先ほどより大きく震えたソレは、次第に私の口の中を埋め尽くしていきました。
…ちゅぱ…っ……んむっ…!




 口からあふれ出るほどに膨張したソレで、
私の喉の奥を突いてしまい、思わず吐き出してしまいました。
「っぷはっ!……けふっ…っふ…」
最初に見た姿からは想像もしなかった成長ぶりに私は驚きました。
自分のアソコをちゃんと見たのは小学校の保健の授業の時でしたが、
指一本ギリギリ位の大きさしかなかったと思います。
あの頃のままとは思いませんが、私のアソコに迎え入れるにしては…
その…すごく……大きいです。
私はその不安を押し殺し、裕君を見つめます。
「……」
「………わかった」
渋々という感じがしましたが、裕君は頷いてくれました。
始めの時の様に私は横になります。
すこし時間がかかったせいで私のアソコは乾き始めていましたが、
裕君のソレは私の唾液でぬめっていたのでたぶん平気です。
「入れるよ…」
「…」
大丈夫という意思をこめて私は笑顔で頷きました。
裕君の手が壊れ物を扱うようにそっと腰に回され、
熱くなった裕君が私に触れました。
「…っ!」
あぁ。
「……っ!!…」
あはああああぁぁぁぁあああああ!
「!!…!!!っ!…!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
駄目ダメだめ! あっっがっっはぁああっく!
「っ!!……っはあぅうう……ぐっ!」
「静っ! 悪い…痛かったろう、やっぱりやめよう? 今じゃなくても…」
「だっ…はぁ…だめ…なの…我慢……我慢するから…ちゃんとして…」
零れない程度の涙と絶対の意思を浮かべて私は答えます。
「…少しだけ、我慢しろよ!」
「っ!」
ああああああああああああああああああああああああああ
「……ぁ…っ!…ぁ…ぁ……!」
圧迫される内臓の感覚と、初めて味わう強烈な痛み。
やり方を忘れてしまったかのように呼吸が上手く出来ません。
声を出せず口を大きくぱくぱくさせながら、私は全身をつっぱります。




「大丈夫、ほら、ちゃんとできたよ」
「…っ…は……っは…」
整わない息を吐きながら下腹部に視線を送りました。
あれだけ大きかった物が根元までしっかりと繋がっているのがわかります。
「…はぁ…っはぁ…」
お腹の違和感も痛みも休まらないけれど、
肌と肌の触れ合う部分から伝わるあたたかさに、
ためていた涙がこぼれてしまいました。
だから。
「…動いて…いいよ」
「…でもまだ…つらいんだろ?」
とってもつらいです。
でも、男の人ってそうしないと気持ちよくなれないんだよね?
だから。
「……」
もうだいじょうぶだよっていう表情でこたえるのです。
 ぎこちなく裕君は腰を動かし始めました。
突き上げる腰にくる衝撃とともに、リズムを携えてやってくる痛み。
つらくて、痛い、痛いよ、裕君。
けれど、それだけは悟られまいと私は表情をつくる。
揺らされる身体に合わせて息をする。
…っ…はっ……はっ……はぁっ……あっ…
 …っ…あっ…あっ…あふぁっ…っは…
裕君の動きが激しくなり、私の呼吸も小刻みに漏れる。
「…静っ……俺、もうっ」
あっあっあっ…あっあン…あっ
裕君のモノが力強く私の奥に押し付けられ、ふるふると身体を震わせていました。
「はぁっ、はぁっ…」
射精した? のかな?
裕君が私に覆いかぶさって、荒く息をしていました。
しばらくして裕君のモノが私から抜け落ち、
アソコに感じる寂しい虚脱感と、
そこからゆっくりと肌を這いお尻に流れてゆくものを感じた頃。
ようやく私は、終わったのだとわかりました。




「……裕君、好き」
私は胸の上に乗る裕君の頭を抱きしめながら言いました。
「…静……」
「…好き」
「俺は…こんな形でおまえを抱きたくなかった…」
「…」
「ごめんな」
「…違うよ」
「え?」
「…ごめんじゃ……うれしくないよ」
「静…………好きだ」
「…うん、私もすきだよ」
「うぅ、静っ! 好きだ、好きだ好きだ……」
「好きっ…ぐすっ…裕君っ…好きっ…だよ…」
私達はお互いを強く抱きしめながら、
二人とも泣き疲れて眠ってしまうまで好きだと言い合っていました。
この時交し合った『好き』って本当の好きなのでしょうか。
私は……だと信じています、裕君はどうだったのでしょうか?


  どうですか? 恥ずかしの初体験告白っ!
  えっちな気分になっちゃいましたか?
  本当に痛かったんですよ?
  起きてでシーツを見て二人でびっくりしましたね、
  日の丸ベッドか〜ってくらいに血が広がっていて、
  二人とも血がべったりのバリバリでした。
  それは痛いわけだなって私は妙に納得していました。
  シーツの件は、生理が来たってお母さんにはいったけど、
  その時本当はまだ初潮すら来ていませんでした。
  たぶんばれてますよ、裕君。
  お母さん優しかったでしょう?      ミ・w・ミ

次話
作者 ACTER◆irhNK99GCI
2008年01月20日(日) 19:52:51 Modified by n18_168




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